プロローグ
読み専でしたが、新しい趣味を作りたいということで投稿します。至らない点があればご指摘お願いします。
地球の裏側―――神の領域、そこでとある一人の男の運命が決まる話し合いが行われていた。
「我らが信仰されている日本での被害者は昨年度で約1000人ほどが、そして今年に入ってすでに数十名もの被害が出ている。」
八百万の神々の代表として参加している神、イザナギ。
「なるほどのぉ・・・・。オーディンよ、お主の所はどうなのじゃ?」
ギリシア、ローマ、エジプト神話の神々を代表とするゼウス。
「儂らの所は昨年の被害は500未満、今年はまだじゃ。そう言うがゼウスよ、お主の所もあまり変わるまい。」
そして、北欧神話の神々が代表、オーディン。
「まぁそうじゃの。イザナギの所・・・・日本は“あにめ”という鑑賞映像でその手の知識をよく知るものが多いからじゃと儂は思っておるが・・・・」
「我ら日本の神々の会議でもそのような答えになった。それに人が増えすぎていることも考えると悪いことばかりでもないのも確かだ・・・・。だが、いくらなんでもこう何度も何度も人間を呼ばれて、その改善をしなければならない我々神々の苦労を、異世界の人類共は理解しておらん!」
「うむ、儂もそれは思っておった・・・・。ゼウスよ、ちとばかし異世界の者共に目にもの見せてやれんかの?」
「・・・・出来んこともない。が、それには我々神々の力のほんの少しを譲ることになるし、戻すこともできんが・・・・それでも良いのかの?」
「どうせ一度っきりだ、それに力が完全に戻ってこないこともないだろうに。それを託したものが信仰されでもすれば倍以上に返ってくる。」
「まぁ半端な信仰じゃ力は戻って来ぬがの・・・・。儂らも参加しようかの。」
「ふむ、これで決まったかの。それでは次の異世界転移者に儂ら、神々の力の一端を譲るとしようぞ。」
そしてこの神々の判断は間違いではなく、後に大きな力が手に入ることになるのだが、誰も知る由もなかった。
地球の神々の会議中、異界の者もまた一人の男の運命を変える会議をしていた・・・・。だが、そこは神々の会議以上に殺伐とした雰囲気を漂わせていた。
「おのれ・・・・何が聖女だ!奴らは我ら男を何だと思っている!」
そう言った一人の男の声で、周りの男達も次々に愚痴をこぼす。
「全くだ!今まで散々守ってきてやったことの恩すらも忘れやがって・・・・」
「何故神は・・・・女性にだけ神装を託したのだ・・・・あれさえなければ我らは・・・・」
「男を皆奴隷になど・・・・馬鹿げている!」
「そうは言うが神装が有っては我らに反撃など・・・・!」
彼らの怒りの声は止まない。なにせ、数年前までは自分たちが彼女たちを好き放題できていたのだから。そう、だからこそ彼らは考える。またあの日の栄光を、そして未来の栄光を我が手にと、野望を抱きながら。
そして、一人の男の呟きにより地球にいる一人の男の運命を変えることになる。
「勇者召喚・・・・」
そう彼がつぶやいたとき、周りの喧騒がピタリと止む。それに合わせて先程呟いた男は言葉を続ける。
「伝承にある勇者様ならば・・・・あの聖女・・・・いや、トチ狂った女をどうにかできるやも知れないのではないのか?我ら男のステータスは基本女共のステータスを超えておる。それも力でだ。しかし、神装の聖女は我らのステータスの3倍は超えていると言う話だが・・・・伝承にある勇者様もそれと同等の強さを持っていると聞いておる。もしそれが事実だとすれば、我々は助かるやもしれん。」
その発言により異世界勇者召喚の儀を行う準備を進め、実行することになる。そして、そこからとある男の伝説が始まろうとしていた。
まずは最後までお読みくださった読者の皆様、ありがとうございます。
はい・・・・。非常に幼稚な文章力にボキャブラリーの無さです。
ですが小説の書き方を勉強しながら、頑張って投稿します!
不定期連載となりますが、よろしくお願いします。