『浴衣、帯、好きって言葉──ぜんぶ、わたしの特別。』
こんにちはっ♡
坂下あかりです!
ついについに──
今日は……初めての夏祭りデート!!
“ふて寝シロクマ”の次は、“浴衣彼女”だよぉぉぉ!
そしてね──
夢野くんが、わたしの浴衣姿見たときの反応……
もう……尊死案件だったんですけど!?
心臓飛び出し注意の、大爆発イベント回。
いつもより200%キュン増しで、お届けしますっ♡
どうか、最後まで見守ってくださいねっ!
「──やっぱり、帯ちょっと曲がってるかも……」
夏祭り当日の朝。
わたしは、自分の浴衣姿を鏡で見ながら、
ぐるぐると小さな不安の渦に巻かれていた。
(夢野くん、どう思うかな……)
鏡の前でくるっと回ってみたり、
リップの色を塗りなおしたり、
鼻の下をぴーんと伸ばしてみたり……。
完全に“恋する乙女モード”、暴走中。
そんなわたしの背後から、姉の声が飛ぶ。
「はい、出来上がり〜。
姪っ子ちゃんは、お姫さまになりました〜♡」
浴衣姿の姪っ子ちゃんが、ぱぁぁって笑ってこっちに来る。
「おねーちゃん、かわいい〜♡
あかりも、おひめさまだねっ!」
(くっ……天使……!)
可愛い子から“可愛い”って言われると、
5倍くらい効くのなんで!??
……そして、運命のチャイムが鳴った。
「ピンポーン♪」
(きたあああああああぁぁ!!)
玄関を開けたら、そこには──
浴衣姿の、夢野くんが立っていた。
「こんにちは。迎えに来ました」
(えっ、待って待って……)
(浴衣の破壊力が想定外なんだけど!?!?)
完全にビジュアルバクダン落とされて、
わたしの脳みそは即・焼きあがった。
「わぁ……夢野くんも……すっごく似合ってる……」
そう言った私に、夢野くんは目を細めて、
「……あかりさんも、とても綺麗です」
(ちょ、無理ぃいいいいいっ!!)
(何その“さらっ”と爆弾ワード……!!)
(今、“綺麗”って言った!? “綺麗”って!!)
もう心の中で、打ち上げ花火100連発中。
脳内スターマイン大会開催中。
そして──
「帯、少しだけ……直してもいいですか?」
「えっ……う、うん」
夢野くんが、そっと後ろに回って、
わたしの帯を直してくれる。
(ふわっ……手が、触れてる……)
(あぁもう、心臓が帯の中に逃げ込んだわ……)
そのままふたりで手をつなぎ、
わたしの実家から、夏祭り会場へ。
会場に近づくほど、
浴衣姿のカップルが増えてきて──
夢野くんが、きゅっと手を握ってくれた。
「迷子にならないように、です」
「うん……♡」
(ああああああ……もう付き合ってるよね!?!?
この人、彼氏だよね!?!?)
かき氷、金魚すくい、焼きそば、わたあめ……
お祭りらしいもの全部コンプリートしたあと。
すこしだけ離れた場所に、ふたりで座って、
花火が上がるのを待っていた。
「──あのさ、夢野くん……」
「ん?」
「わたし……ずっと前から、好きだったの」
勇気を出して言った言葉に、
夢野くんは、やさしく笑って──
「僕も。
あかりのこと、大好きです」
ドンッ……!
空に大きな花火が咲いた瞬間。
わたしたちの距離が、すっと近づいて……
初めてじゃないけど──
でも、もっと特別な、
“ふたりのキス”が、そっと重なった。
(ああ、夢みたいな夜……)
(夢野くん、好き。もっと好き……♡)
ここまで読んでくれて……
本当にありがとうっ!!
ねえねえ、今日のわたし、
完全に“浴衣で恋落ち”してなかった!?♡
夢野くんの「綺麗です」ってやつ……
まだ心臓に刺さってるんだけど!?!?!?(←抜けない)
帯を直す手が優しすぎて、
心の中で10回くらいプロポーズされました。うん、確実に。
そして……そして……
花火とキスのセットって反則だよね??
乙女ゲームのSSRイベント、今夜発生しました♡
──ってことで、次回は!
いよいよ……
「一緒に暮らす話」へと、進展しちゃいます!!
いろんな“はじめて”が詰まった未来へ、
一歩ずつ、一緒に歩いていこうね♡
どうか、楽しみにしててくださいっ♡♡♡
──坂下あかりよりっ♡




