『100人ほしい。それが恋の始まり』
あらかじめ言っておくけど、私はマジで本気です。
推し(夢野くん)と結婚して、子どもを100人産みたい。
え、怖い? 正気? 逆に聞きたい。
「異次元の少子化対策」とか言ってる政府と、
好きな人に全力で行く私、どっちが現実的ですか?
ちなみに私は、仕事も夢もあきらめてないし、むしろ両方ほしい。
でも、“相手に我慢させる恋”だけはしたくない。
だから私は、観察する。試す。確かめる。
そしてきっと……手に入れる。
※これは、恋と未来と夢の話です。
「私の推しは、たぶん罪です」
なんの話かって?
……白シャツの第2ボタンを、わざと開けてる男子の話。
その人は、いま私の隣に座っている。
まるで無意識に、
「女子ってこういうの好きなんでしょ?」って言ってくるような感じで、
風にあたりながら読書してる。
横顔が、優しすぎて、ちょっとずるい。
……しかも、その人の名前、夢野くん。
ねえ、夢見る女子に“夢野”くんって、もう運命じゃない?(はい拍手)
私は妄想が特技です。
というか、特技しかありません。
「夢野くんのシロクマ抱き枕になりたい」とか、毎日考えてます。
※今朝の妄想:夢野くんが「寒くない?」って言って、毛布に入れてくれる未来。
でも、現実は、そううまくいかない。
話しかけられたこと、ないし、
目が合っただけで、心臓がばくばくして、視界が真っ白になるし。
……と思っていたら。
「……坂下さん」
呼ばれた―――!?!?!?!?
(現在、心拍数180)
夢野くんが、私の名前を……え? まって?? 今、呼んだ? 呼んだよね???
白シャツからチラ見えする鎖骨よりも破壊力があるのは、“名前呼び”です。
断言します。はい、ここ、テストに出ます。
夢野くんの声が、
すこしだけ笑っていて。
でも、なんか、やさしくて。
――え、ちょっと、私、死んでもいいかも(※本気)
【To be continued】
ご覧いただきありがとうございます!
あかりの暴走はまだまだ始まったばかりです(笑)
夢野くんとのすれ違いラブコメ、のんびり追っていただけたら嬉しいです。
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※あなたなら夢野くん、追いかけますか?放置しますか?