39話 積み込み
何とか投稿出来た…。
ここ最近なろう関連サイトの調子が悪いのはDos攻撃が原因だったそうで……書いてる途中でデータが保存出来て無くて吹っ飛んだときは半泣きになりました。
訓練所で射撃を続ける事1時間弱、暇そうにしていたアリスに教えてもらいつつ何とかショットガンの操作を覚えることができた。
散弾の拡散範囲は意外と狭い物でゲームや映画の様に広範囲に拡散するわけでは無いというのは少し衝撃的だった。
ここでスキルを獲得ということもなく、今回の訓練での収穫は銃の操作を覚えただけだ。
本格的にこの銃を使っていくとなると弾薬を入れるためのシェルポーチが必要になるので訓練が終わってすぐにヤタガラスの武器商人から買っておいた。
アリスから
「多分ベルさんは銃身を短く切り詰めた方が戦闘スタイルに合っていると思うんですよねぇ」
と言われたのだがそこまでの時間もないので覚えていたらそのうち街の武器屋に頼もう。
買ったばかりのシェルポーチをベルトに通して腰の左側に付けて、ショットガンは最初からついていたスリングを肩にかけて背中に回せばナイフ類やレイピアは訓練中も外していないので出発の準備は完了だ。
買い物を済ませてきたロータスと時間通りに合流しウェルターさんの案内で準備されていた馬車に乗り込み隣町へ。
帆の張られた馬車の荷台でいつ襲われるのかとびくびくしていたが特に襲われることもなく隣町へと到着した。
というか明らかに人しか載っていない馬車の車列を襲う間抜けな盗賊はいないか……。
さて、そういえば隣町と言ってはいるが実際のところこの町もプロシャンの一部で中央から馬車で1時間ほど離れているだけなのでここはプロシャンの工業区だったりする。
プロシャンは思っていたよりも大きな街ということだろう。
そんな割とどうでもいいことを考えながら馬車から降りて凝った気がする体を伸ばす。
周囲を見るとほかにも数人体を伸ばしているプレイヤーが居るので気分というのはあながち馬鹿にできないものだ。
それから荷馬車に荷物を積み込み、積み込んだ荷物に漏れがないかチェックを済ませる。
その間も囲の警戒をしなければならないのだが僕とロータスに割り当てられたのは建物の屋根からの周囲の警戒だった。
というか比較的身軽な者や射手系の職業の者が屋根に上っているようだ。
そんなわけで僕はロータスと一緒に少し背の高い教会の様な建物の屋根で周囲を警戒している。
「重要な物の輸送なんていうから警戒してたけど、全然襲撃の気配とかないよね」
ロータスが辺りを見まわしながら言う。
「まぁまだ馬車に積んでるところだし、襲われるとしたら帰りじゃないの?」
「んー……相手がどの程度情報を持ってるかにもよるけど、そこまで的確に襲える物かな?」
ロータスの言いたいことはなんとなくわかったけど、それは実際のところどうなんだろうか?
「あー、アリスの件もあるしヤタガラスに内通者が居るとか?」
「その可能性はあるだろうな」
疑問を口にしたところでいつの間にか屋根に上ってきて隣に立っていたウェルターさんが眼下で行われている積み込み作業を眺めながら言う。
っていうかいつの間に立ってたんだ!?
「わわっ……とぉ」
びっくりしすぎてバランスを崩したが何とか持ち直す。
まぁこけたところで絶影があるからどうということもないのだけれど……。
「驚かさないでくださいよ」
「いやー、そこまで驚くとは思わなくてな、それよりもうそろそろ準備も終わるぞ」
ウェルターさんはハハハと笑いながら僕の抗議を軽く流して、荷馬車の方へと視線を移す。
荷馬車の方を見るとウェルターさんの言った通り積み込みも終わって後は積み荷のチェックが済めば出発という状態だ。
「じゃあこの後も予定通りに頼む」
そう言い残すとウェルターさんは屋根から飛び降りると慌しく荷馬車の周囲を警戒して居た者に指示を出していく。
出発はもうそろそろだろう。




