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8-7 インプゾンビーズ

 ドワーフたちの飢えを解決するため、ルナは洞窟の奥へと進んでいた。

 どこまでも続く暗がりの中、足音が石壁に反響して、ひんやりとした空気が肌を刺す。


「みにゃさん、インプゾンビーズってどんな奴らなんでしょうかにゃ……」


 ルナが小声で独りごちると、コメント欄にも心配の声が流れる。


にゃん民: マジで危険だって

にゃん民: でもルナちゃんならなんとか…!

にゃん民: そんな油断してるとやられるぞ


 同時に“なーべ”がコメントを投じてくる。


なーべ: ルナちゃん、気をつけて! 私、戦闘スキルないから何もできないけど、こ応援するから…!


「ありがとうですにゃ、なーべちゃん。いてくれるだけで助かりますにゃ!」


 ルナは懐に用意した小さなランプの明かりを頼りに、深い洞窟を進んでいく。  すると、道の先で何か小さな影がピョコッと飛び跳ねるのが見えた。


「……あれ、何ですにゃ?」


 ルナが目を凝らすと、それは羽の生えた小悪魔のような姿――インプが一匹、キキッと甲高い声を上げ、こちらを一瞥するなり逃げていった。


にゃん民: ちっさ

にゃん民: 雑魚じゃんw

にゃん民: ヨユーっしょ

にゃん民: 普通のRPGだと序盤の敵だよなー


なーべ: そんなに弱いのかなあ…? なんか心配


 ルナはインプを見送るように立ち止まりながら、小さく首をかしげる。


「実際、弱そうに見えるけど、ドワーフさんたちを追い詰めた奴らにゃ……油断はできませんにゃ。」


 さらに洞窟を奥へ奥へと進むと、広場のように開けた場所に出た。


天井は高く、壁はごつごつした岩肌を晒している。だが、そこには不気味な赤い光がいくつも浮かんでいた。


「これは……!」


 ルナがランプを掲げた瞬間、壁一面に赤い光が無数に散らばっているのがはっきり見える。


「全部、目……ですにゃ…!」


 そう、暗闇のなかで光っていたのは、大量のインプたちの目だった。


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