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第5話 少しはマシかな。

「じゃ、璃音。僕のこと信じてくれる?」

いつもの優しい口調ではなく、何か闇があるような…少し暗めに先生は言った。

本当の嶋零斗(先生)を見せてくれたようで、嬉しかった。

だが、急な呼び捨て+タメ口が恥ずかしくなり、上手く声を出せなくなった。

「う、うぅん…「くん」は付けたいかな…恥ずかしいや…」

「す、すみません…変な冗談に付き合わせて…」

照れ笑いながら言った。

僕はもうそれで、この事はなかったことにしようとしたのだが…

「い…いや、続けない?二人きりの時にさ…?」

「え…っ?」

なぜ…?だって、先生には何ら得はないじゃないか。むしろ、慣れないことをするなんて、損だろう。

先生の意図がくみ取れないでいると、先生が「簡単な事だよ」と言って、僕に手を出した。

「璃音と仲良くなりたいんだ」

「僕…と?」

はにかみながら頷く先生を見て、本心なのだと思った。


今日はもう、放課後に残っていた理由を忘れて、先生と話し続けた。




「おい。なんで昨日来なかったんだ?」

次の日の朝、教室に入った途端に運動部達に詰め寄られた。朝から暑苦しい…

「ご、ごめん…お腹痛くなって…トイレに……」

味方なんていないのに、助けを求めるように周りを見回してしまう。

「ふざっけんなよ!俺らは部活で疲れてんだよ、自分の勝手な都合で俺らの楽しみ奪うなよ!」

怒鳴ると同時に、恐らく野球部の彼が壁ドンの如く、僕の後ろの壁を拳で殴りつける。

そっちの勝手な都合で僕をいじめるな、っていうのが本心であり正論だが、きっと言っても無駄なので黙っておく。

顔を目がけて飛んできた拳に目を瞑り、衝撃に備えたが、少し経っても痛みは訪れなかった。


「皆、今日締め切りの課題、ちゃんと持ってきてくださいね」


唐突に響いたその声に目を向けると、嶋先生が立っていた。

取り囲んでいた彼らは、無関係を装って談笑を始める。殴りかかってきた野球部員は小さく舌打ちをして離れていった。

少し安心していると、先生と目が合った。心配するような視線に戸惑いつつも、僕は笑顔を作って見せた。

先生はそんな僕を見て満足したのか、教室を出てしまう。

その次の瞬間、耳にこんな話が飛び込んできた。


「アイツ、嶋先生に何かバラしたりしてんじゃね?」


今まで感じたことのない、新たな不安を覚えた。

すみません!結構間があいてしまいました…!

このところ、ちょっといろいろ忙しかったので……でも!書けるときに書いていくので、どうか見守っていてほしいです!

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