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22/114

3-6 1週間

 あれから約1週間が経った。


 ルナは、シアと共にバズリディアの周辺で初心者向けのクエストをこなし、冒険者として少しずつ実績を積み重ねていた。


「薬草採集クエスト完了ですにゃ!」 「ゴブリン退治クエストも無事に終わりましたにゃ!」


 コメント欄には「おつルナ!」「安定した活躍じゃん!」などの声が流れ、ルナは毎日同接と共に少しずつ力を蓄えていた。


 その成果もあり、冒険者ランクは初期の銅盾級から一つ上がり、鉄盾級となっている。


「みにゃさん、見てくださいですにゃ。私、鉄盾級になりましたにゃ!」


にゃん民: 鉄盾級おめ!

にゃん民: 序盤でランクアップいい感じ

にゃん民: ゴブリン余裕だったもんな最近


 ステータスウィンドウを開くと、素のレベルや能力が以前より上昇している。


---------------------

名前: 猫神ルナ


レベル: 20


登録者数: 50,000

平均同接: 1,000


攻撃力: 100

防御力: 99

素早さ: 99


スキル: ネコ発勁(はっけい)、にゃんこ百烈掌

---------------------


「レベル20になったにゃ!

 攻撃力100、防御力99、素早さ99……素の強さでも初心者冒険者レベルになってきましたにゃ!」


にゃん民: 1週間でここまで強くなるとかチートw

にゃん民: 登録者5万、平均同接1000超えもすごい

にゃん民: 人気も実力も伸びてる感じだな


 昼下がり、ルナはシアの家で併設されている宿屋の一角で、テーブルに並べられたご飯に舌鼓を打つ。

 香ばしいパン、旨みたっぷりのスープ、そして濃厚なシチューが今日のメニューだ。


「はぁ…美味しいですにゃ。

 みにゃさん、いつも応援ありがとうですにゃ!

 みんなが見てくれてるから、こんなに頑張れるんですにゃ!」


にゃん民: 今日もルナちゃん可愛いな

にゃん民: 食事配信たまらん…

にゃん民: 褒められるとやる気出るw


 ほっこりした雰囲気に包まれた宿屋だったが、その空気を裂くように、外からバタバタと足音が近づいてくる。


 ガラッ!


 宿屋の扉が勢いよく開き、町人らしき男が転がり込むように入ってきた。

 息を切らし、顔には血の気が引いている。


「大変だ!スタンピードが発生した!」


「す、スタンピード!?」


 ルナは驚きに目を見開く。

 コメント欄も一気に騒然となる。


にゃん民: スタンピード!?

にゃん民: なろう異世界定番の魔物大量発生イベントじゃね?

にゃん民: これはヤバい展開きた


 緊張が宿屋に走り、シアも顔をこわばらせる。

 穏やかな昼食から一転、街が危機に瀕していることを告げられ、ルナは再び気を引き締める。


「みにゃさん、これは大変ですにゃ……!」


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