俺のはじめての友達と男の優しさの実感
「恭弥君の部屋に入ったらいなかったから待ってたんだよー」
「まー私達もさっき入って来たばかりだからそんな待ってないけどね」
「とゆうかなんでお前らが俺の部屋にいるんだ?」
「「合鍵をもってるから!」」
「何で合鍵なんか持ってるんだよ…」
「何でって恭弥君が3人に渡してくれたんだよ?幼馴染だからいちよ渡しとくーって。そんなことも忘れてたの?」
と真央は不思議そうな顔をしていた。
なんで合鍵なんか渡しているんですかねぇぇぇ
俺は夜もこいつらと会う可能性があるという事かよ…
しかし今更合鍵返してなんて言っても返してくれるわけないしなぁ。
俺は諦めて冷蔵庫に買ったものを入れリビングの机で夕飯を食べはじめた。
その間2人は携帯をいじりながら話していた。
「別に俺の部屋こなくてもよかったやん。話しは電話しながらすればいいし」と部屋に遊びに来てた2人の文句を心の中で言っていた。
すると河本が
「いつも恭弥君部屋でなにしてるの?」
「動画みたりゲームしたり本読んだりぐらいしかしてないな」
「どういう動画みてるの?」
「ゲームの実況動画だよ」
「そっかぁ…」
河本と俺は趣味が合わなかったらしい。
これで少しは好感度下がるといいんだけどな…
俺は話していた2人にもう遅いから帰れと言った。
須田は泊まりたいなど言ってたが無論却下した。
そして2人が帰った後俺は眠かったのでシャワーを浴びてすぐ寝た。
そして朝になった。
時間をみると6時くらいだったのである!昨日起きたのは7時30分ぐらいだったので早起きは成功したのである!
「やった!急いで支度すれば会わなくて済むぞ!」と俺は朝から上機嫌になった。
そして6時30分くらいに部屋を出たら…
「おはようございますー」
「今日はやけに早いじゃない!いつもこのくらいに起きなさいよね!」
「今日はどうしたのぉ?」
と3人がいたのである。
「あ、ああ。おはよう。というかいつから待ってたんだ?」
「いつもこのくらいにみんな集まってますよー」
「もっと早く起きなさいよね!普通は男子が女子を待つものなのよ!」
あ、この時間でもダメなのか…
今日で相当早く起きたと思ったのに…これ以上早く起きれないわ。
俺は思った…
「もうこれは逃げられない呪いなのではないか?」
俺は諦めて違う方法を考えることに決めた。
◇ ◆ ◇ ◆
「あと1週間で中間試験だからな!初めてのテストで変な点数を取らないようにしろよ!中間試験が終わったらすぐ文化祭の準備をするように!それでは4時間目を終わりにする」
もうそろそろ中間が始まってしまう。
俺は勉強ができる方ではない。しかし俺は前世の記憶が残ってるので高校の方の勉強は多分大丈夫だろう。
そんなことを考えてると
「黒田!一緒に飯食おうぜー」
「いいよー」
そう、この男子こそ俺が初めて関わった男子友達だ。名前は久城弥といって顔は普通にイケメンである。
しかし久城はヤンデレと付き合ったことがあるらしくそれがトラウマになりそれ以来女性とはあまり関わってきてないらしい。
俺はその話しを聞き久城にとても共感した。
俺も女性は苦手と話したら久城も共感してくれてそれ以来仲良くなった。
いわば女性を苦手になってしまった同士なのだ。
そして俺と久城は昼を食べながら適当に話していた。男友達は話しやすくて楽しかった。
そして1週間たち中間を迎えた。
試験はそこまで難しくなかったので酷い順位にはならないだろう。
そして試験が終わり帰りのHRで
「試験お疲れ様。ところで2週間後は文化祭だから今の時間で出し物を決めてもらう」
ここの学校は前世の学校と違って文化祭などはほとんど自由なのだ。
「じゃあなにか提案はないか?」
と、今話したのはクラス委員長の岡安鷹斗だ。
部活はサッカー部に所属している、いわば陽キャだ。
俺とは無縁の存在である。
クラスではお化け屋敷や迷路、縁日のテンプレなものしか出てこなかった。
「じゃあこの3つでいいかな?」
「もう一つ提案してもいいかな?」
と、提案したのはなんと久城である。
「その3つは多くのクラスがやるからもっと違うのにして方がいいと思う。たとえばカフェとかはどうかな?」
「クラスで物を売ったりするのは厳禁だからそれはできないかな」
「わかった…」
「でもこのクラスならではの文化祭にしたいからよくあるものはやめようか。この3つ以外の物でなにかいい提案はあるか?」
すると一人手を挙げたのである。
挙げたのは河本だった。
「それならクラスで面白い動画を作るのはどうかな?映りたくない人と映る人で別れて映りたくない人には編集して貰うっていうとはどう?」
「それは良いね。撮影とかはどうするんだい?」
「映らない組に負荷はかけれないから映る組の中で撮影する感じかな」
「なるほどね。じゃあ動画に映りたくない人は手を挙げてくれ」
すると2人手が上がった。
俺と久城である。
なぜこのクラスには陰キャが全然いないのだろうか。
「じゃあ久城君と黒田君には編集して貰うからね。じゃあうちの組の出し物は面白動画で決定だ!」
「本当に編集組でよかったの?」と河本が後ろを向いて話してきたので
「自分は映ることが苦手だからな」
と河本に言っておいた。
もちろん映るの苦手は嘘なんですけどね。
映る組になったら自分の時間が減ってしまう。それだけはやだ。久城も同じ考えらしく編集組になった。やはり友達の久城とは考えが似てるな…
そしてHRが終わった。
俺は結局将棋部に入った。
将棋部はとてもゆるく部活には自由参加だったのである。
部活は週3でいっており俺は2日行っている。
けれど今日は部活がない日であった。
河本は文化部に入ったらしいけど将棋部にはいなかったのでそこは安心だ。
というか将棋部には女性はいないので俺にとっては将棋部は天国である。
俺は急いで帰ろうとしたが岡安に呼ばれたので振り返らずをえなかった。
岡安はこっちに寄ってきて「編集組は2人だけど大丈夫なのかい?もし人か必要なら俺が手伝うぞ?」
「なんとかなるよ。パソコンの使い方はある程度わかるかるね。もし必要ならお願いするよ」
ふむ。岡安は編集組の俺と久城のことが心配で呼び止めたのか。岡安は優しいな。やはり男はいいな。
俺は帰ろうとしクラスから出ようとしたら陽毬と出くわしてしまったのである。
「恭弥君一緒に帰ろ?」
「いつもいる周りの女子はどうしたんだ?」
「みんな少し用があるって言って帰ったよー」
「そ、そうか」
「じゃあ早く行こー」
岡安を恨みたいが俺達のことを心配して呼び止めていたので恨めない…
そして河本と雑談をしながら家に着いた。
そして河本は同じ階層で止まり近くの部屋に入っていった。
「やっぱりそのがお前の部屋なのね」と悲しみながら自分の部屋に帰った。
そして文化祭が3日前という頃
俺と久城は向かい合いながら一生懸命キーボードを押していた。
編集が終わらないのである。
すぐ終わると思っていたが舐めていた。
量が多いいし編集をしたことがなかったので作業の効率がすごい悪い。
時間をみるとかれこれ4時間はキーボードを一生懸命押していた。
そしてもう1時間たったところで、ひと段落したのである。
「もうキーボード見たくないな。そう思うだろ黒田」
「ああ。もう5時間もずっと押してたのか」
と、俺と久城はパソコンを閉じその上に顔を乗せて休んでいた。
「岡安にあの時頼めばよかった」と押している最中後悔していた。
岡安にメールをして「手伝ってください」といえばよかったって?
そうしようとしたら2人とも岡安の連絡先持ってなかったんだよ…
連絡先に入ってるのあの3人と久城ぐらいだよ…
岡安に連絡先もらっとけばよかったなと反省しながら俺と久城は別れ家まで帰った。
あのあと久城と電話していたら久城の声がほとんど死んでいた。
◇ ◆ ◇ ◆
そして文化祭当日になった。
編集はギリギリ間に合った。
俺と久城は睡眠不足で油断したらすぐ寝てしまうレベルだ。
文化祭が始まり廊下を歩いているとなんと早苗と須田がいたのである。
俺は寝不足で幻覚が見えるようになったのかと思いながら早苗と須田の横を歩いて行った。
「なに無視してるのよ!挨拶ぐらいしなさいよね」
と早苗が怒ってきたのである。
俺はそれより疑問に思ったことがある
「え?なんでここに須田と早苗がいるの?」
「私達はここの文化祭が終わったら始まるって感じですよ。それで学校は休みになりますからね」
え、じゃあ3人が集まってしまう可能性があるのか…
そんなことより久城と文化祭を回る予定だったのにこの2人がいるのはそうとうやばいぞ。
「じゃあ俺は文化祭の仕事あるからまた後でな」
と一旦は逃げたがもし久城と回ってるのを見つかり3人の誰かに一緒に回ろうと言われたら困る。
久城も普通にイケメンなので「一緒に回ろう」と声をかけられてしまうかもしれない。
俺と久城は女性が苦手+怖いのである。
怖いので断ることは難しいのである。
1対1なら頑張れば断れることはできる。しかし2対3とこちらの方が人数少なかったら断りずらすぎるのである。
それにもし河本の周りの人も加わってきたらそれはもう終わりである。
俺はまず久城に会いに行くことにした。
そしたら本格的にまずい状況になったのである。
初めて後書きというものを書いてみました!
この作品を読んでいただき本当にありがとうございます!
誤字などがありましたら教えてくださるとありがたいです。教えてもらいましたらすぐ直しますので!
文化祭のことを書くのが難しく書くのに時間がかかってしまいました。
これからも上手くなる努力をするので温かい目で見守っていただけると光栄です。