キャラメイクと、牛狩り‥‥‥‥‥だろ?
感想などよろしくです。
VRMMO《MTSO》
MTSOと言う由来は、知らない方がいいだろう。きっとがっかりするから。
さて、このVRMMOは、あるゲーム好きの大富豪たちが己の持つ莫大すぎる資産を殆どすべて投じて作られた。
それゆえに、非常にハイスペックなモノとなった。
とまあ、そんなこんなで今からキャラメイク?とやらのお時間ですよ。
「まずは、名前名前。シンっと。」
早速名前設定。
「種族は人族に決まってます。」
当たり前だ。個人的には。
「性別は♂に決まってます。」
絶対にコッチだ。そもそも性別は変えられるけど面倒な手続きしなきゃならないらしいし。
「取りあえず容姿はそんな変えなくてもいいか。別にブサイクってわけじゃない、はずだ。」
少しだけ髪の毛を長くして、背を高くしたところで決定しようとするが、
「あれ、そういえばこういうゲームってリアルが割れるのを防ぐ為にある程度変えておくべきなんだったか?」
そんな話を聞いた覚えがある。というわけで、目の色、髪の毛の色をランダムにする。
‥‥‥‥‥‥‥赤目で灰色髪ですか。中二病か?まあいいや。次いこ次。
「えーと、最初に取得するスキルを選びましょう。‥‥‥‥‥‥‥メンドイ、ランダム。」
まあいいだろ。確かこのゲーム自分の行動によって取得出来るスキルが決まるとか言ってたし、始めてからでも殴る蹴るとかのスキルはとれるとれる。
「終わってしまったー。よし、レッツゴー!」
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目が覚めると、そこは異世界でした。
‥‥‥‥‥さて、自分のステータス確認しようか。
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名前 シン LV1
種族 人族♂
HP 100/100
MP100/100
スキル
・カテゴリ《戦闘》
ー現在所持数ゼロー
・カテゴリ《生活》
製薬LV1 料理LV1
・カテゴリ《補助》
ー現在所持数ゼロー
・カテゴリ《趣味》
古代語LV1
装備
頭 無し
胸 村人の服
腰 村人の腹巻き
腕 村人のズボン
足 村人の靴
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ほうほう、戦闘系がひとつもないな。
まあ、あの幼なじみ見てて思うのはやっぱり人に迷惑掛け過ぎちゃダメだってことだし、戦えて、生産もできる、そんなプレイスタイルで行こうか。
そうと決まればとりあえず戦闘スキルが欲しい。
モンスター。つまり魔物、を殴りに行こうか。
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始まりの町の西門をぬけ、広々とした草原が広がるエリアに来た。
寝っ転がって太陽を浴びたら本当に気持ちいいだろうな。
だが、今日の目的はそれじゃない。
殴って殴って殴りまくって、スキルを手に入れる。
適当な魔物を見つけなくては。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ん、あの愚鈍そうな牛なんかどうだろうか?善は急げだ。殴ろう。
「おとなしく俺の憂さ晴らしの礎になれっ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
たまにこっちに攻撃仕掛けてくるのもいたが余裕だな。魔物じゃなくて動物だからか。
でも、スゴイスッキリした。
スキル取得可能欄を覗いてみるか。
ちなみに、このスキル取得可能欄だが、メニューから見れる機能の一つで、この欄に乗っかったスキルは新たに取得可能なんだそう。そして、10個まではタダ、つまり、スキルを13とるまでは必要ないが、そこからは、スキル取得にスキルポイントというものが必要になってくるらしい。
新たに、スキル《拳》、《蹴撃》を獲得した!
よし、牛さんを解体(初期装備に入っていた解体ナイフ)して、始まりの町に戻ろうか。