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詩*祈りのようなもの*

待合室にて

作者: a i o

あなたは何ものにも

代えがたいのです


尽きないで

一秒たりとも

私たちを

悲しみに落とさないで


明日も同じような

軽口をたたいて

呆れさせて


目を瞑らないでください

そんなに重く


大変勝手ながら

まだ失いたくはありません


かみさまの手が

どんなにあたたかくても

この手をつめたくはさせないで


あなたに

生きてほしい

あなたに


かみさまの領域に

さしかかっても

まだ

置いてはいかないで


ここを決して

つめたくはしないから


私たちは

待合室で

ただ他愛ない話ばかりして

気を逸らせながら

馬鹿みたいに必死に

胸の中で

祈っていました


テーブルに

額をのせて

時に

低い

天井を仰ぎ


すみませんごめんなさい

でもどうか


あなたのいる明日が

来ますように



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