表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/114

10-4 デス・ストリングス

 マリシャスヘイターの存在感が、場を覆うように広がる。

 ルナがシャムのもとへ駆け寄る間にも、無数の糸が空間を切り裂くように漂う。


「シャムさん、お助けしますにゃ!」


「誰があんたなんかに助けてほしいって言ったのよ……!」


 シャムは顔をそむけて強がるが、その声はかすかに震えている。


 そして、ルナもまた、同接が下がって力を落としており、先ほどからマリシャスヘイターの糸攻撃をかわせずに焦っていた。


にゃん民: ルナちゃん!気をつけて

にゃん民: 糸に触れるな!服が切れてるぞ!


 コメント欄からも注意の声が飛ぶが、ルナの動きは鈍い。

 ハイオーク戦で消耗している上に、同接減少の影響でステータス補正が下がっているのだ。


「わたしのことなんて放っておいて逃げなさいよ!」


 シャムが叫ぶが、ルナは決して背を向けようとしない。


「あなたを見捨てるなんて、できませんにゃ……」


 シャムの頬が微かに震える。


「……あたしは、ただ……愛されたかっただけなのに……なのに、なんでこうなったのよ……」


シャ民党: シャム! 死なないで!

シャ民党: とにかく逃げるんだ!


「シャムさん、気づいてくださいにゃ。もうとっくに、あなたは愛されてたんですにゃ……!」


 ルナの必死の呼びかけが響く一方で、マリシャスヘイターは「ご歓談は終わりですか?」と嗤いながら糸を操る。


「では邪魔なルナさんから始末して、あとでゆっくりシャムさんを“料理”しましょうか。」


「剛糸蛮回 デス・ストリングス!」


少しでも面白い、続きを読みたいと感じてくださった方はブックマーク、評価で応援のほどよろしくおねがいします!


皆様のリアクションがモチーベーションの元になっています!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ