60話 作戦終了?
気が付けば長い間投稿してなかった…。
久しぶりにまとまった時間ができたので短いですけど投稿しておきます。
4月からは職場の人がさらに減って地獄みたいな様相になりそうなので投稿もさらに間隔が空きそうですができる範囲で更新していくのでよろしくです。
さて、祝福を選んだのはいいが特にこれといった変化はない、アップデートでも入るのかな?
まぁ、それならそれでアナウンスやお知らせのメッセージとかが来るだろう。
そんなことより納得いかないのが今の戦闘でレベルアップしてない事だが……このゲームって経験値入手の基準も謎だしタイミングも謎だ。
そんなこんなでヤタガラスの本部に戻ることに、事後処理があるとかでギルドメンバーの半数ほどは残るようだ。
ミスティは負傷しているので僕たちと戻ることになる。
ミスティが万全の状態なら行きと同じように飛行ユニットでサクッと帰れたようだがそれは仕方ない。
回収した飛行ユニットも荷馬車に乗せてヤタガラスの本部に戻る。
何もないとは思うが帰るまでが遠足というし気は抜かずに警戒はしておこう。
無事エーアストのギルド本部へと戻ってきた。
現在はシグの部屋で事後報告を終えたところ。
ミスティからの報告を聞いたシグは焔の血清残り二本が入った箱を横目で見ながらため息交じりに口を開く。
「焔の蒼の血清は既に使われていて君がその能力を奪ったわけか……まぁ敵の手にあるよりは幾分かましかな」
「さて、ここからが本題なんだが」
言いながらシグがミスティに視線を送るとミスティが僕たちの背後のドアの前に立つ。
どうやら少し不穏な雰囲気?
「ベル、君は時の翠と緋の血液を持っている筈だが、それはどうするつもりかな?」
ヤタガラスが移送していたのは焔の血液、それ以外の血液にも当然関心はあるのだろう。
誰かに使うつもりなのか?
そもそもNPCに使えるのかも不明だし所属しているプレイヤーが何かのクエストを達成するともらえるとかかもしれないし別の使い道があるのかもしれない。
使い道はわからないがここで下手な答えを返すのはまずいかもしれない。
どう答えるべきだろうか?
と言っても違う色の血液が使えないのなら自分には必要ない。
選択肢は売って金にするか1本はロータスにNPCにも使えるのならもう一本はアリスに使用してもらうぐらいしか思いつかない。
正直に答えても問題ないかな?
「どうするつもりも、自分には使えないので売ってしまうかロータスとアリスに渡すかといったところです」
ロータスとアリスが驚いたような表情でこちらを見る。
そんな二人を置いて会話は進んでいく。
「そうか、なら話は早いその2つの血液はヤタガラスが買い取ろう、1つにつき白金貨200枚でどうかな?もっともまともな値段で買い取ってくれるあては他にないだろうが」
悪い話ではない、と思う。
街の商店なんかで売れるようなものでもないだろうしかと言ってこの値段を出せるプレイヤーもそうそう居ないだろう。
ロータスとアリスに使ってもらうという選択肢はある。
NPCに使えるのか不明なのでアリスが使えるのかという疑問はあるのだけど。
ロータスはもしかすると僕手に入れたアイテムでユニークスキルを得る事を良しとしないかもしれないが。
んー、本人に直接聞いてみた方が早いか。
「ロータスとアリスはどう思う?二人が強くなるなら僕にも利益はあるだろうから二人に使ってもらってもいいんだけど」
アリスは先ほどと同じような驚いた表情、ロータスは微妙な表情を見せる。
「私は遠慮しておくよ、ユニークスキルには興味あるけど自分の力で手に入れたいし」
ロータスからは予想通りの言葉。
「私もベルさんのお役には立ちたいですけど、自分には過ぎた力だと思うので」
ゲームの仕様で使えないからなのかAIの判断なのかは不明だがアリスからも断られた。
なら売ってしまって問題ない。
「ではそういうことなのでお売りします」
血液の入った注射器二と引き換えに400枚の白金貨を受け取る。




