表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/114

4-4 Vスキル: BAN

 エンジョルノは、先ほどまで余裕たっぷりだった表情を少し曇らせた。

 ルナの目つきと態度が明らかに変わっている。


「なにやら、急に強気になりましたね。

 だが、私に通じるとでも?」


「みにゃさんのおかげで、あなたの倒す手段を手に入れましたにゃ!

 自分のためだけに人様に迷惑をかける厄介さんは、BANさせてもらいますにゃ!」


 ルナは宣言し、コメント欄も盛り上がる。


にゃん民: 春のBAN祭りキタ!

にゃん民: 100万の力、見せてやれ!

にゃん民: ルナちゃん、負けるな!


「なにをする気だ!」


 エンジョルノは焦りを隠せず、ローブの裾が揺れ、内部の炎が渦巻いていく。

 彼は両手で炎を凝縮し、それを剣の形に成型してルナに切りかかった。


 唸る炎の剣が、ルナの首元に達しようかという瞬間――


「BAN!!」


 ルナは力強く叫ぶ。


 瞬間、エンジョルノの炎が不自然に揺らめき、剣の刃先がしゅるしゅると短くなっていく。

 体を包んでいた炎のオーラも弱まり、赤い光が薄れる。


「な、なにぃ……!?

 炎が……私の炎が封じられた!?

 バカな、こんなことが……!」


 動揺するエンジョルノに、ルナは容赦なく懐に飛び込む。


「これでおしまいですにゃ!」


 にゃんこ百烈掌を繰り出すと、無数の打撃が闇色のローブを震わせ、コアを砕くような衝撃が魔王四天王を蝕む。


 エンジョルノは「ば、馬鹿な……!」と呻き声を上げ、次第に炎が消え、ローブだけを残して、その姿が溶けるように消滅した。


にゃん民: うおおおおお!!!

にゃん民: BAN勝利!BAN勝利!

にゃん民: 100万の価値あったなw


「ありがとうございました、みにゃさん。

 みんなが力を貸してくれたから、私、勝てましたにゃ……!」



少しでも面白い、続きを読みたいと感じてくださった方はブックマーク、評価で応援のほどよろしくおねがいします!


皆様のリアクションがモチーベーションの元になっています!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ