表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

97/114

11-3 重大告知

 インフルエンス教国の大聖堂。

 天照ニニギを中心に、VTuberたちが集結し、ついに“最果ての孤島”への出撃準備が完了したと宣言していた。


「斥候組からのレポートで、魔王の拠点はほぼ間違いなくあの孤島にあると確認できたわ。

 さらに飛行船も完成し、いよいよ明日……“本番”を迎えます。」


 ニニギは配信画面を立ち上げ、カメラに向かって厳かに語り始める。

 彼女の背後には、ばえすぽっ!のメンバーや、猫神ルナ、シャム、さらに多くのVTuberが揃っている。


「皆さん、聞こえてるかしら?

 私たちは明日、異世界系VTuberフェス―― 〜魔王倒します!〜 を決行します!」


 コメント欄が一気に沸き立つ。


視聴者: やったああああ

視聴者: ついに魔王戦か

視聴者: これは燃える展開


 ルナは配信カメラに向け、意気込みを語る。


「みにゃさん、わたしも参加しますにゃ!

 エルフさんたちやドワーフさん、異世界で苦しむ人々のため、絶対に魔王を倒してみせますにゃ!」


 ばえすぽっ!のぐびやしゃけ、めしもそれぞれカメラに向かって拳を突き上げている。

 シャムはやや居心地が悪そうだが、「あ、あたしだって負けないんだから……!」とそっぽを向きながらもやる気を見せている。


 コメント欄はますます盛り上がり、スペチャも次々と投げられていく。


にゃん民: すげえ、こんなにVTuber集まるとか胸熱

にゃん民: 俺たちも応援するぜ

にゃん民: ガチで魔王倒す配信ってなにwww


 ニニギは真剣な表情を浮かべ、話を続ける。


「ただ、私たちはまだ魔王がどんな力を持っているのかよくわかっていません。

 だからこそ、私たちVTuberは皆さんの“応援”を力に変えるため、同時接続数をできるだけ大きくしたいの。」


 視聴者たちは一瞬静まりかえるが、ニニギは続けて言う。


「明日は現実世界では祝日で、皆さんお休みですよね?

 できればご家族や兄弟姉妹、親戚や友だちにも、この配信のことを宣伝してほしいんです。

 いわゆる“複窓”でもいいので、ありったけの人に見てもらえれば……私たちが得られる力も、何倍にもなるから。」


にゃん民: 祭りキター!

にゃん民: 兄弟姉妹総動員で行くぞ

にゃん民: おじいちゃんのガラケーじゃ無理だけど甥っ子には頼めるかもw


 祭りが始まろうとしている。

 異世界と現実世界を結ぶ“VTuber”という存在が持つ影響力を最大限に活かし、魔王への決戦に挑む――。


「じゃあ、皆さん……明日の“-魔王倒します!-”フェスでまた会いましょう。

 どうか、力を貸してくださいね!」


 ニニギの言葉に続いて、ルナや他のVTuberたちも声を揃える。

 コメント欄には拍手や歓喜のスタンプがあふれ、スペチャの光が虹色に流れていく。


 こうして、異世界VTuber連合の大々的な“魔王討伐配信”が、いよいよ幕を開ける。

 


少しでも面白い、続きを読みたいと感じてくださった方はブックマーク、評価で応援のほどよろしくおねがいします!


皆様のリアクションがモチーベーションの元になっています!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ