49話 暗殺ギルドハーメルン支部拠点制圧作戦2 最上階制圧
屋上を制圧した僕とロータスは拠点の内部へ侵入した、と言っても普通にドアから入ったのだけれど。
そう言えばミスティはどこに行ったのだろうか?
まぁ気にしても仕方ないか。
取り敢えず早いところアリスと合流しないと。
と考えたところで無線機に通信が入る。
先ほどから怒号が飛び交っているレイドパーティーチャットの方ではなくどうやらアリスからのようだ。
「ベルさん、ちょっとまずい状況です」
「敵に捕まったとか?」
「いえ、どうやらこの支部に敵のギルドマスターが居るようです、敵が話していたのを聞いただけですが」
「それってまずい?」
「まずいというかやばいというか、今から撤退した方がいいと思います」
「そうか……取り敢えず急いで合流しようか、後の判断はヤタガラスの方に任せよう」
「わかりました、今はどちらに?」
「今屋上から侵入したところだけど」
「分かりましたでは上を目指します、お二人は合流地点の確保をお願いします」
通信を切る。
合流地点か、屋上なら確保できているけど流石にアリスに一人で屋上まで登ってもらうのは酷だろう。
ロータスにも通信の内容を説明して上階から順番に確保していくことになった。
取り敢えず侵入した最上階の制圧からだ、この状況でギルドマスターが支部の中に籠っている、なんてことはないと思うがうっかり遭遇してしまわないように気を付けよう。
ギルドマスターといえばシグにも連絡しておかないとだな、制圧を進めながらレイドパーティーチャットを操作してシグに報告する。
「だぁあああああああああ!!やっぱり私もついて行っとけばよかった!!」
予想通りの反応ではあったのだが声が大きい、耳が痛い。
「それで、どうしますか?」
「どうとは?」
「いや、ハーメルンのギルドマスターがどのくらいの戦力化は知らないですけど、このまま続けて大丈夫なんですか?」
「あー、まぁ大丈夫だろう、ギルドマスターつっても怪物じゃないんだ、多少被害は増えるだろうが今の戦力でも十分落とせるだろう、それにうちの副官は割と優秀だぞ」
副官?ミスティの事だろうか。
「シグさん、ミスティなら屋上に降下するときにはぐれたというか何処かに行ったままなんですけど」
「は?」
数秒間の沈黙の後シグは溜息を吐く。
「はぁ……直ぐに合流させる」
数分後どこか陰鬱な表情をしたミスティが加わり3人で制圧を進めていく。
「私は別にさぼっていたわけじゃありませんよ、ただ着地の為に一度旋回して速度を落としていたのですが、戻ってきたら屋上に誰もいないじゃないですか、あれ、ひょっとして降ろす位置の計算間違って何処か別の場所に落下したのかも!?とか思って必死に森の中を探していたんですよ?」
果てしなく言い訳臭いが事実なのだろう。
「それはともかく思ってたより人数少ないな」
「それは外での戦闘にほとんど人が出ているからでしょう、そもそもここは支部ですからそこまでの人員は配置されてないと思います」
「そんなものかぁ、っとこれでこの階は一通り回れたかな」
ロータスが相槌を打ちながら建物の見取り図を確認しながら言う。
ちなみにこの見取り図は先ほど倒した敵からドロップしたものだ。
「最上階に居たのは3人だけか、ほんとに少ないな」
「これなら、アリスとの合流にもそこまで時間はかからないでしょう」
「じゃあこの調子で下の階も制圧しよう」
二人が頷いたのを確認して下の階へ移動する。




