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8-2 ドワーフの里

 猫神ルナはユニコーンに乗り、ドワーフの里へとやってきた。

 この里は地中深くに作られており、岩壁に掘られたトンネルを抜けると、そこには灯篭が並ぶ広場が広がっている。

 ファンタジー世界でおなじみのドワーフたちは、小柄で筋骨隆々……かと思いきや、何やら様子がおかしい。


「みにゃさん、ドワーフさんたちがいますにゃ!

 ひげが立派ですにゃ!」


にゃん民: ドワーフキター!

にゃん民: 地下都市えぐい

にゃん民: なんか雰囲気重くないか?


 ルナは配信を続けながら、ドワーフたちの集落奥へと進む。

 しかし、近くで見てみると、ドワーフたちは目に光がなく、頬がこけている。

 まるで長い間まともに食べていないかのような痩せ衰え方だ。


「えっと、どうしたんですにゃ?

 ずいぶんお疲れのようですが……」


 ルナが震える声で問いかけると、ドワーフの一人が弱々しい声で答える。


「魔獣が食べ物を奪っていって……もう7日も何も口にしてないんだ。」


「7日も……!?」


 ルナは息を呑む。

 栄養失調が深刻で、どのドワーフも歩くのもやっとという有様だ。


にゃん民: ヤバいって

にゃん民: 飢饉状態かよ…

にゃん民: これは助けなきゃ!


 そんな中、古い同期である熊城なーべからコメントが届く。


なーべ: かわいそう…飢えの苦しみは本当に辛いよ。私の料理でみんなを元気にできたらいいのに


「なーべちゃん、やっぱり優しいですにゃ。

 昔、オフコラボで特製鍋振舞ってくれたことありましたよねにゃ?

 あれ、美味しかったにゃ……」


 ルナは懐かしそうに目を細める。

 にゃん民たちも「てえてえ」「いい同期関係だ」とほっこりしている。


 その時、VTubeスタジオが淡い光を放ち、新たな通知を表示する。


「ハコ内コラボが可能になりました」


「ハコ内……コラボ……?」



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