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メガネと僕

作者: ツバメ
掲載日:2021/09/12

メガネ。


二つのレンズが連なった視界矯正用具。度の強さもそれぞれ。

以外に頑丈。だが簡単に壊れる時もある。

価格もピンキリ。おしゃれフレームが流行り。


伊達メガネと、レンズなしのファッション用、このふたつは断じてメガネではない。


そんなメガネ。


メガネとは。メガネとは。メガネとは。


僕がいくらか説明すれば説明できる代物。


それがメガネ。




僕。


二組の手足がある二足歩行の哺乳類。平均的な身長のやせ形の日本人。

よく地味とか量産型とか言われる。十九歳の大学生。

選挙とエッチなコーナーには行ける。お酒とたばこは禁止。


どんな髪型、服装、趣味、嗜好、行動であろうが、そのすべてが僕である。


そんな僕。


僕とは。僕とは。僕とは。


僕がいくら説明しようが説明できない代物。


それが僕。




メガネと僕の出会いは三年前。

油断していた僕は、裸眼の特権をなくしてしまった。

晴れてメガネ族の仲間入りだ。

気付かぬうちに歪んでいた僕の世界は、メガネによって修正された。

晴れ渡る青空。照り付ける太陽。青く光る海。悠久の自然。

どんな美しい景色も僕の目には正しく届かない。


メガネが見た世界だ。今の僕の世界は。


メガネなしでは生活もままならない。


そんなメガネと僕。


朝七時、目覚めるとメガネをかける。自動的に出かけるまでのルーティーンをこなす。

大学に行く。真面目に授業を受ける。時間になったらバイトに行く。決められた作業をこなす。夜七時、自動的に帰宅後のルーティーンをこなす。就寝前、メガネを外す。


以下繰り返し。


メガネが僕の指針となる。メガネのように僕は生きている。あーなんて楽な生き方だろうか。

メガネに五感のひとつを明け渡しているのだから当然だ。メガネ任せも悪くないものだ。


そんなメガネと僕。


それがメガネと僕。


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