戦技や魔法に関する資料
戦技や魔法について
戦技とは、アクシミデロ星の戦士たちが身に着けている戦うための技のことである。大きく分けて物理と魔法系に分かれ、その中でも剣術や格闘術、創金術などが物理系戦技、魔粒子を用いて行う魔法や超能力などが魔法系戦技として認知されている。
また、これとは別に霊量子こと神気、龍力を使う戦技も存在する。
剣技
アクシミデロ星の北と東大陸においては、剣士が多く存在する。これも転移現象の影響と考えられるが、西大陸に比べ発展の度合いがまだ遅いところが多々ある2大陸において、こういった職業で生計を立てるものは少なくない。
剣士として著名なのは大牙流の開祖・一殺大牙、花札流の紅月茜、文斬流の八紋堀一族、DG戦役を戦い抜いた弧月流のミロク・ソウイチロウなどである。彼らが長らく、このアクシミデロに迫る脅威を打ち倒してきたと言えよう。
他にもいくつか流派を掲げ、道場兼学校を開いている剣士は少なくない。そのため彼らの存在は侵略者の撃退から市町村単位の教育レベルの向上までとても重要なものである。
ハーネイトもそうして育ち、一流の剣士として名を馳せるまでに成長したのである。
格闘技
剣士のほかにも、自らの肉体を用いて戦う存在も少ないがあり、その中で最も有名なのは回転と遠心力を活かしたナマステイ拳法である。師範のオールラジアーはハーネイトの師の一人でもあり、門下生200名が在籍し、日々鍛錬や解決屋の仕事、主に魔獣退治を行っているという。
気閃拳
人的災害「大消滅」により滅亡したマッスルニア帝国の戦士たちだけが会得していた光を操る格闘技。
光を掴み、それを奔流として敵にぶつけることですべてを破壊する。
現在これを使えるのはマッスルニア帝国の元王子シャムロックとその妹、ハルディナで、2人とも白の世界龍の因子を宿している。
創金術師
まず始めに、創金術とは霊量子を原子に、そして組み立て元素を作り金属などを生み出す禁断の能力である。この力を持つものが創金術師である。
創金術を用いて戦う存在は、主に異世界人とのハイブリッドが多い忍者や、一部の地域の少数民族、あるいは長寿でなおかつ、大消滅から免れた古代バガルタ人が知られている。彼らは無意識に霊量子を運用し、元素を組み立てそれで武装や道具を作り出すことができる。特異伝子の一つが彼らの中に存在しており、それによりこの能力を得ると言われている。故に同じ霊量子を運用できる霊量士のなかでもこの創金術師はこのアクシミデロ以外ではまず見ることはない。
長らくハーネイトや古代人と異世界人のハイブリッドなどは金属を吸収し、体内に保管および放出し形成するのが創金術と思っていた。しかしこれは大きな勘違いであった。DGの新派の多くを占める霊量士たちにより、創金術が霊量術の派生、もしくは進化したものではないかという結論に至った。これにより創金術の秘密がどんどん明らかになっていくのであった。
また、創金術は古代バガルタ人こと神造人にのみ限られているため、龍の因子なしにはできない芸当であるとされている。
それと元素を理解し分解、再構築するのは精神的に負荷がかかるようでハーネイトでさえも多用すると疲弊すると言う。
その力は、旧支配者であった世界龍の力と同じであり、龍力を宿す、つまり龍晶を宿す人たちはそれを育て磨き上げることで疑似的に旧支配者の力、つまり事象の書き換えを行使できるようになる。
MF(モビルフォース/マグネットファイター)
古代バガルタ人が、巨大な転移生物などとの戦闘を想定した、人型機動兵器のことである。創金術の運用を前提とした代物であり、直接乗り込んで操縦するほか、手足にバンドをつけて外からでも操縦できる。また優秀な自立分析機能、知能により音声での指示も可能という非常に優秀な兵器である。
なぜ巨人のような、人型にしたかというと転移生物の中には血徒や巨大魔獣など、人と同じ機動運動ができる兵器の方が効率よく仕留められるという経験からきている。素早く動く生物も少なくない、そうなると車輪などでは移動にも限界がある。更に平地が少ないなどといった地形上の理由もあり数十機ものMFが製造され遺跡に眠っていた。
霊量子エンジンを搭載し、標準武装は(霊量光剣)クォルツセイバード
ハーネイトはこのMFを持っているが乗り物酔いが激しく乗るのが難しいので、次元の狭間に格納し適宜腕や足を召喚し敵を潰す。
魔法(大魔法)
大消滅が起きる以前から、アクシミデロでは自然の力を借りた超常現象を引き起こす存在がいたという記録がある。
この存在が今でいう魔法使い、魔導師の原型となったとされる。
彼らを更に説明すると、魔粒子と呼ばれる自然中に存在するエネルギーを感知、認識。そして形にし行使できる存在というのが現在の定義であるとされ、この力を持つものは意外と多いとされる。
けれど感知をできても、それを力として利用できるものは数万人に一人とされ、貴重な存在である。しかし優秀な術者がいれば、彼らから刺激をもらうことで素質のある人ならば魔導師の門を開くことができるともいわれている。
現在魔法を使うには魔法免許と呼ばれるものが必要であり、通常の魔法と大魔法を含め、免許を持たないものが大魔法を行使することは例え術式を知っていようが禁止されている。
これは未熟な魔法使いが自身の力量に合わない魔法を使ったことで起きた悲惨な事件、事故を防ぐためであるのと、本来大魔法は6大魔法使い及びその弟子以外に使うことができないとされてきたからである。
大魔法の生まれた経緯には、人的災害「大消滅」の後に起きた第一次、第二次魔法戦争と関連が深い。無秩序な魔法の開発、そして運用により一般人も巻き込んだ術者同士の戦闘は、魔導師の地位を落とし多くの災害を生み出し、そして尊い命を奪ってきた。
そんな中、一人の男が名を挙げた。ガーフィールド・ルンベル・アルスタイエンと呼ぶ炎の魔導師がこの戦争を終わらせようと、ある伝承に書かれていた英雄のように動き出したのだ。彼らは同じ思いを持つ5人の魔導師と共に力を合わせ魔法戦争を終わらせた。そしてこれ以上の悲劇が起きないよう、魔法を管理するものとして魔法協会を作り、その中で魔法の運用に関しての制限及び優秀な術式を生み出した術者への褒賞として、大魔法システムを作り上げたとされる。
術者は協会に報告し、6人の魔導師の下で技を見せ、認められたものに順次番号をつけ管理し、名誉である「冠名」と多大な褒美を取らせたうえで管理し、道を外れないように協会側で監視するといった仕組みが、今の大魔法としての運用の下になったものである。
魔法を使うプロセスは
1.まず術式と技のイメージを脳内で行う
2.大気中や体内にためた魔粒子を凝縮する。
3.魔粒子が形となり、魔法として実際に効果を与える
というものであり、術者の精神力が最も重要である。魔粒子自体は無限ともいえる量で存在しているが、術者の肉体、精神的疲労でその行使できる力はかなり変動する。
番号と属性の関係については以下の通り。
0から29番=無属性
30~39番=炎属性
40~49番=氷属性
50~59番=雷属性
60~69番=風属性
70~79番=闇属性
80~89番=光属性
90~99番=回復・補助属性
100~104番=星属性
105~110番=地属性
となっており、それ以降の番号は位名魔導師になった者が順番に最大3つ登録し番号と技を使用する。
詠唱の隙を補うためにはその他の能力や、協力者が必要となる。発動すれば確率で即死させる29番の「哭死」やあらゆる傷や病を治す91番の「万里癒風」など、けた違いの威力を持つ魔法が多い。しかし魔力量が低いと安定しないため、扱える人材は限られる。
また詠唱略式という、俗に詠唱文なしで魔法を行使することもできなくないが、よほど慣れていないと不安定になったり最悪不発になることが多く、最も優秀であるハーネイトやロイ、リリーでさえも確実に仕留める時は基本詠唱して撃つ。しかしジルバッドのある書物が発見され、詠唱なしでも90%の威力まで安定して行使できるやり方が見つかった。
それを会得したものは、詠唱することで威力を数倍、数百倍に引き上げて撃つこともできるようになり、撃ち分けがより容易になったという。
大魔法○○の式、又は号とつけるのは、さほど意味は変わらず、効果に特に干渉しないものの、大体どこで魔法を習ったかがわかるという。号をつけるひとは、6聖魔及びその弟子、そのまた弟子に多く、式をつける人はもともと異世界人だったり、魔女の森出身者に多い。
のちにハーネイトは、更に魔法を研究し霊量子でも打てるようにしたと言う。
忍術(創金術)
異世界人である地球人と現地民である古代バガルタ人のハイブリッドである人たちが主に存在する忍の里、その戦士たちが行使する技。創金術と魔粒子運用術を合わせた攻撃で、予測しづらい。
霊量術
霊量子を直接攻撃や補助などに使う術のこと。自身に流れる霊量子の動きを支配し集束や展開などを行うことで物理干渉どころか対霊攻撃までできる汎用性の高い術式。
霊量士同士で開発した技術を共有することでそれぞれが強くなれる。