ふざけんな・イタズラ心
ブックマークありがとうございます!!あと大量の誤字報告もありがとうございます!!
関係ないけどモンハン熱がないからサンブレイクやる気にならぬ。スマブラのがいいなぁ。
ソラ参戦してるのがあまりにデカい。ツイッターでは言ったけどソウルアローンの設定はキングダムハー〇2のノーバディから来てるのよ。俺がこの設定でキャラ書いたらどうなるかな?って誕生したのがローグだよ。すばせかも混じってるけど。
「ごめんなさい!!撃たないでッ!!」
地面に苛立ちをぶちまけていたらアイツの張り裂けそうな声が聞こえた。
「もう戻って来たのか!?」
家から離れすぎてて気配に気が付かなかった、焦りと緊張に駆られ家の裏から玄関へ向かう。なぜ車がない?理由はわからないがこんなに早く兵が戻ってくるとは。アイツを殺されるわけにはいかない。
「ソイツに手ぇ出すんじゃねぇ!!」
「あ・・・」
助走と体重を拳に乗せて文字通り全力で兵士の後頭部をぶん殴ってやった。確かな手応え、相手は胸がスカっとするぐらい無様に床に倒れ込んだ。いい鬱憤晴らしになりそうだ・・・と思っていたら兵士は即座に起き上がるとアイツのいるベッドに向かって走った。ほんの数歩の距離、倒したと油断していた俺の反応は間に合わない。素直に自分の爪の甘さを痛感する。
しかし兵士がとった行動は俺からしたら意味不明だった。
ベッドを背に俺の方へ武器を構えたのだ。まだ殺意は向けてないから俺の姿は見られない、だから兵士は真剣な眼差しで何が起きたのか神経を全て集中させて答えを探っている。
「絶対助ける、安心して」
兵士はアイツにそう語りかけた。なんなんだよこの兵士は?お前ら兵士は敵だろ?敵はちゃんと敵でいないと俺が困るんだよ。ふざけんな、アイツは俺の獲物なんだ、条件が整うまで俺が守らないと意味ねぇんだ。また怒りが込み上げてくる。邪魔するなよ。邪魔すんじゃねぇ。
「邪魔なんだよッ!!」
「ローグ!止めて!!」
もう一発殴ってやろうと拳を振り上げたがアイツが声を荒げた。続く言葉は逆に小さくて聞き取りにくい位だった。
・・・「この人、信用できる」とか、ほざいてやがった。
どいつもこいつも、マジで意味分かんねぇ。俺の事は全く信頼しねえクセにさ。死ねよ、クソが。ていうかマジで殺してやる。
「ローグ?一体なんの事だ?」
「ローグ、全部話すね、ごめん」
心の中で舌打ちしてから「ああ、好きにしろ」とやけくそ気味に返答したら二人が互いに名乗った。若い兵士はルドっていうらしい、兵士の名前なんて道端の犬の糞よりどうでもいい。そしてお互い名前を知ると、アイツが俺について話始めた。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
「にわかには信じ難いんだけど・・・」
ソウルアローンについてローグに聞かされたままの事をそのままルドへ伝えた。あと見た目とセンス悪い服についても。
「まあ、私も最初頭ヤベー奴かと思ったから・・・」
「そんな風に思ってやがったのか・・・」
「ごめんって、でもフツー信じないよ」
ローグがすっかり不貞腐れている。なんだか腹を立ててる、どう声かけてもしばらくヘソを曲げたままだろうな。
ルドが私が壁に向かって話してるのを見て首を傾げている。それはそうだ、声も聞こえないから私が幻覚見てると解釈されても文句を言えない状況だし。
「そうだなー・・・ルド、これ見て」
テーブルに置いてある薬の瓶を手に取ってローグに手招きする。嫌そうに眉間に皺を寄せながらだけど、渋々と隣に来てくれた。
「見てて?」
ローグに瓶を手渡した瞬間ルドは目を見開いた。
「え?え??えッ!?」
反応を見るにルドの目線では薬の瓶がちゃんと消えたみたい。
「ローグ、机の上に瓶戻して」
「チ・・・ハイハイ・・・・・・」
面倒臭いと書いてありそうな顔でローグが瓶を机の上に戻してくれた。するとルドがもっと目を見開く。大丈夫?眼球落っこちない?って思う程目を見開いた。今度はルドが自分の目を疑ってるようで目が真っ赤になるまで擦りまくって瓶をあらゆる角度から眺め倒し始める。
「アハハハ!!どんだけ瓶見つめてんの!!」
「いやだって!嘘だ!そんなバカな!!?」
「『嘘だ』じゃねーよ、見てただろうがよ・・・」
「アハハハハハハハハ!!」
その必死すぎる様子とローグ冷淡なセリフの温度差が本当に面白くて笑ちゃった。不意にずっと昔にしまい込んでしまったイタズラ心がくすぐられる。ルドがまだ瓶に釘付けになっている間にローグに向けてパタパタと手招きしてこっそり耳打ちする。
(ねぇねぇ!後ろからルドのほっぺをビローンって引っ張って!)
(なんだよ、すげえ笑顔じゃん、お前性格悪いな・・・)
(いいから!瓶に夢中な内に早く!!)
確かに満面の笑みを浮かべてるかもしれない。だってイタズラするときってすっごい楽しいじゃん?
ていうかそう言うローグだってちょっとノって来てるじゃん、さっきより感情が明るくなってるよ。
ローグが大胆にルドに近づく。発する音も聞こえなくなるのは非常にイタズラ向きだ。正直うらやましい。タイミングを見極めたローグがルドの頬を抓って思いっきり引っ張った。
「わででで!?なんら!?なんら!?!?!???」
手をバタバタさせながら痛がるルドの頬はお餅みたいにみょ~んと伸びている。
「アハハハハハハハハ!!」
「わかっら!!ひんひる(しんじる)ひんひる(しんじる)から離ひてふれッ!!」
「ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!ヒィー、ヒィー・・・ゲホゲホ!!」
「・・・お前笑い過ぎじゃね?」
やばい、ルドの顏ツボに入った。笑い過ぎてお腹痛い。苦しい、笑い涙出てきたんですけど。ていうかローグちょっと引いてない?まあ、さっきまで私ガチ泣きしてたからなぁ。
「はー・・・はー・・・あ゛~・・・面白かった~・・・ふう」
「えーっと、エフィー大丈夫?落ち着いた?」
ルドがこっちの様子を伺うけれど抓られた頬は赤くなっててそれがまた面白くて吹き出しそうになるのをグッと堪える。
「うん、これで信じてくれたでしょ?私にしか見えないらしいよ、理由は知らないけど」
「流石に信じるよ、ローグ、これからよろしく頼むよ」
「「これから?」」
声がローグと被ったけどルドに聞こえてるのは私の声だけ。ルドが私に目を合わせて会話を続ける。
「もう分かってると思うけど僕はここの兵士としては変わっててさ、暴力は嫌いだしニエの扱いにも納得してないんだ。君たちの所には今後僕が魔石回収とか来れるようにする。ローグの事を上手く引き合いに出して上と交渉するから安心して」
「・・・おい、話がうますぎないか?何か裏があるんじゃねーの?」
ローグの言う通りだと思うけど、この人からは善意が前面から溢れてる感じがする。危険はない、それよりローグの方がよっぽど危険。チラチラ真っ黒な悪意が見えるし。
「本当にいいの?ルドにメリットが無いと思うんだけど・・・」
「そこは気にしなくていいよ、まだ言えないけどメリットはあるんだ」
「そう・・・でも上に言うってビリーブ国王でしょ?話聞いてもらえないよ」
私をニエにした奴、私を切り捨てた存在。
「王様関しては大丈夫!実は僕、そのビリーブ国王の子供なんだ」
それを聞いて思考が止まった。まるで・・・周りの時間も止まったような感覚、感覚だけだから普通に景色は動いてるしローグが興奮気味に何か言ってるのも聞こえてる。けど何言ってるか理解できない。それほど頭が空白に支配されてた。
ルドに肩を揺すられて我に帰る。
「どうした?大丈夫かい?」
「・・・ごめん、もう私に関わらないで」
ルドの手を冷たく払いのけた。
「え?」
「ローグ!叩き出して!!」
「は?あ、お、おう!」
「待ってくれどうしたんだ!?うわまた!?離してくれ!」
戸惑いながらもローグはルドを外まで引っ張っていってくれた。外が騒がしいけどその内静かになった、諦めて帰ったらしい。
(出てって!!もう二度とこないで!!出てけぇッッ!!!)
過去の過ちの記憶が脳裏に浮かび、またやってしまったと後悔の念が荒波みたいに押し寄せる。あの時と、音痴さんにキレた時と同じだ、今回だってルドは悪くないってわかってたのに。子供のころから何一つ変わってない、所詮私もクズだ。頭を抱えてうずくまっているとローグが戻って来る。
「追い返したぞ、大丈夫か?」
ああ、今回はちゃんと心配してくれてるんだ。2回も助けてもらったから、アナタの事、信じたいのに――
「・・・私、国王にニエにされたの。6歳の時」
「はあ!?嘘だありえねぇ!!」
「本当だよ、理由はわからないけど魔族に襲われたことないの、だから今も生きてる」
「いや、昨日襲われてたじゃんか」
「最近調子悪かったせいかも、昨日みたいのが続いてたら一日で死んじゃうよ。襲われたのは初めてだった」
「・・・俺もだけどお前も普通じゃないのかもな」
私が普通じゃない?もし仮にそうだとしたら私とローグは似た者同士なのかもしれない。ローグに心を開けたらな、と叶いもしないであろう事を心の片隅にぽつりと願う。
頭ではローグを信じようとしていて、心ではローグを拒絶している。ルドはその逆。心では信じようとしていて、頭では拒絶している。
自分の感覚がいまいち信じられなくなっている。私は何を信じたいのか何を信じたくないのか。
頭がおかしくなりそう。いっそ、狂えたら楽なのに。
人物紹介 カルマ・チャル・メラ
自称大魔王で世界を滅ぼすとか言って旅してるバカ。
年齢は3歳。
世界を滅ぼすとか本気で言っているだけあって戦力は非常に高い。おとぎ話に登場する地球という星の話を突然仲間に振り呆れられる。あと自然大好き厄介ドMオタク気質がありワニのデスロールで頭をかみ砕かれるのが夢。
人と魔族と神が嫌いらしい。