1.異世界転移
「おにいちゃん、私と結婚して〜♡」
「いいや私と結婚して!」
こりゃ困ったな。可愛い妹と幼馴染に結婚をせがまれている。どちらも可愛いから2人一緒に結婚したい!
「じゃあみんなで結婚しようか」
「「わ〜い!!」」
「あはははは、あはははは!」
◇
っていう夢を見た。
何て夢を見てるんだ俺は。しかも出てきた妹と幼馴染って実際に俺の妹と幼馴染だったし。
さて、俺は今1つの疑問を抱えている。
「どこだここ?」
俺がいたのは辺り一面ただの草むらの平地。
自分の部屋じゃない。
「まだ夢でも見てんのかな?」
俺はほっぺを強くつねった。結果は痛かった。
これは夢ではない、現実だ。
そして俺はもう1つあることに気づく...
「隣に妹と幼馴染もいるんですけど」
そう僕の隣では僕の実の妹と幼馴染がすやすや気持ちよさそうに寝ていた。何呑気に寝てんだか。さて俺ももう一眠りするか...っていやいやダメだから!状況を考えろ俺!
よし1度状況を整理しよう。
今俺は謎の草むらにいる。妹と幼馴染も。
理由は分からない。さあここからどうこの状況を解決する?
とりあえず2人を起こすか。
「唯奈、晴香起きて」
「「う〜ん...後5分だけ...」」
2人揃って同じことを言うな!
「早く起きろ!」
「ん〜もうどうしたのお兄ちゃん?まだ朝の7時だよ」
「どうしたのじゃないよ!状況を見てくれ!なぜだか知らないけど俺たち変な場所にいるんだよ!」
「夢でも見てるんじゃない?」
「いやほっぺをつねったけど痛かった」
「大丈夫大丈夫。こういうのはもう1回寝ればなおるよ」
それもそうだな。よしもう一眠りするか...ってさっきもやったわ!この流れ!
「あぁもう!晴香起きて!」
「ん〜何?さとくん?」
「何じゃないよ!俺たち変なところにいるんだよ!」
「夢でも見てるんじゃない?」
「いやほっぺをつねったら...ってこれもさっきやったわ!」
ダメだこの2人完全に寝ぼけてやがる!
どうにかしてでも状況を理解してもらわないと
「いい加減起きろーーーーー!!」
「「うわっ!」」
◇
「ってことは何?私たちは異世界に転移したってこと?」
「たぶんそうだ。まあこれは俺のアニメ知識によるものだが」
俺たちは異世界に何か理由があって転移したんだと思う。
その理由は何か分からないが。
「どうやったら現実に戻れるの?」
「それは...分からないけど、たぶん何か理由はあるはず」
「ふ〜ん、分かった」
えっ、「ふ〜ん」?この状況下で「ふ〜ん」?どれだけお気楽なんだこの女は。
「でも何か怖いよぉ、お兄ちゃん何とかしてよお」
「うんどうにかするよ唯奈。だから怖がらないで」
「分かった」
とは言ったものの本当にどうしようか?
いや考えるんだ俺!今までやってきたゲームや見てきたアニメの知識を活かせ!
「とりあえず人がいる街に行こうか」
「「分かった」」
◇
歩いてどれぐらい経っただろう?辺りは何も変わらない殺風景な草原。人っ子1人いない。
「ねぇお兄ちゃん、まだ着かないの〜?」
「ごめんな唯奈。もうちょっとだけ我慢してくれ」
「さとくんおんぶ〜」
「お前は1人で歩け」
おっ!そんな会話をしていたら何か街の様なものが見えてきたぞ!
「おい2人とも!街みたいのがあるぞ!」
「え、どこ?」
「あっホントだ!あそこだよあそこ」
「あぁあれか」
よし、とりあえず第1関門はクリア。
あの街の中に入ろう。
「でかい門だなぁ...」
推定約10メートルぐらいの門がその街の入口だった。
っていうかそもそもその街周りが壁で覆われているんだが?
「とりあえず入ろうか」
「「うん」」
?「ちょっと待った。お前たちは何者だ?」
剣を持った門番の様な騎士が俺たちに話しかけてきた
「ぼ、僕達は先程この世界に転移してきてしまった者です」
「転移〜?何だそれは聞かない言葉だな。もしやお前ら魔王軍のスパイか!?」
「いやいや違いますよ!そもそも何ですか魔王軍って?」
「魔王軍というのはこの世界を支配しようと企んでいるいわゆる悪の連中どもだ。そいつらとこの街はいつも争いあっている」
「...すごいっすね」
「何がだ?」
「いや〜だってゲームの世界でもそんなないですよ?魔王軍と街が戦うなんて?すごいかっこいいです、尊敬します!」
「そ、そうか//そこまで言われると何か照れるなぁ」
ふっ軽いもんだぜ。こういうのはおだてたり褒めたりすりゃいいんだよ。
「と、とりあえずお前たちがスパイではないというのは分かった。街を案内しよう」
「ありがとうございます!」
ハッハッハっ!どうよこのゲームとアニメから得た知識!
最高だろう?なあ唯奈、晴香よ!
「うっわ〜お兄ちゃんそのやり方はちょっとないわ〜」
え?
「ちょっとさとくん、そのやり方は汚いと思うよ」
へ?
何だよ褒めてくれるのかと思ったら2人とも俺を蔑むような目で見やがって!
今度からは2人でやってもらおう。
◇
「ここがこの街の中心であるサクトリア広場だ。祭りなどの行事をここで行っている」
「へ〜」
そんなのはいいから早くギルド所的なところに案内してくれ
そんでこの国を守る様な冒険者に俺はなるんだ!
昔からゲームをやっていて1度でいいから魔法とか使ってみたかったんだよなぁ...
「さとくん興味無さそうだね」
「そうですね」
〜そしてギルド所へ〜
「ここがギルド所だ。ここでは冒険者になることが出来る。
そして人員募集とかだな。まあ初めっから冒険者になりたいだとかいう命知らずは見たことないが...」
「あの冒険者になりたいです!」
「冒険者希望の方ですね〜。それではここにサインを」
「...ってえー!君冒険者になるの!?危険だよまだレベルも1なのに!」
この世界にもレベルって存在するんだな
あぁこれのことか。
「そりゃ僕、昔からこの世界を守ろうと心に誓っていましたから」
「ぐすん、君はなんていい子なんだ。自分から積極的にこの世界を守ろうだなんて...」
ちょろすぎ、ちょっといい子ぶればこうだもん。
「よし君にもこの世界そして街を守ってもらおう!みんなーこの少年に拍手を送ってくれ!」
「「パチパチパチパチ。いいぞー!頑張れよー!」」
いや〜みんなから期待されるってこんなにも清々しいことだとは思わなかった!
まあみんな俺に感謝するんだな!ハッハッハっ!
「私昔っから思ってたんですけど、お兄ちゃんってかなりのゲス野郎ですよね」
「私もそれ昔っから思ってた」
ここから俺たちの異世界生活が始まった。