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1-3 ステータス

 「ぺこん!」


 軽やかな通知音が響き、ルナの目の前にオレンジ色のスペリオルチャット(スペチャ)のウィンドウがポップアップした。


 画面には、大きく目立つフォントでこう書かれている。


"ルナちゃん、気をつけて!スライムは危ない!溶かされるぞ!"


 ルナは一瞬目を見開き、その場で立ち止まる。


「え、これ……スペチャ? ってことは……配信されてる?」


彼女の視線が彷徨い、ようやく自身が配信中であることに気づく。


「み、みんな……ありがとう! 気づけたよ!」


 しかし、その直後、彼女の心に緊張が走る。


「やばい、私……ルナとしてのロールプレイが崩れてない? ちゃんとやらなきゃ!」


 ルナは慌てて背筋を伸ばし、声を張る。


「おかえりなさいませ、ご主人さま! 猫神ルナ、今日も幸せ届けるにゃ!」


 張り切って挨拶をしようとした瞬間、コメント欄が慌ただしく動き始めた。


にゃん民: 今は挨拶してる場合じゃない!

にゃん民: スライムが来てる!

にゃん民: ルナちゃん、後ろだってば!


「う、うん! わかっ.. わかりました、みにゃさん!」


 ルナは状況を確認するため、少し後退する。


「引いて、安全な場所に移動しますにゃ!」


 視線を巡らせると、近くの木が目に入る。


「よし、木に登ろう!」


 急いで木に登ると、足元からスライムがじわじわと迫ってくるのが見える。


「これで少し安全……ですかにゃ?」


ロールプレイを復活させてルナはひと心地つく


にゃん民: よかった!でも次はどうする?

にゃん民: 状況を整理して!

にゃん民: ステータスとか見れないの?


「ステータス? それなら……試してみるにゃ!」


 ルナは大きく息を吸い込み、叫ぶ。


「ステータス!」


 しかし、何も起こらない。


「……だめだ。何か他に……」


にゃん民: 他にないの?

にゃん民: 普段使ってる配信ツールとか?

にゃん民: VTubeスタジオってやつ?


「それだ! 試してみますにゃ!」


 ルナは再び叫ぶ。


「VTubeスタジオ!」


 その瞬間、目の前に淡い青色のウィンドウが浮かび上がった。


 VTubeスタジオ――普段ルナが使っている配信ツールと同じ名前が現れた画面には、彼女の情報が表示されている。


---------------------

名前: 猫神ルナ


登録者数: 15,000


同接: 103


レベル: 1


Vスキル: 配信(Active)

アナリティクス


攻撃力: 10 (+103)

防御力: 8 (+103)

素早さ: 8 (+103)



スキル: ネコ発勁(はっけい)

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