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10-8 銀の弾丸

 (ひゃはあ! 時を戻したところで状況は何も変わらない。愚か、おろか!)


 巻き戻された時空を見ながら、マリシャスヘイターは内心の興奮を隠しきれずに小躍りするように笑う。


 「デス・ストリングス! さあ、再度奴を貫くのだ――」


 パアンッ!


 鋭い銃声が響くと同時に、ヘイターの糸がルナの心臓への軌道から強引に逸れてしまう。

 まさに一瞬の横槍に、場の空気は凍りついた。


「ルナさん! 大丈夫ですか!?」


 声をかけてきたのは、崩れかけた建物の屋上に陣取り、スナイパーライフルを構える小盛(こもり)めしだった。

 隣には美射流(びいる)ぐびと狗田しゃけもいる。ばえすぽっ!9期生の3人組が、颯爽と現れたのだ。


 「ま、間に合ったにゃ……!」

 ルナは胸をなで下ろす。


 「な、何? なぜ援軍がいるんだ!?」

 マリシャスヘイターが動揺し、木製のお面の奥で表情をこわばらせる。


 ルナは応えるように、口を開いた。


 「Vスキル〈シーク〉で巻き戻せるのは“配信内の時間だけ”なんですにゃ。

 配信外で駆けつけてくれたばえすぽっ!の皆さんには、その巻き戻しは適用されないってことですにゃ!」


 にゃん民: なるほど、だから助けが呼べたのか!

 にゃん民: ばえすぽっ!熱すぎ!


 ばえすぽっ!の3人が、それぞれ武器を構え直す。しゃけがライフルを指差して合図し、ぐびが前衛に進み、めしが長距離射撃の体勢を整える。


 「さあ、ここから反撃開始ですにゃ!」


 ルナがユニコーンに指示を出し、シャムを回収し安全圏へと避難させる。

 体のダメージはなかったことになったが、死の記憶がシャムの精神にダメージを与えているようだ。


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