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4-2 VSエンジョルノ

 焦げた空気が鼻を刺し、エンジョルノと対峙するルナは、彼の圧倒的な気配に圧されるような感覚を覚えた。

 周囲には気絶した冒険者たちが横たわり、にゃん民たちのコメントが画面越しに飛び交っている。


「みにゃさん、とりあえずアナリティクスで相手のステータスを見てみますにゃ!」


 ルナは敵を凝視し、アナリティクスを発動しようと試みる。

 しかし、瞳に宿るはずの光が薄く揺らめいただけで、何の画面も表示されない。


「で、出ない……?アナリティクスが効かないですにゃ!」


にゃん民: マジかよ

にゃん民: 鑑定弾かれた!?


 ルナが戸惑っていると、エンジョルノはローブを揺らしながら嘲笑するような口調で語りかける。


「何をしましたか?

 レベル差がありすぎる相手には、鑑定など通用しませんよ。

 私と貴方の間には、天と地ほどの差があるということだ。」


にゃん民: うわ、チート潰された感

にゃん民: レベル差で鑑定無効とか、RPG的にはヤバい相手だな

にゃん民: でもルナちゃん、同接1000超えの力で殴ればいけるかも?


「そうですにゃ……とりあえず、殴ってみますにゃ!」


 ルナは拳を握りしめ、力を込めてエンジョルノに突進する。

 ネコ発勁を繰り出し、にゃんこ百烈掌も視野に入れた一撃を放とうとするが――


「にゃっ!?」


 彼女の攻撃は、ローブの内側で揺れる炎に阻まれ、届く前に弾かれる。

 それどころか、近づいただけで炎の熱がルナの腕を焼き、じりっとした痛みが走る。


「痛っ……!?」


にゃん民: 攻撃できない!?

にゃん民: 炎バリアみたいな特殊スキルかよ

にゃん民: 同接1000でも相手にならないなんて!


「貴様ごときが私に触れると思いましたか?

 魔族の中でも四天王と呼ばれる私が、普通の冒険者レベルで手に負えるはずがないでしょう。」


 エンジョルノが楽しそうに笑う中、にゃん民たちは焦りをコメントにぶつける。


にゃん民: やばい、特殊スキル持ちには通じないってこと?

にゃん民: このままじゃルナちゃんマズい!

にゃん民: このチャンネルもおしまいか?


 その時、ルナの視界にVTubeスタジオからの通知が現れた。

 オレンジ色のアイコンが点滅し、まるで新しい選択肢を示すかのように輝いている。


「ん?通知が……出ましたにゃ?」


 コメント欄も気づき、ざわつき始める。


 ルナは困惑しながら、その通知に指先を伸ばす。

 果たしてこの通知は彼女に逆転の手段を与えるのか。

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