1.宴
エリザベスが転送した先は豪華な海賊船の上だった。
日は落ちていて月が光っている。
そんな中エリザベスに声をかける人物が居た。
「エリザベス様、随分と帰還が早いですね。」
エリザベスと同じような海賊の衣装をまとった黒髪に黒い目の美男子がいた。
「ノア、私はね向こうの仕事をもうやめたから今日からここで生活することにするわ。」
エリザベスが言うとノアはパァっと顔を輝かせ情報発信機でいきなり放送を始めた。
「隊員、今すぐ宴の用意だ。エリザベス様がここで暮らすことになったぞ!」
ノアが情報を発信すると魔法で先ほどまで見えなかったたくさんの海賊船が現れ板をおろしてエリザベスがいる海賊船に移動してくる。
エリザベスは思った。
懐かしいわね。でもこの海賊船に全員集めると1万人いるからムチムチね。
そう―エリザベスが率いるカイトは海賊ではなく海軍のように船もたくさんあり人をいっぱいいるから結構恐ろしいのである。
隊員たちは皆海賊のような服を着ていてジョッキを挙げてまだかまだかと完敗を待っている。
エリザベスは深呼吸をし海賊船の頭部の少し高さがあるところにジョッキを持ちながら行き言った。
「隊員たちよ、今日は宴にするつもりですわ。だが一つ相談事があるの、実は私のもう一つの仕事とは貴族令嬢なのよ。皆に話せなくて本当に反省してるわ。でもね貴族令嬢としてパーティーに行ったときにこの国の皇太子が私を国外追放したのよ。私に身に覚えのない罪をかぶせてね。だから皆、私に協力して。」
エリザベスが言うと隊員たちは一瞬固まったが話の内容を理解すべく口を合わせてジョッキを掲げながら言った。
「我が尊敬する船長のためなら復讐も手伝いましょう!!」
こうして宴が始まった。




