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第十六話

 女子が去っていき。

 千明が三つの食堂を思い出す。

 サークル棟はバス停のさらに左にあり、三つあるうちの一つの食堂もそこからやや離れた位置ににある。

 サークル活動の学生が徹夜で守衛からサークルの部屋の鍵を借りる場所も当然ある。

 サークルの近くの守衛棟以外にも正門に大きな守衛棟がある。

 もう一つの食堂がある厚生棟がバス停前の掲示板前に二階と千明が降りた一階にもある。


(ああ、そうだ。石の階段ある場所ってキャンパスプラザという名称だったっけ? 大学が一つの街みたいで飽きないのよね)


 千明がオーバーブリッジの半透明の窓から管理棟を見上げる。

 教材などが売られているカフェも付いた第二厚生棟を見て、友人達と話しながら歩いている彰美を見つける。


(あいつ、別のオーバーブリッジのある三つの棟の中央にある階段から上る気ね)


 千明がそれじゃあ遅くなると思い、視線を戻す。

 第二研究棟と八号館や七号館にもオーバーブリッジに上がれる階段がある。

 もちろんそこからでも千明の言うように間に合うが―――。


(キャンパス内の一番奥の場所だからタイムロスなんだけどね。コンビニのある商品じゃなく第二厚生棟の売店でラノベでも買ったのかしら?)


 千明がそう思い、道路の上を通過して大きな5つの棟がある場所に着く。

 オーバーブリッジから出ていき―――。

 奥にある一号棟に入っていく。

 その隣には売店と食堂がある三号棟があり―――。

 それ以外の三つの棟が野球のキャッチボールが出来る草原のスペースを残しながら建っている。

 山と森に囲まれた大学内は静かな場所だが、学生たちにはにぎやかな青春の場所であった。

 余談ではあるがキャンパスプラザの先には貯水池があり、そこには晴れの日に芝生で食事をする学生がいたりもする。

 そんな大学の中で千明は単位を取るために適度に力を抜いて、今日も講義を受ける。



 一、二限までの講義が続く中で―――千明が左右の棟にあるそれぞれの教室に歩いていく。

 オーバーブリッジで道路を中央とした左右の棟がある場所に行き来し―――。

 バス停のある方向の第八号棟の二階の教室で二限を終えた頃に―――。

 講義を終えた学生たちが教室を出て行ったり、残って雑談をする生徒もいた。

 千明がスマホを見ると彰美からメッセージが届いていた。

 どうやら食堂付きの第一厚生棟の売店で半額のセールをしているらしい。

 売店で多く買ったので昨日の割引券の礼も兼ねて、千明にも奢るという内容だった。


「場所は貯水池の近くの芝生の拾いあの場所か―――」


 千明が返信して、立ち上がる。


(四限の自由科目は囲碁中級編の講義だし、テンション上がるわ。思考力には良いご飯が大事だし、彰美の所いくかな)


 千明がウキウキしながら棟の教室を出ていく。

 そのままオーバーブリッジに向かう。

 オーバーブリッジ以外でも左側に道路があるのだが、使う学生はオーバーブリッジに比べてやや少ない。

 そこには学生が講義を受ける棟が三棟あるのだが、棟に着くまで六分程度の違いしかない。

 千明がオーバーブリッジを歩きながら、下の道路で走る学生バスを見下ろす。


(この時間のバスは結構人が朝とは違って、食堂目当てや文科系のサークル活動で来たりする学生多いのよね)


 千明がそう思い、オーバーブリッジを貯水池前の階段で途中から降りていく。

 そこは千明が一限前に上がった図書館と記念講堂のある正門が見える場所だった。





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