『夢野くん、パジャマで殺しにきてる(※恋的に)』
こんにちは、坂下あかりです。27歳、独身OL、現在――
恋に全力で取り乱してます。
理由?
それは……そう、今夜。
夢野くんの“部屋着姿”が、完全に想定外だったからです。
沖縄研修2日目の夜。
私はテンションが高すぎて眠れず、こっそり自販機コーナーへ。
(だって……あのノート事件、思い出すたびに爆発しそうなんだもん)
缶コーヒーを選ぼうとした、そのとき。
「……あ」
後ろから聞こえた声に振り向くと――
そこには、部屋着の夢野くんが立っていた。
シャツ一枚に、ゆるいスウェット。
髪は軽く乱れてて、眼鏡は普段よりナチュラル。
(ちょ、待って!? その無造作感、反則じゃない!?)
(私の中の“理性”ってボスキャラ、今、秒で瀕死!!)
「眠れないんですか?」
「え、う、うん……そう、眠れなくて……っていうか夢野くんも?」
「……同じく、です」
(しゃべった!パジャマで喋った!!!)
少しだけ沈黙が流れた。
でもその静けさすら、心地よく感じる。
「……ここの空、星がよく見えますね」
夢野くんが、ぽつりとつぶやいた。
(き、きたあああああああ!!!その何気ない一言が恋殺すんよ!!)
(星よりあんたの色気が見えてるっつーの!!!)
一緒に並んで、自販機前のベンチに座る。
距離、約45cm。
(近い。いや近すぎでは?)
(この距離で夢野くんの部屋着って、なに!?ときめきの沼すぎん!?)
「あの……昨日のノート、また書いた?」
「……ええ。今日は、“彼女が初めてヒロインらしく見えた夜”って書きました」
……。
(はい、死亡確定ーーーーーッ!!!!)
(今、この瞬間、心臓が七色に爆発した音したよね!?)
(ていうかその“彼女”って、私でよろしいですか!?)
その夜、私は日記にこう記した。
『夢野くんのパジャマ、尊死案件。
恋、確定でよろしいか?』
――未だ、夢野くんは無自覚である。
だが、私の恋はもう止められない。
いや、止める気もない。
やばない!?
今回、マジで尊死回でしょこれ!?!?
パジャマ!眼鏡!無造作ヘア!星空セリフ!!
それ全部揃ってて、“気になってる”って言われて!?
え、それ、告白では!?(違うけどあってる)
次回、夢野くんの“ある荷物”が届きます。
……え? その中身、反則じゃない!?
恋とぬいぐるみと、尊死寸前の第6話。
ブクマ、感想、そして……
主夫適性を感じた瞬間をぜひコメントで教えてください♡
引き続き、よろしくお願いしますーーっ!!!