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第5話「長浜城下の減税政策」

「秀長、アソコの源さんも茂平どんも痩せこけとるがね。あんまり年貢取ったら、みんな死んでまうわ!」

近江長浜城主となった万作は、初めての領地経営に頭を抱えていた。秀長は冷徹に山積みの帳面を突きつける。

「兄上、甘いことを言わないで。織田軍の戦費を支えるのが役割です。きっちり取るのが城主の仕事なんです」

「仕事って……わしは農民の味方になりてゃあのに、これじゃただの米泥棒だわ!」

万作がボヤいていると、派手な着物を着流した前田慶次がひょっこり通りかかった。「おっさん、そんなに嫌なら全部捨てて傾いちまえよ」と笑う慶次に万作は「わしだってあんたみたいに、好き勝手やって人気者になりてゃあわ!」と本音を爆発させる。

結局、万作は秀長の目を盗み「不作にしとけ! 帳面は書き換えといてやるわ」と領民に減税を始めてしまう。さらに城の米を勝手に振る舞うと長浜の民は万作を神様のような殿様と崇め、かつてない速さで町が発展していった。

「見てみやあ、みんな笑っとる。わし、天下人より村長の方が向いとる気がするんだわ」

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