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Grim Reaper Blood  作者: んご
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57話 暗殺ギルドハーメルン支部拠点制圧作戦10 戦闘中の戦闘準備

僕が駆け出すのと同時に数人のギルドメンバーがマグスに飛び掛かる。


上から飛び降りてきた二人が同時にマグスの腕を落とし飛び退く二人と入れ替わるように三人がマグスに体当たりをするようにナイフを突き刺す。

直後にマグスから蒼い炎が吹き上がったかと思うと斬られたはずの両腕が炎の中から現れ左右の二人を吹き飛ばす。


欠損の再生だけなら一瞬で済むのか。

四肢欠損を狙って戦闘力を落とす手は使えないな。

正面に立っていたギルドメンバーと入れ替わるようにマグスの前に立つ。


自動迎撃を発動させマグスの首を狙ってナイフを振りぬく。

マグスは頭を後に反らせるだけでナイフを躱し反撃の蹴りを放ってくる。

自動迎撃が発動し迫ってくるマグスの足をぎりぎりで避ける。

速い、自動迎撃があってもそう何度も避けれそうにない。


眼前を掠めていく足をナイフで切り付け軸足を蹴りつける。

体勢を崩したマグスの背中にナイフを突き立てる。

背後から心臓への一撃、それなりにダメージは稼げたと思うのだが距離を取ったマグスの胸からは蒼い炎が噴き出し一瞬で傷口が塞がる。

いったいどれだけHPがあるのか。

いやそもそもあの蒼の焔の能力はHPに関係があるのか?


分からないことは考えても仕方がない、とにかくダメージを稼がないと。



掠るだけでも2,3割はHPを削られる攻撃を躱しながら隙を見てナイフで攻撃を重ねていく。

マグスが吸血鬼だったのは僕にとっては幸運だったかもしれない。

銀製武器が使える他の種族が相手なら掠るだけでも一撃で倒されていてもおかしくはないのだ。

マグスは素手で戦っているのだからそもそも吸血鬼じゃなければこんな威力の攻撃じゃなかったかもしれないとも思うけれど。


それでもマグスが吸血鬼だったのは幸運だろう、相手が高威力の攻撃をしてくるほどリベンジスタンスの効果で僕の能力も上がっていくのだから。


何度も攻撃してくれたおかげで自動迎撃の発動中でも思うように動けるようになってきた。

防御力的にも正面から戦うのに十分なくらいには上がっていると思う。

それでも急所を攻撃されれば一撃で倒されるかもしれないが。


殴りかかってくるマグスの腕を屈んで躱しアッパーカットで顎を打ち上げる。

準備運動はこの辺で十分だろう。

追撃はせずに一度距離を取る。


図ったようなタイミングでロータスが銃撃を加える。

アッパーカットで浮き上がったマグスの体を数発の弾丸が穿ちその場所から炎が吹き上がる。


マグスは体勢を立て直すと口を開く。

「君は復讐者だったか、こっちが攻撃すればするほど不利になるってわけだ」


こちらがマグスの会話に付き合う意味はない、ロータスのリロードが終わったのを確認してから距離を詰める。


マグスもこちらに向かって走ってくるが僕を見ていない?

狙いは後方の射手達か!


すれ違いざまにナイフで切り付けるが攻撃を気にする様子もなく炎を上げながら後方へ抜ける。

同時に自動迎撃の効果が切れた。

戦闘中自動迎撃は攻撃を受けないと発動しない、確かに今の状況なら僕よりも他の人を攻撃する方が戦術的には正しいだろう。


マグスの先には銃を構えたロータス。

間に合えと願いながら思い切り地面を蹴りマグスの背中を追う。


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