久城の思い出
俺の名前は久城弥。
俺は黒田恭弥の友達だ。
俺が女性を苦手になった詳しい話をしよう。
◇ ◆ ◇ ◆
自慢だが俺は小学生の頃から結構女子に告白されていた。
しかし、女子に人気がある一方で、男子からの妬みが酷く俺は男子の友達がほとんどいなかった。今思えば数少ない男子友達も女子との関わりを持つために俺に絡んできたのではないか?と思っている。
なので俺の学校生活はとても楽しいものではなかった。
そして俺は女子に少し嫌気がしてきた。
こういう自慢みたいな話は良くないと思うが聞いてほしい。俺はなんもしてないのに勝手に女子が寄ってきて、それで男子に遠ざかられる。これはとても酷いと思う。
俺はある日の昼は自由に過ごそうと思い、給食を最初に食べ終わり俺は教室を出て行った。
そして俺は誰も居なさそうな図書館に入った。
案の定人はほとんどいなかった。
俺は何か気晴らしに本を読もうとし本棚に向かった。
そして本を探してる時、ふと本棚の近くのソファーに座っている女子と目が合った。
その女子こそが俺の初恋であり俺を恐怖症にならした本人なのである。
その女子は顔はよくスタイルもよかった。
その女子になぜか俺は興味を持ち始めた。
ある日、その子に話しかけたらなぜか無視をされてしまった。
俺は初めての経験だったのである。
俺はそれからその女子を振り向かせようと努力をした。
毎日の昼は図書館に行き本を読み、家では本屋から買ってきた本を読んでいた。その女子と本の話などを話せるぐらいになろう努力した。
そして1カ月だったある日、俺はいつものように話しかけたら初めてその女子は話したのである。
「なんでいつも私に話しかけてくるの。私はあなたに興味なんてないわ」
「そしたら俺はお前に興味を出させて見せるさ」
と俺は言った。
しかし初めて発した言葉が辛辣な言葉だと心が痛いな。
辛辣な言葉を話しかける度に言われてたが、話しかけてくうちに向うは諦めたのか普通に少しずつ話してもらえるようになった。
そして秋の下旬になったある日。
俺はいつものようにその女子に話しかけていると
「ところであなたの名前って聞いてなかったわね。名前教えて頂戴」
「俺の名前は久城弥だ。ところで君の名前は?」
「わたしは後藤ユリよ」
「じゃあこれからはユリって呼ぶな!」
「馴れ馴れしいから却下よ。呼ぶなら後藤にして」
「わかったよ。じゃあよろしくな後藤」
「よろしく久城君」
俺はとても嬉しかった。
とても冷たかった女子を今は普通に話してくれるようになったからだ。
それからというものの後藤は俺に打ち解けてくれるようになり、とても仲良くなりアドレスを交換するぐらいの中になった。
そしていつもどうりに図書館に向かおうとすると
「いつも久城君はどこに行ってるの?」
とクラスの女子が話かけてきたのである。
まあ流石に聞いてくるよな
「俺はいつも図書館に行ってるよ。最近本に興味が出てきてね」
俺は素直に答えてしまった。ここは嘘をついて違う場所を言っておくべきだったと後悔している。
それからというもののクラスの女子が図書館にやってくるようになったのである。
俺は後藤に話しかけたいのにクラスの女子が邪魔してくるのである。
それからというものの後藤とはメールでしか話せなくなってしまった。
冬休みが終わる頃俺は後藤のことが好きなのではないかと感じるようになった。
初めて女子に興味をひかせるために頑張ったりその女子の興味がある本などをたくさん読んで本について話せるように努力したりしていた。
初めてこの女子に尽くしてみようと思ったのである。
そして俺は後藤に冬休みに入る前日後藤を呼び出して告白したのである
後藤は驚いていたが頷いてくれたのである。
俺はとても嬉しかった!
しかし冬休みが地獄であったのである。
休みに入った日、俺は付き合い始めた後藤とメールをしていた。しかしメールは1日5時間もするようになっていた。俺は最初の頃は普通なのかな?と思っていたが異常だと思ったのは1週間経ってからであった。
それにメールをしないと
「久城君はモテるからね。違う女子ともメールするんだよね」
「久城君。私以外の女子と極力…いやまったく話さないでね」
などというメールが送られるようになってきたのである。
俺は寒気がした。
また少したったある日後藤から腕がカッター?で切られている写真が送られてきた。
それをみた俺は驚きと恐怖を覚えた。
そこの写真の下には
「久城君最近メール3時間しかしてくれないから寂しいの。だから体を痛めてるの」
というメールがあったのである。
それ以降も自分を束縛したいなどというメールが送られてきた。
そして俺はそれから学校を少し不登校になった。
学校にいったら後藤に捕まり束縛されたり自分の体を痛めつけられるかもという恐怖の感情があった。
そして俺は後藤と別れたいとメールで伝えた。
すると後藤は
「なんでそんな酷いことするの?」
「私もう生きる意味ないね…」
などというやばいメールや電話などかかかってきた。
そして俺は耐えられなくなり携帯を川に投げた。
親には手が滑ったといってごまかしたが怒られた。
それからというもの女子を見るたび後藤のことが思い出してしまってまともに相手できなかった。
そして中学校になるという頃俺は遠くの学校に進学した。
男子校に入りたがったが俺はもともと勉強できる方ではなかったので入れなかった。
そして俺は黒田のいる中学校に入ったのである。
これが俺が女子に苦手意識を持った理由である。
しかし俺は黒田という友達ができてとても嬉しい。
女性を苦手と思ってる男子はいないと思っていたので友達付き合いもうまくいかないかと思っていだが、そうではなかった。
「しかし黒田も大変だよな。黒田女子苦手なのにあの陽毬?っていう子に目つけられてるんだもんな。それにその女子が黒田のこと好きみたいな噂も一時期で出たからな」と俺は思っていた。