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友達が出来ました!

やっぱりサブタイつけます。

「とりあえず、自己紹介で一応知っているとは思うが、俺はシンだ。」


「俺は健太ってんだ。よろしく。」


「僕は薫って言うんだ。女っぽい名前だけど男だからね。」


女装してたら完全に女子と間違える自信があるな。


「で、シンはどうしてこの高校に?」


「ああ、すでにハジメには話したが、あそこの女子に囲まれているバカがいるだろう?」


「シンと同じように高校から入ってきた奴だな。」


「そ、アイツのせいで俺は暗澹あんたんたる中学時代を過ごしたから、そうなるのが嫌でここに来たんだ。‥‥‥‥‥‥‥無駄だったけどな。」


「それはお気の毒に。」


薫が箸を咥えて口をもきゅもきゅさせながら言う。

そういう仕草をすると女子に見えるぞ。


「まあ、アイツは当分ああやって女子に囲まれているだろうから、当分は安全だと思うがな。」


「そうだな。」


ハジメがウンウン頷きながら言う。


「そういえば健太。お前の横の席空いてるけど誰なんだ?」


「いや、俺も詳しくは分かんねえ。ただ、シンとかと同じ外進で、病気で入院中?って聞いたことがある。」


「へえ、そうだったのか。」


高校生活初日から病気でこれないとか‥‥‥‥‥名も知らぬ人よ、ドンマイだな。

この後も、楽しく会話を続けながら昼食を取ることが出来た。これだけでも、この高校に来てよかった。‥‥‥‥‥余計なモノが一つくっついてきたが。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


学校が終わり、下校の時間だ。

俺の隣でバカがなんか愚痴っている。‥‥‥俺が愚痴りたい気分なんだが?


「いやー、大変だよねーシン。なんであの子達僕にばっか話しかけてくるんだろ、シンにも話しかければいいのにね。」


俺はお前に話しかけられたくない。


「でも、皆いい子だし、友達になれて僕嬉しいなあ。あ、そうだシン明日から一緒に食べようよ。皆いい子だからきっと楽しいよ!」


「遠慮しておこう。」


きっと一緒に食事したら俺は明日から女子達に目の敵にされることだろう。それ以前に俺はお前と一緒に食事はしたくない。


「な、なんで!?」


「いや、女子達はお前と一緒に食べたいのであって俺と一緒に食べたいわけではないだろうからな。」


そもそもコイツのハーレムになる奴らは普段普通なのに太陽が絡むととたんにキチガイになるのはコイツの特殊能力か?


「えー(_ _)。」


そんな顔をしなくても、じきに牽制しあってる女子共が張り合うように一緒に帰ろうって言ってきて、俺が大変になるだけだ。‥‥‥‥‥どうしようかな‥‥‥‥‥。


「あ、家ついた。じゃーまた明日ねー。」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥明日は早起きしよう。


おっと、家に着いたか。


フフ、やっと《MTSO》をプレイできる。

今日は何をしようか。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


見慣れた宿に戻ってきた俺は、今日何するかを決めるため、宿のベッドにどっかりと座り込む。


「ふむ、今日は何をしようか。」


そういえば、生産職になろうと決めたっけな。

生産職と言えば、やっぱり鍛冶じゃないか?

あ、最初ランダムで取れるスキルで《製薬》っていうのを取ってたな。

‥‥‥‥‥‥‥‥よし、今日は《鍛冶》のスキルをゲットするのと、《製薬》スキルで薬ーーーーーーポーションとかを作ろう。


「そうと決まれば早速行動に移さなければな!」


宿を出て、鍛冶師がどこにいるのか情報収集をするため酒場に来ている。

酒の匂いがムンムンする。

飲んだくれの冒険者(大概がNPC)。それで大丈夫なのか《MTSO》のNPCのギルドよ。


「すいません、ジンジャーエール一つ貰えますか?」


「あいよー、‥‥‥‥‥‥‥一つ50Jだよー。」


ジンジャーエールがあって良かった。酒なんてまだ飲めん。一口で飲み干した。普通のジンジャーエールを遙かに上回る炭酸が喉を焼く。


「ッ!~~~~~~ッ!あがあああああああっ!?み、水、水下さい!」


「調子のって一気に全部飲むからそうなるんだ。ほれ水だ。ここのは特に炭酸が強いからなー。」


ハア、ハアッ。普通のジンジャーエールと全く同じにしか見えなかった!ありえねぇだろ、想定外の部分で予想の斜め上を行くな。お茶目じゃすまねぇだろ運営!

運営も多少(?)行き過ぎた茶目っ気だったかも知れないが、一気飲みは予想していなかったのだろう。


「気を取り直して情報収集だ情報収集。」


辺りを見回し、カウンターに座っているNPCの冒険者風男の隣に座る。


「なあオッサン。ちょっといいか?」


「‥‥‥‥‥‥なんだ?」


「この町で一番良い鍛冶師を知らないか?」


「ああ、見た所武器もろくなもん持ってねえし、冒険者になるに当たって一番良い鍛冶師に武器を作って貰おうってとこか?」


「いや、俺は買うんじゃなくて鍛冶の仕方を教えて貰おうと思ってな。」


そう言うと、男は驚いたような顔をした後、ニカッと口を広げると、


「どっかのボンボンかと思えば、まさかの弟子入り志願とはなあ!気に入った!俺が鍛冶を教えてやるよ!」 


「え?どゆこと?」


思わず聞き返してしまった。

鍛冶のやり方わかりませぬ。

薬の作り方わかりませぬ。

でも気合いで乗り切る。

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