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第四十二話

 素子と佳代子がいた位置とは正反対の場所にて―――。

 赤い雨が本格的に降り続ける夜に―――。

 千明がアパートまであと僅かの距離まで歩いていく。

 外側の砂利道を歩くと案山子のようなシュルエットを畑のある方向で見かける。

 傘を差した千明が立ち止まる。


「なに? あれ?」


 千明が傘を上げて、その畑の動く何かを見つける。

 それは案山子ではなく獣の姿だった。

 山から下りた猿でも熊でもない―――狼の形をしている。

 千明が驚きと恐怖で足が止まる。

 狼の姿をした黒い獣は大男のサイズで赤い目を光らせる。

 やがて黒い獣と千明と目が合う。


「ひっ!」


 千明が腰を抜かして、道路で尻を突く。

 黒い狼の獣が吠えずに触手を両肩から生み出し―――。

 走りながら千明に向かっていく。


「起き上がらなきゃ! 起き上がらないと!」


 千明が言い聞かせるように自分に言う。

 震えながら腰を上げる。

 水浸しになった服から下着のラインが見えるが、千明はそんなことなどに気にしている暇はない。

 狼の黒い獣が飛び掛かる。


「きゃあ!」


 千明が足を滑らせて、飛び掛かった狼の黒い獣を避ける。

 牙を躱して、そのまま傘を落として地面にまた倒れ込む。

 前から倒れたので上着のブラが赤い水たまりで服越しに透ける。

 狼の黒い獣が触手を伸ばす。


「誰か助けてぇ!」


 千明の悲鳴は腕や足や腰に絡みついて、縄のように縛る触手の力で声すら弱くなる。

 自分の住んでいるアパートのやや先で千明が触手に体を弄ばれる。

 千明の服を溶かすように触手たちが破っていき。

 敗れていく服の中でブラと下着姿が露出する。

 半分ほど破れた服の千明に―――。

 股の間に触手がぬるりと入っていく。


「いやぁ……止めてぇ……」


 千明が震えながら失禁する。

 黄色い小便が触手に浴びるように吸収されていく。

 もう一本の触手が突起の形になる。

 そのまま千明の口の中に無為やり入っていく。


「うぼっ。んんっ!」


 千明が泣きながら口の中に入る触手に抵抗できずにされるがままになる。

 狼の顔の黒い獣が千明を赤い目で下衆そうにジッと見る。

 狼の口が開く。


「なるほど、旨そうな小娘だ。おかげで触手越しに言語を覚えることが出来た。その魂の半分を今から頂こうか―――」


 狼が流暢な言葉で話す。

 まるで千明から言語を触手越しに吸収しているように話す。




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