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僕は雲になりたかった。
嫌われ、疎まれる風じゃなく、綺麗で美しい、太陽に輝くような雲になりたかった。
君は風のようになりたいというけれど、僕はそうは思わない。
綺麗でたくさんの人に好かれる雲が、君が、僕の憧れだったんだ。
ほら、沙希。泣かないでよ。
僕、雲になれたよ。
一緒に生きることはできなくなったけど、一緒に泣いて、一緒に怒って、一緒に笑うことが出来る。
だからほら、笑ってよ。
僕の大好きな笑顔で、声で、笑ってよ。
僕は雲になりたかった。
嫌われ、疎まれる風じゃなく、綺麗で美しい、太陽に輝くような雲になりたかった。
君は風のようになりたいというけれど、僕はそうは思わない。
綺麗でたくさんの人に好かれる雲が、君が、僕の憧れだったんだ。
ほら、沙希。泣かないでよ。
僕、雲になれたよ。
一緒に生きることはできなくなったけど、一緒に泣いて、一緒に怒って、一緒に笑うことが出来る。
だからほら、笑ってよ。
僕の大好きな笑顔で、声で、笑ってよ。
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