妖精の村
「よっし、じゃあ行こうか。」
レベルが21になった。なんかパワーレベリングみたいだな。多分エルには引かれてるだろうけど…まぁその方が情がわかなくていいか。
「わ、わかりました。こっちです…」
確かゴブリンシャーマンの進化は35レベルだからゴブリン倒しまくれすぐ上がるよな。
次の進化先は生命魔法特化のゴブリンドルイドか、正当進化のホブゴブリンシャーマンか、回復魔法特化のゴブリンヒーラーあたりかな。
でもゴブリンシャーマンに進化したときにあった(成長種)っていうのが気になるんだよな。
そんなことを考えていると、エルが話しかけてきた。
「ここです。ちょっと待っててください」
「え…?」
エルが何もない空間でスッと消える。
「何だろう…あぁ、幻惑魔法か」
妖精は幻惑魔法という固有の魔法が使える。
これによって、妖精は力もなければ、速さもないのに人気が高い。
目の前から霧がもわもわとしてきた。
霧が晴れてくると、石造りの家がたくさん見えてくる。
「スタークさん、長を説得してきました!」
エルの後ろエルの倍程度の身長で髪が長く、きれいな妖精が現れた。
「こんにちは。薄汚いゴブリンさん。じゃあおやすみなさい。」
(え…)
意識がもうろうとしてくる。
バタンッ沢山の妖精が僕の上をとんでいる音が最後に聞こえた。