第百五話
「うむ。そのストッパーとやらが儀式の時の冥界ことやレガシーウエポンの発動に関係している王冠の紋章の魔法陣に関係があるかも知れぬな」
佳代子がそう言って、野菜を皿に乗せて汁に付けて食べていく。
「そもそも冥界ってのが何って感じだじぇ? レガシーウエポンの取得の時にみんな冥界の儀式がどうとか冥界王のことがどうとか声が聞こえて言ってたけど―――それもみんなレガシーウエポンの儀式だからってことで深く考えないのも不思議だったじぇ?」
素子がそう言って、肉と豆腐を皿に乗せて、食べていく。
「山本先輩のストッパーのことは解らずじまいっすね」
真城がそう言って、鍋に肉を追加で入れる。
「推測するも判断材料が少なすぎる」
金辺がそう言って、野菜と豆腐に肉を食べていく。
「みんなには脳内に時々聞こえる『冥界の王を名乗る男の言葉』や13の人々が王冠のことは解らないの?」
千明が次の質問をするとメンバーが熱くなる鍋をほっといて考え込む。
「いや、自分たちにはレガシーウエポンの取得の儀式以降は聞こえもしないよ。それに13の王冠のことも聞いたこともないよ」
時雨が返答して、鍋から野菜と糸コンニャクを皿に乗せて食べる。
「チアキ。他に気になったことや不思議な出来事があっただろう?」
ドレッドが野菜を食べながら千明に問う。
「ええ、隣町の廃ビルに謎の人影があったの―――それを見た時に胸の傷から血が噴き出て―――」
「それは凄い濃いイベントだじぇ」
「素子、茶化すな」
金辺が素子に突っ込む。
千明が続けて話し始める。
「その後に人影が消えて、胸の血も消えていたわ」
「廃ビルには先輩達とオレが以前調査したが誰もいなかった」
ドレッドがそう答えて、モヤシと豆腐を皿に乗せて食べる。
「うむ。ドレッドが言うなら間違いないだろう。廃ビルには誰もいない。図書館の時と同じ質問もあったが、他のメンバーも知らないみたいだし千明には事件に関係する謎があるな」
佳代子がそう言って野菜を皿に乗せて食べていく。
「考えたんすけど、レガシーウエポンとか魂喰らい―――これって儀式に関係するんじゃないっすか?」
真城がそう言って、鍋の肉を取り出して食べ始める。
「どうしてそう言える?」
金辺が箸を置いて、真城を見る。
「俺達のレガシーウエポンの儀式の時に冥界王とかいう奴が儀式や試練がどうこう言ってたし、魂喰らいを倒すことが何か俺達の役割でありその儀式や試練に関係するとか?」
真城がそう言って、鍋の具材を皿に乗せていく。
「その発想はなかった。確かに関係あるのかもな」
金辺が腕を組んで考え込む。
「真城の推測だと、魂喰らいもレガシーウエポンも同じ王冠の紋章の魔法陣が出るじぇ? 色は違うけど関係性がある気もするじぇ」
素子が便乗するように話す。
「こんな儀式をした誰かがいるってことなのかな? 事件の裏の黒幕がいるとかかな?」
言い終えた時雨が考え込む。
「証拠不十分じゃ参考になるものも不十分だ。今の段階では立証もレポートも論文も書けないな」
ドレッドがそう言って、袋からスーパーで買ったうどんを取り出す。
「ドレッド君のいうように結局解らずじまいか―――今は大学やアルバイトのの空いた時間で特訓しつつ事件を追うしかないってことね」
千明がそう言って、肉と野菜を皿に乗せて食べていく。
「うむ、千明も加わったことだし、空いた時間に事件解決の為に頑張ろう」
佳代子がそう言って肉と野菜を皿に入れて食べる。
「それはそれとして―――ビールはないのかじぇ?」
「ダメだ。うどんを入れて鍋の締め、だ」
「えぇ~……」
素子がガッカリした声でテンションが下がる。




