クリスマス前のとある日
やっぱスマホ打ちはやりにくい
「おっちゃん、デカイ靴下くれ!」
「あ?でかい靴下なんて何に使うんだよ?」
「もう少しでクリスマスじゃん。サンタから貰うプレゼントを入れるヤツだよ」
「サンタ?来るわけねぇだろ」
「ええっ?!」
「サンタは良い子のとこに来るんだよ。お前のどこが良い子だ?言ってみろ」
「て、手伝いとかいっぱいしたし!」
「12月にだけやっても意味ねぇし、その手伝いもやりきれたの無いだろ」
「学校でも部活とか頑張ったぞ!」
「学校にオレが何回呼び出しくらったか憶えてるか?クソ下らん悪戯や悪さばっかして録に先生の言うこともきかないクソガキぷりだったろうが」
「適当ばっか言ってんじゃねえよ!去年はちゃんと来てたぞ!」
「兄貴達の評価が甘すぎただけだ。自分ちでも無いのに好き勝手ばっかやってたのが良い子を自称するとかアホか」
「なんだよ好き勝手言いやがって!見てろよ、すっげえプレゼント貰ってやるからな!」
「やってみろ。まぁ、世界を救うとかしないとマイナス分は取り返せないだろうがな」
「なら世界の1つや2つ、救ってやんよ!」
「そうかい。あ、そういやケーキは何がいいよ?」
「チーズケーキ!」
「クリスマスケーキにチーズかよ。ショートケーキと合わせて2ホール買うか」
「あと七面鳥食いたい!」
「七面鳥よかフライドチキンの方が旨いけどな。まぁロマンはあるし、ミートローフとでも並べりゃバランスいいか。サラダも食えよ」
「あれ不味いじゃん」
「バーベキューソースみたいな味濃いのをぶっかけたらギリ食える。野菜食わなきゃ身体にも悪いし、大人になった時に体臭腐るからきちんと食っとけ」
「しかたねぇなぁ」
「残したらケーキは抜きだぞ」
「ケーキは関係ないだろ!」
「めっちゃあるわ。野菜食わずにケーキ食えるのは幼稚園児までだ」
「ざけんな!」
「──────」
「──────!」
「──────」
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