アクシミデロ星の特徴、魔獣、転移現象についての説明など
フォーミッド界 世界観2
アクシミデロ星
ハーネイトたちの住んでいる、主な舞台の星。地球型惑星であり、実質裏の地球と言っても過言ではない。地球の1.25倍の大きさである。
違うとすれば、太陽が2つ、月が3つ存在すること。一部の元素がいまだに見つかっていないこと。星全体の4割を占める海がほぼ真水で、逆に湖が塩分濃度の高い海水となっていること。そして8000m級以上の山脈が北大陸を中心に長く伸び、人や物の行き来を妨げていることなどがあげられる。
太陽については1つがとてつもなく遠方に存在し、周期の違いも含め星に与える影響はほとんどないが、近づく周期の際には温暖化する。
その中でも最も違うのが、見えない塔の存在である。不可視だが実体のある柱塔が世界各地に12本存在し、4つある大陸のうち3本ずつがそびえたっているという。
これにより飛行系の文明が発達しづらく、陸路と海路が発達した星となっている。
飛行機を飛ばそうものなら、ある対策をしなければ絶対に墜落するといい、それをしていても塔に近づきすぎれば即墜落となる。
転移現象「次元ルフループ」と言う現象が星上で起こりやすく、別世界から多くの者や人が飛ばされてくる。これはフォーミッド界においても件数、規模ともに一番であるとされる。
次元ルフループは一般的に、時歪門と呼ばれる。Dスケール(ディメンションスケール)の規模によっては、破壊しないと疑似ブラックホールのごとくすべてを取り込み異世界に転移させてしまうので気を付けなければならない。
転移で飛ばされてきた人の中には、元にいた世界で身に着けていた技能が強化されてこの地に降り立つ傾向があり、ハーネイトはそういった人たちを仕事の間に保護しながら、バイザーカーニアと言う組織のもとで当面の生活の支援を行っている。
4大陸あるが、大陸や国ごとで文明レベルに非常に大きな差がみられる。ちなみに通貨は2種類存在し、星の西と東側で主に使われる通貨が異なる。
メリス:主に東と北大陸で取引される通貨。1メリス当たり105~110円程度。
マルク:主に西と北大陸の一部で取引される。1マルク当たり102円程度。
東大陸は文明の進みが遅く、よくて日本でいう幕末ぐらいの文明の進みである。日之国がこの中では最も発展しており、一部分だけは他の大陸よりも技術が進んでいる。五国協定という各国の独占する技術の取り決めにより、アクシミデロ星のほとんどで日本語が通じる。
それとこの地域では異世界から飛ばされてきた人の影響でドイツやフランス語、古代バガルタ語が通じる。5本の街道により行き来は楽な方で、8000m越えの山脈も大陸の北側にしかなく暮らす分にはなかなか過ごしやすいところ。しかし無法地帯もそれなりにあり、魔獣の数も多いのが難点。その山から流れる6つの川は恵みをもたらし多くの人が恩恵を受けている。
また魔法使いが多く存在するのも東大陸の特徴。医者よりも魔法使いに病気を治してもらうのが主流と化している。魔閃をシュトラール(ドイツ語の閃光)と表現するのも飛ばされてきた人たちの中にドイツ系の人が少なくなかったからとされる。
ヨーロポリス連合
日之国以外の小さな町や国が属する連合体。地球でいうEUに近いものがあり、連合内ではかなり貿易に関し緩い法律が適用される。またヨーロポリス銀行やゼルベット商人連合もこの連合化で影響を受けている。
北大陸は最も規模が広く、山脈の数も尋常ではないほど多い横に広大な大陸である。地球でいうとユーラシア大陸に値する。大和山の間に国が幾つもあり、古代人がかつて作り上げた都市が5つも存在する。資源が豊富で、行き来が厳しい中工夫して道を作り、貿易のための街道を作り上げている。
騎士の国レイフォンや海の国アリューシン(アリューシャン)、鉱山と宝石の国マーカジャノなどが存在する。文明レベルはまちまちで地球でいう中世程度の場所もあれば、近代レベルの文明を持つところもある。国のある所では厳格な法律や条例を定めている。学校やインフラ、病院なども東大陸よりは充実しているところが多い。
また魔法使いもいるが剣士や格闘家の割合も多く、いくつも道場が存在するという。ハーネイトとサインが一時期滞在していた道場ことナマステイ道場もここの領域にあるとか。
海洋大国「アリューシャン」
機士国よりも南に存在する、中規模の国。国の3分の2が周りを海で囲まれており、造船技術や海洋貿易が最も栄える資源豊かな南国。国を治めるのは軍元帥特に代表を兼任するアリューシャン・ビュコルフ・ビスマ提督で、ハーネイトとはそれなりに付き合いのある30代後半の男。
戦艦や装甲武装船などを用いた海からの攻撃が得意。
国の規模は周辺の街も含めると人口1800万人程度存在し、発言力のある5か国の1つである。五国協定で優先的に発言権があるのは海関連の貿易や法律、海洋防衛についての部分。
宝石の国「マーカジャノ」
北大陸の北端に存在する、山奥の鉱山都市。行くのにかなり苦労し、またそこを統治する女帝・マーカジャノはとても恐ろしい存在である。宝石や希少鉱石を独自のルートで販売し外貨を稼ぐ。
人口は250万人と少なく、また大半は鉱山関係者である。ハーネイトは宝石魔術を習いにここまでたどり着き、男性で初めて女帝に認められた「第一級宝石研磨・魔術行使者」の資格を取ることができた。しかし彼はマーカジャノ女帝を相当苦手としている。五国協定では宝石や金属などの販売や貨幣流通量に関し発言権が強い。
西大陸は規模こそ最も小さいが、機士国の存在が圧倒的である。この国の文明レベルは地球上よりも先を進んでいる物が多く存在する。(その割には電波技術はまだこれから)他にも小国が6国存在する。山地がほとんどなく、開けた土地が多い。
異世界から運ばれた膨大な資料を保管し閲覧できる大図書館院が有名。それと最高レベルの勉強が安学費で受けられる。言語は協定で日本語のほかに地球のスペインやブラジル語が通じやすい。魔銃士がなぜ技名をスペイン語関連でまとめているか、それは彼らがここの出身であるから。
南大陸の実態は不明な点が多いが、標高10000mを超える山が幾つも存在し、その頂には伝説の龍が住むという。そして細々と暮らしている人たちや、忍の里も存在するという。ハルクス龍教団の影響力が強い場所が多い。大陸の西側は魔獣の巣窟と化しており、人が住めない場所である。
また、ハーネイトが実質管理している異世界の住民こと半魔獣人で構成された「ガルマザルク」という組織が南大陸と西大陸の境界にある森林帯に存在し、南大陸から北上する魔物たちを狩っている。
それと砂漠地帯にはオアシス都市、マースメリアも存在しそこは商人の拠点として重要な場所である。リクロウたちが在籍するギルド、マースメリアもここにある。
古代人の都市
かつて栄華を誇っていたこの星の古代人たちが幾つも作り上げたオーバーテクノロジーをふんだんに使用した都市群のこと。機士国よりも立派な建物が存在し、高層ビル群がどの都市にも存在する。しかしその都市を見つけるのは難しい。どの都市でも多くの異世界から流れ着いた人や古代人が多く暮らしているという。有名なのは砂漠のオアシス都市「ミスティルト」や球技ブラッドルの聖地「ゴッテス」である。現代から来た人たちならば、以前と変わらず生活できる素敵な場所である。
侵略魔・魔獣の襲来
半年から数年の間隔で、別世界より転移現象により訪れた魔獣の大量発生が起こる。また定期的に悪魔や他世界からの侵略者が襲ってくることもあり、それに対抗するため5大国は協定を結んで連携し、技術交換や共通規格、解決屋への支援を行っているという。毎年膨大な数の人間が魔獣たちにより消えていたが、ハーネイトの活躍で犠牲者は以前の100分の1以上に減ったともいう。
種類としては小型の魔獣が多いが、時に小国ほどの巨大な体を持つ巨大魔獣の襲来もあり、こうなるとハーネイトでないと手が負えない。しかも放置すれば確実に多くの死傷者が出るため彼は勇猛果敢に立ち向かい続け、7の人類危機と呼ばれるミードゥ、ウルベグラス、ファーアンクレル、アルゴマイドラン、ルゥーオーレシス、ヴァンガルダインという破格の力を持つ巨大魔獣を撃退し英雄王として称されている。
妖精の里
おそらく北大陸と西大陸の境界となる地域に存在するとうわさされた、エルフたちの森のことを指す。魔銃士と関係の深い場所であり、彼らはこの里のエルフたちの力を借りながら魔を操っているという。
騎士の国レイフォン
レイフォン騎士国とも呼ばれる巨大な城と城下町が目立つ西大陸の北部に存在する小国。
しかし少数精鋭の猛者が集うところであり現在は5人の王子がそれぞれの騎士団を率いて国の守護、または遠征などを行っている。
ハーネイトは旅の中でこのレイフォンに訪れるもある事件を起こし捕まってしまう。死刑になるところだったが5人の王子たちと戦い勝ち、その際に現れた侵略者を彼一人で撃破したことから親交が生まれ今では頼もしい仲間であるという。
王子はそれぞれ魔聖剣と呼ばれる剣を所持しており5人が一斉に攻撃すれば街の1つを消し去ることもできるという。