第四十三話
「さて、俺達、魂喰らいは襲ったやつのみ言語を覚える。そして魂を汚す動機と屈辱と絶望を与えなければ儀式の為の魂を半分献上できない」
赤い目をした狼の黒い獣が触手を展開しながら口をふさがれた千明に一方的に話す。
「ふふっ、では恥辱で魂をもらって行こうか―――」
狼がそう言って、両肩の触手を揺らす。
千明が上下に揺らされながら、犯されるように脳すら振動させられる。
ブラの周りに触手が円を描くように回る。
ブラが溶かされ、胸に触手がまとわりつく。
千明の股下は失禁したまま触手が蠢いている。
目に光を失いかける千明が口の中に入った触手に何か黒い液を吐き出される。
「―――!?」
千明が抵抗するも体内に黒い液体が入っていく。
体の内側と外側を穢し、犯されていく感覚―――。
下着の失禁したパンツが破けかけた時に―――。
千明の奥からどこかで聞いた声が響く。
『あの時より入りし―――我の力を再び引き出そう―――今はその命、貸しておく』
その声で触手が口から逃げるように外れる。
「なんだ! この声は!」
狼の黒い獣が怯えるように触手を全て千明から離していく。
ほとんど服と下着が破けて倒れ込んだ千明の頭上に―――。
王冠の紋章が浮かぶ。
狼の黒い獣がその輝きに怯える。
「なんだこの輝きは! くっ! 他に誰か来る!」
狼の黒い獣が千明から二、三歩離れて、怯える。
千明の体がビクッと震えて、口から黒い液体を吐く。
「ゲホッ! ガホッ! オエッ!」
千明が泣きながら口から触手が犯していた黒い液体をドンドン吐いていく。
嗚咽する千明を見て、狼の黒い獣が王冠の紋章を気にしなくなる。
「っち! 背後にもう一人いるか!」
狼の黒い獣が振り向いて、右に体を避ける。
後ろから走ってきた炎の剣を持つ女子大生が狼の黒い獣を切ろうとする。
避けた狼の黒い獣が右側の肩に付属する黒い触手を切っていく。
「ぎゅおおおー! 私の肩が焼けるように熱い! おのれ!」
狼の黒い獣が倒れ込んで炎の剣を持つ女子大生を見る。
倒れている千明が黒い液体を全て、吐きだし―――。
失禁などで汚れた破けている下着の中で体を震わせる。
目に光がなく王冠の紋章は消えていた。
亜麻色の髪のラフな外ハネのショートヘアーの女子大生が千明を見る。
「魂喰らい―――許さない。絶対に封じるわ」
炎の剣を持つ女子大生がオーソドックスな丸目をキッと黒い獣に睨みつける。
倒れ込んだ千明は目を閉じて、涙を流す。
狼の黒い獣が炎の剣を持つ女子大生に襲い掛かる。
少女が触手を避け―――。
下にしゃがんで炎の剣を横一線に切りつける。
「が、がはッ! 言語を覚えたばかりだというのに―――」
狼の黒い獣が最後の言葉を告げ―――。
上半身と下半身が真っ二つになり、体が燃えていく。




