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8-10 浄化

 頭のなかでシスターアンジェの声が響く。

 猫耳シスター姿のルナは、まだそのコラボ効果に慣れず、落ち着かない。


「すっごい久しぶりだね、ルナちゃん!

 うわー、ルナちゃんの頭の中で私が喋ってるの? おもしろー!」


 アンジェがマイペースに笑いながら語りかけてくると、ルナは苦笑いを浮かべた。


「お久しぶりですにゃ、アンジェさん……でも、雑談はまずインプゾンビーズを倒してから、ですよにゃ!」


「そうだねー。なーんかシスターっぽいスキルがあるっぽいから、それでいっちゃおうか!」


 アンジェの言葉とルナの意思が混ざり合い、2人の声が重なるように洞窟に響き渡る。


「「ホーリーレクイエム!」」


 聖なる光がルナの身体からあふれ出し、洞窟の闇を一気に払うように広がっていく。

 壁や天井に張りついていたインプゾンビーズは、その光を浴びると断末魔のような叫びを上げ、次々と砕け散るように消滅していく。


にゃん民: うおおっ

にゃん民: 一網打尽じゃん

にゃん民: これがシスターコラボの力!


「はぁ……すごいですにゃ……」


 光がゆっくりと収まり、洞窟の中にはゾンビの臭気も残らず、静寂だけが広がる。

 息を整えながら、ルナは少し呆然とした表情で辺りを見回した。


「インプゾンビーズ……全部、浄化できましたかにゃ?」


「うん、完璧みたい。さすがだね、ルナちゃん!」


 アンジェは配信画面の向こうから嬉しそうに声をかける。


にゃん民: ナイスコンビ!

にゃん民: これでドワーフたちも安心!

にゃん民: ルナちゃん、お疲れ~


 こうして、ドワーフたちを苦しめていたインプゾンビーズは完全に消滅。

 洞窟の奥からは新たに脅威が現れる気配もなく、ルナは大きく安堵の息を吐いた。


「みんな……見てくれてありがとうございますにゃ……。

 アンジェさんも、なーべちゃんも、お力を貸してくれてありがとうですにゃ!」



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