表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エアコン

作者: せおぽん

ここ最近の日本は四季があやふやになりました。春、夏、秋、冬の境目がわかんない。は、なつつつ、あ、ふゆゆゆ、みたいな具合です。さて、今年の夏も大層暑いですね。おや、電気代の支払いを忘れた熊さんが、ご隠居のところに涼みに来たようですよ。


熊:「今日も、お暑いねぇ。ご隠居」


ご隠居:「何をいってんだ。いちゃつく相手なんていないよ。かかぁは、とっくにあの世だよ」


熊:「違う。違う。お天道様が元気すぎだね。て話だ」


ご隠居:「お天道様は電気代を払っちゃくれないよ。こっちが払うほうだ。払うもんは払わないといけないよ。お天道様が見てらっしゃる」


熊:「ご隠居は嫌味だね。ご存知でしたら、ちょっくら涼ましてくださいよ。よいしょっと。お?立派なエアコンがある」


ご隠居:「立派だろう? いい買い物をしたよ。前の代物より、大分風が当たる」


熊:「勿体ぶるとは、いやらしいね。お?こいつがリモコンだな。エアコンが立派ならリモコンも立派だね」


ご隠居:「無闇やたらと触らないでおくれよ。ボタンがちびるから。貸してみな。こう使うんだよ。パタパタと仰ぐんだ。扇子と同じ要領だね。買い替えてから電気代はゼロだ」


熊:「ご隠居。私にもそのリモコンを貸してくださいよ」


ご隠居:「しょうがないね。ほら。乱暴に扱っちゃいけないよ」


熊:「ありがとうございます。パタパタポチりと。どうです隠居?」


ご隠居:「お前はコツをつかむのが旨いね。こっちにまで風がくる。大分涼しい。寒いくらいだ」


熊:「もっと涼しくできますよ」


ご隠居:「やめとくれ。かかぁに会うのは盆だけで良い」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ