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第七十八話

「しっかし、今日はドレッドか時雨先輩のどちらかを同行したいのになんだってこんな時にいないんっすかね?」


 真城が周囲を警戒しながら二人に話す。


「確か今日は適正者が来たからレガシーウエポンを使えるようにするためにドレッドと時雨が儀式を行うって言ってたじぇ」


 素子がそう言って、後方に歩いていく。

 真城の隣を歩く金辺が後ろの素子に話しかける。


「どんな奴なんだ?」


「ドレッドの話だと教育学部の女子大生らしいじぇ。名前が―――」


 素子が言いかけたその時に―――。


「誰か! 助けて!」


 歓楽街の奥から女性の悲鳴が聞こえる。


「ドレッドの探知に感謝っすね。急ぐっすよ」


 真城がそう言って、三人同時に走っていく。

 金辺が走りながら念じる。

 頭上に王冠の紋章の魔法陣が浮かび上がる。


「レガシーウエポン! ―――大鎌のサンダーライトニングゲートヘル!」


 金辺が詠唱が終わり、走りながら光の球体が集まっていく。

 金辺の右手に130センチほどの大きな死神のような鎌が浮かび上がる。

 その鎌を掴んで素子たちと一緒に歓楽街の角を曲がっていく。

 素子も王冠の紋章の魔法陣が現れ、念じる。


「レガシーウエポンだじぇ! ―――ブラッドバレットライフルだじぇ!」


 素子がレガシーウエポンを詠唱し、光の球体が右手に集まっていく。

 軍人のライフルの形をしたレガシーウエポンが右手に具現化される。

 素子がそのライフルのレガシーウエポンを握りしめる。

 歓楽街の角を曲がるとズボンを破かれた下着姿の女子大生が倒れ込んでいる。

 そのそばで方向を上げるカブトムシの頭をしている魂喰らいが宙に浮いている。


「全く、悪趣味な光景っすよ。レガシーウエポン―――風雨破拳!」


 真城が念じて、王冠の紋章の魔法陣が頭上に浮かび上がる。

 光の粒が真城の両手に集まっていく。

 真城の両手に光り輝く赤のボクサーグローブが装着される。

 カブトムシの魂喰らいが襲われている女子大生の下半身を触手で弄んでいる。

 下着が溶けていき、女性器があらわになる。

 女子大生は失禁して、涙を流しながら人気のない場所で腰を抜かしている。

 その女子大生を弄ぶ触手を素子のライフルで次々と打ち抜いていく。


「グゲゲゲ! モガガル!」


 宙に浮くカブトムシの魂喰らいが痛みで奇声を上げる。

 女子大生を襲っていた触手が素子のレガシーウエポンの弾丸で全て打ち抜かれる。

 ちぎれた触手は地面に落ちて、赤い光になり消えていく。

 女子大生の前に真城が立ちはだかる。


「もう大丈夫っすよ。俺らが守るんでそこで大人しくしてくれるッとありがたいっすよ!」


 真城が背後の女子大生にそう話す。

 女子大生が恐怖のあまり声を出せずにただ茫然と真城の背中を見る。





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