『はじめての休日、はじめての…』
こんにちは、坂下あかりです。
27歳、全力片想い中──なのに、今日は「特別な日」なんです。
だって、夢野くんと初めての、お出かけ。
……って、これってやっぱり、デートで合ってますよね!?(小声)
心臓ばくばく。
気合い入れて、朝から5回も着替えました。
でも、夢野くんの隣にいる私は、ちゃんと“可愛い”って思ってもらえてるのかな。
朝10時、駅前のベンチ。
私より5分早く着いていた夢野くんは、白シャツにジーパン姿。
……めちゃくちゃ、さわやかで、地味なのにかっこいい(惚れ直した)。
「……お待たせしました」
「ううん、私のほうが遅いから……!」
ドキドキしながら歩き出して、着いたのは大きな本屋さん。
「ここ、ゆっくり見られるって、評判みたいで」
「えっ、夢野くん、調べてくれたの!? ……うれしいっ!」
本棚の向こうでふと目が合って、
夢野くんがちょっとだけ目をそらした。
(……え、それ、反則じゃない?)
わたし、今ので
2回くらい恋に落ちた気がするんだけど。
その後、近くのカフェで休憩。
「……あの、こういうの、慣れてなくて」
「……私も、初めて。こんなに、好きな人と一緒に過ごす時間」
そう言ったら、夢野くんがふっと笑って──
「……嬉しいです」
えっ……!?!?!?!?!?
今、笑った!?!?しかも「嬉しい」って言った!?
待って、語彙力どこいった!??
ねぇねぇ誰か、心臓にブレーキつけて!?
これ無理、好きすぎて、ラテじゃ足りん!!
わたし今なら、夢野くん推し布団にくるまって転がれる!!!(語彙不在)
……えーっと、とりあえず、
この瞬間を一生分ループ再生しますね。はい。保存、保存♡
帰り道。
雑貨屋さんで、夢野くんがぬいぐるみを見て立ち止まる。
「あ、それっ。わたし、あの子すごく好き! しろまるに似てる!」
一瞬、夢野くんがぬいぐるみを手に取って──でも、棚に戻した。
(……あれ、ちょっと名残惜しそう?)
なんだろう、この感じ。
夢野くんのやさしさが、言葉じゃなくても伝わってくる。
「……今日は、ありがとうございました」
「ううんっ!こっちこそ!!
あのねっ、すっごく楽しかったの!
あっという間だったし、秒で終わった気がするし、
心臓ずーっと走ってたしっ!!」
「……っていうか、またっ、また一緒にどこか行けたら……
もう最高にハッピーで……
天に召されてもいいくらいで……!!」
一気にまくしたてた私に、
夢野くんはちょっとだけ目を丸くして──
「……はい。ぜひっ♪」
──はい、秒速で恋落ちです。
夢野くんの「ぜひっ♪」で、白ごはん10杯いけます。
そのままプロポーズされても、うんうんって即答する未来、見えました!
あぁあああ〜〜〜もうっっ!!!
なんでこんなに、こんなにも、好きなのーーー!?!?(大の字)
やっほー!坂下あかりです♡
今日の回、読んでくださってありがとうございます!
夢野くんとの初お出かけ、緊張MAXでした!
でも、あの人の“静かなやさしさ”が、今日はいろんな場面でじんわり伝わってきて……
……あ〜〜〜もう、好きの沼から抜け出せません!!笑
今はまだ、手もつないでないし、告白だってまだだけど。
でも、こうやって“ふたりの記憶”が増えていくの、ほんとうに嬉しいです。
次回は──ちょっとした事件が!?
夢野くんの“ある決断”に、あかりもドキドキが止まりませんっ!
ブクマや感想、めちゃくちゃ励みになってます♡
これからも“夢あか”の恋、見守ってもらえたら嬉しいです!
それでは、また次回お会いしましょう!
──坂下あかりより!