表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/20

4話 ステータス

 聖女と男共の馬鹿げた戦争の内容を話終わった頃、サーリャ王女がついに仕掛ける。


「この国の現状では非常に厳しいものがあります。しかし、皆様方のお力をお貸しいただければと、何卒お願い申し上げます」


 俺も本当ならこんな美少女のお願いを断りたくはない。だが、いきなり呼び出され、私達の国のために死んでください。そう言っているようなものだ。なので俺はもっと命の保証などのことについて意見を言おうとした‥‥。


 しかし、とある男子生徒が一番の悪手を選ぶ。


「判りました!僕達に任せてください!」


 は?


 これはもう驚く他ない。何せ彼は”僕達に”任せてくれと言ったのだ。フザケンナ。あの話だと、まだまだ厄介ごとの匂いがプンプンするじゃねえか!国家間の関係とか全く教えてもらってねぇだろ!勝手に俺たち全員を巻き込むんじゃねぇよ。

 流石に頭にきて今思ったことをすべてぶちまけたい気持ちになるが、なんとか抑えて口を挟む。


「ちょっと待ってくれないか。君も、考えなしに協力を許可しないでくれ。」


 すると、考えなしにと言われたことに腹を立てたのか、彼がこちらに反発する。


「じゃあ、サーリャ王女たちを助けずに見捨てろって言うんですか?」


「そうじゃない。ただ俺は、戦争に参加させられるのに見合った条件があるのかとか、それを聞きたいんだ。それに、この場にいる女子生徒たちも戦わせるのか?しかも戦争に参加するにしても、俺達はそんな大層な力なんてないんだぞ?どうやって闘う?」


「そ、それは‥‥」


「その点は心配ございません。」


 言葉を躓かせた彼に被せるようにサーリャ王女が話し出す。


「まず、あなた様方は勇者召喚によって召喚されました。文献によりますと、こちら側にやってくる際に何かしらの力を得ているはずです。まずはステータスの確認をお願いできますでしょうか?」


 ステータスの確認などと言われてもやり方などわからないので尋ねる。


「すまないが、そのステータスというのはどう確認するんだ?」


「あっ申し訳ございません。ステータスは心の中でステータスと念じると脳内に表示されますので、ご確認ください」


「なるほど、説明ありがとうございます」


 それじゃまぁこの俺の最強スキルを確認してやろうかッ!ステータスッ!




名前:全上院立

職業:なし

Lv:1

種族:人間

状態異常:なし

―スキル―

並列思考Lv1

思考加速Lv1

異世界言語理解LvMAX

解析LvMAX

―称号―

巻き込まれし者【常時発動:運気低下(中)】




 なるほど……え、どうすればいいの?戦えるスキルが無いのだが……。ていうか職業なしってなんだよ!それにやっぱり俺って巻き込まれてたんだな。解析ってあの解析だよな?周りに使ってみるか‥‥ひとまずはあの少年でも覗いてみるか。




名前:相川裕二

職業:勇者

Lv:1

種族:人間

状態異常:なし

―スキル―

聖剣術Lv1

聖剣召喚Lv1

火魔法Lv1

水魔法Lv1

風魔法Lv1

土魔法Lv1

光魔法Lv1

異世界言語理解LvMAX

解析LvMAX

―称号―

異界の勇者【常時発動:全能力値UP(極大)】




 つ、強すぎる……。じゃないッ!おかしいだろ、何この強さ?攻撃スキルは勢揃い。武器さえも自分で召喚できる。えぇ~~~……ま、まぁまだ他の奴らを見ていないよな。そ、そうだ!あの女教師なんてどうだ?きっと俺と同じような感じになって‥‥。




名前:佐藤夢

職業:教師

Lv:1

種族:人間

状態異常:なし

―スキル―

鞭術Lv1

指導Lv1

火魔法Lv1

水魔法Lv1

風魔法Lv1

土魔法Lv1

異世界言語理解LvMAX

解析LvMAX

―称号―

教育者【常時発動:スキル指導効果UP(大)】

守りし者【守護対象を定めた時発動:守護対象防御UP(絶大)】




 ……ま、まだだ。まだ妹がいる。茜ならばきっとッ!




名前:全上院茜

職業:魔剣士

Lv:1

種族:人間

状態異常:なし

―スキル―

剣術Lv1

魔剣召喚Lv1

火魔法Lv1

水魔法Lv1

風魔法Lv1

土魔法Lv1

闇魔法Lv1

異世界言語理解LvMAX

解析LvMAX

―称号―

魔剣に選ばれし者【常時発動:一部能力値UP(大)】




 あ、あれ?おかしいな。お、俺だけこんなに弱いの?そんなわけないよね?あ、そういえば聖女サマのステータスはどうなってるんだ?




名前:サーリャ=アルトニア

職業:王女、聖女

Lv:58

種族:人間

状態異常:不明

―スキル―

不明

―称号―

不明




 観覧できねぇ……。おそらくレベル差が開きすぎていることが原因だろうな。しかしこの俺のステータスどうするんだよ。周りと差が開きすぎて本当に同仕様もないぞ。畜生、隠しステータスとかないのかよ。隠しスキルでもなんでもいいから、とにかく俺にもチートをくれッ!


 などと念じるとまたステータス画面が移りそれを見た俺は歓喜する。




名前:全上院立

職業:なし

Lv:1

種族:人間

状態異常:なし

―スキル―

並列思考Lv1

思考加速Lv1

異世界言語理解LvMAX

解析LvMAX

―隠しスキル―

神装【アース】

―称号―

巻き込まれし者【常時発動:運気低下(中)】




クックックッ……ハーッハッハッハッハッ!神装か!つまり俺は神に認められたということだッ!どうだ、やはり俺には神に認められるほどの才能があったんだ!


 実際は地球の神々の気まぐれなのだが俺がそれを知ることは一生来ない。


すると周りもステータスの確認が終わったのか自身の力を確認するものや、仲間と自身のステータスについて語り合ったりしていた。一部俺のことを見てニヤニヤとした顔を浮かべるものもいたが、大人な俺は可憐にスルーするのだ。


「僕は勇者だったみたいですね。これでサーリャ王女を手助けできます。でもあなたは臆病なだけあってスキルもそれを反映してますね」


 少年だ。ああ、少年だ。こいつは自分の力を過信しあまつさえ目上の人間を馬鹿にしやがった。許せん。


「ふん、目に見えるモノの全てが現実だと思うなよ糞ガキが」


 見せてやるぜ俺の力、神装【アース】の力をな。


「――――――」


 だがしかし、神装【アース】の使用をイメージした途端、自身の死さえも感じるほどの猛烈な頭痛により、痛みに叫ぶ間もなく倒れ、意識を失った。

 今回はちょっと内容がごちゃっとしてしまいましたかね?

 そして感想!ありがとうございます!感想のお陰で色々と新しい内容を追加できたりと、自身の作品づくりに非常に役立っておりますので、どしどし言いたいことを言ってくださって構いませんので、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ