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怪物、植物男

「行かなきゃだめだよな」


紙を眺めて呟く。

気だるそうに立ち上がり扉を開く。


「シノちゃん、どうしたの?」


「この前のご飯美味しかったですか?」


「あ、うん美味しかったよ俺急いでるから、じゃっ」


(西風さん...急いでどこ行くんだろう?)





____________________



「西風ソウジを殺せ!植物男!」


「ヴヴー!!」


「まて、ドグマス」


「なんだ?」


「西風ソウジの協力者を人質にしよう」


「よし、では北見イスカを連れてこい!裏切り者の女だ!」


「ヴヴ!!」




____________________


「ここが、イスカさんが住んでる」


マンションに入りイスカの部屋まで行く。


「ここか...」


インターホンを押す。

出てこない。

もう一度押すが出てこない。

ドアノブを捻ると扉が開く。


(開いてる)


「入りますよ」


部屋は散らかっておらず綺麗な感じだ。

飲みかけのコーヒーが溢れていた。


(何かあったんだ)


隣の部屋に繋がる扉を開くと植物男のつたに絡まっているイスカを発見する。


「イスカさん!!」


絡まっているつたを取ろうとすると。


「後ろ...」


「っ!」


「ヴー!!!」


鋭利な爪が向かってくる。

ソウジはそれを躱し。姿を変えた。


「何が目的だ!!」


「ヴヴー!!!」


「何を言っても言葉は通じない、だから早く」


「くそっ!」


植物男は背中から蔦を生やしソウジに攻撃する。

ソウジは植物男に接近しながら蔦を手刀で斬り裂く。

植物男は壁に張り付き壁から食虫植物を生やす、食虫植物はソウジの腕に噛み付く。


「グハァッ!!!」


ソウジはうめき声を上げる。

イスカの太ももに食虫植物が巻き付き始める。


「くっ」


ソウジは腕に噛み付いている食虫植物の花茎を引きちぎる。

イスカに駆け寄りイスカの太ももに巻き付いた食虫植物を切断した。

気づけば部屋の壁には食虫植物が生えていた。

植物男が床に着地する。

ソウジとある程度の間合いをとっている。

植物男がソウジに殴りかかるが躱し。ソウジは植物男の顔面に拳をめり込ませる。


「グワァァァァ!!!!!!」


植物男が床に倒れ灰になり消える。

壁に生えていた植物は跡形もなく消えていく。

ソウジはアーテルの状態を解除しようとしたがイスカに呼び止められた。


「なに?」


「鏡を見て」


手鏡を渡される。


(そう言えば自分の変化した姿、見た事なかったな...)


鏡に映る自分を見る。


「これが...俺...」


「受け入れて」


鏡に映っていたのは黒色の怪物。

しかし、頭では自分だとわかっていても本能がそれを拒もうとしていた。


「わかった受け入れた」


気持ちを押し殺す。

アーテルの状態を解除して。

イスカと対面する形で椅子に座る


「貴方は怪物になった、貴方をその姿になるようにした組織ガルバスによって」


「て言うか貴女は誰なんです?」


「わたしは組織から逃げ出した。つまり裏切り者ってこと」


「教えてくれ。あの時。ビル崩壊事件の時に何があったのかを」


「あのビル崩壊はガルバスによって起こされた。ガルバスの幹部、ドクマスとヤグルスによってビルが崩壊、ほとんどの人は非常階段から逃げ出した助かった人が多かったんだけど死人もたくさんでた。人々が生き残るために押し合っている最中ただ一人だけは親とはぐれた少女を守っていた。それが貴方」


「あぁ」


「幹部二人は貴方のような強い人に感動し組織に加えようとした。けど失敗したわ改造中にわたしが逃げ出したことにより施設に警報が鳴り手術は中止、その後貴方が目を覚ましたことにより一旦外に貴方を出すことにしたのよ」


「そして今、貴方を殺すために怪物を送り込んでいる」





____________________



「北見イスカを人質にできず西風ソウジは殺せてはいない」


「西風ソウジの周りの奴、誰か居ないのか」


「近所で仲のいい女がいるようで...」


「よしならばそいつをキノコ男に任せよう」


「趣味が悪いな」


「いやいや女が異形の怪物に犯される姿を見るのは興奮する、よし廃工場に西風ソウジを誘い出し女が犯されている所を目撃させて心を壊す作戦で行こう」


「まぁいいキノコ男、行け!」


「わかりました...ふひひひ」




____________________


「貴方の家に何か仕掛けられてるかも知れないから探してあげる」


「何もないだろ」


アパートに着き階段を上がる。

白井シノの部屋の扉が開いていた。


(嫌な予感がする)


そう思い二人で部屋に入る。

部屋は争った形跡があり窓ガラスが破られていた。


「これ」


机には白い紙に文字が書かれていた。


『街中にある廃工場に来い』


ソウジ達は部屋から飛び出し廃工場がある場所に向かう。


その頃。


「ここは?」


白井シノは手足を縛られていた。


「確か怪物に...」


足音が近づいてくる。


「やぁ、はぁはぁ」


息が荒い声が聞こえる。


「くっ!」


逃げようとするが鎖でしばられているために動けない。


「誰なの!?」


「俺かぁ?はぁはぁ、ふひひひ」


キノコ男がシノの脚をドロドロの手で撫で回すように触れる。


「いやっ!触らないで!!」


「今すぐお前を犯したいがそれはダメて言われているからなぁ、はぁはぁはぁ。西風ソウジの気配が近づいてきた時にお前を犯す」


「西風さん?なんでその名前を...」


「おぅ、近づいてきたぞ」


キノコ男が陰部に触れる。


「あんっ!いやぁ!」


キノコ男が溶解液を口から出す。

服が溶けて下着が露出する。


「あーあー恐怖のあまりおしっこ漏らしちゃって恥ずかしいねぇー」


「やめ、ひゃぁ!」


シノは足を触られて体を跳ね上がらせる。


「じゃあ、はぁはぁはぁ、やるか」


息が顔にかかりシノは瞼を閉じる。


(助けて西風さん...!)


キノコ男が打撃音と共に吹き飛ばされる。


アーテル。

全身が黒色の鎧で覆われた怪物り

顔は虫のような顔をしており。全身は黒色

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