現代風桃太郎 〜ファンタジーを添えて〜
今回は現代風な桃太郎です。
とはいえ、ファンタジー沢山入ってますので、あくまでも現代風です。
コメディって難しいです。
昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山へダム建設のための土木工事に、お婆さんは川へ河川氾濫防止工事の現場監督に行きました。
お爺さんが重機を使い山を切り開いていると、その建設工事の影響で山の上の一部の地盤が崩れ、神々に封印されていたとある大きな桃が川へ落ちてしまいました。
お婆さんが河川の計画図と実際の状況を確認していると、川の上流から
どんぶらこ〜どんぶらこ〜
と、直径1m(1メートル)はある大きな桃が流れて来ていました。
お婆さんは学術的に大変興味を持ち、どうすればここまで大きくなるのかが気になって仕方がありません。
国の研究機関に調査依頼を出すのも良いのですが、そんなに時間を掛けていると腐ってしまいますし、試しに調べられる所まで調べたいと思いその桃を引き上げました。
お婆さんは引き上げた桃をトラックの荷台に積み、一旦家に持ち帰りました。
お婆さんが家に着いて桃をどうやって降ろそうかと悩んでいた頃、その日の作業が一段落して帰宅してきたお爺さんもちょうど家に帰宅をしました。
「おぉ、お婆さんや。その大きな桃はなんじゃね?」
「お爺さん、川からこの大きな桃が流れて来たんですよ」
お爺さんも大変興味を持ち、お爺さんが重機を使って桃をトラックから降ろした所、地面に置いた時の衝撃で桃の一部が欠けて中が露出しました。
桃の中には小さな桃尻の男の子の赤ちゃんが入っており、二人は慌てて中から男の子を救出しました。
「婆さんや…桃から桃尻の男の子が産まれてきたぞぃ」
「不思議な事もあるもんですね、お爺さん」
施設に預けるのも忍びないと思い、役所と警察に届出を出した後は二人で育てることを決意します。
「この子はぷにぷにの桃尻だから桃太郎じゃ!」
「良い名前ですね、お爺さん」
お爺さんもお婆さんも我が子を3人育てて、孫の面倒も見た事のある子育てのプロフェッショナルです。
桃太郎も二人の愛情に包まれて、スクスクと育って行きました。
桃太郎が立派な桃尻青年に成長した頃、麓の村で凶悪な強盗殺人事件が頻発しており、心を痛めた桃太郎は決意します。
「お爺さん、お爺さん。ここまで育ててくれて本当にありがとうございます。最近村には鬼の様な残虐非道な事件が頻発してて、ココも狙われてしまうかもしれません。そうなる前にコチラから撃って出ようと思います!」
桃太郎は強盗殺人事件を解決するべく、コチラから仕掛ける事を決意していました。
「桃太郎。お前の事は本当の息子だと思っているよ。だけど、お前のその強い意志を尊重したいと思うのじゃ。だから、決して死なないでおくれ」
「そうですよ、桃太郎。私達の大切な息子です。あなたの役に立つモノを用意していますよ」
そう言って、お婆さんは銃火器や手榴弾等の武器各種を桃太郎に渡します。
「お爺さん、お婆さん!ありがとうございます!絶対鬼を退治して来ますね!」
そう言って、桃太郎は武器を装備して麓の村に向かいます。
道中、(政府の)犬と出会いました。
「うほっ良い男!桃太郎さん、桃太郎さん。お腰に付けたモノはなんですか?」
(※下ネタではありません)
(政府の)犬は尋ねます。
「これはお婆さんから貰った大切なモノ(※武器です!)なんだ。これで村を恐怖に陥れた鬼を退治するんだよ」
(政府の)犬は答えます。
「私も鬼を退治するためにこの辺りを調査していました。そのお腰に付けたモノを分けてくれたら桃太郎さんを手伝いますよ!」
(※何度も言いますが、下ネタではありません!)
桃太郎は腰に付けた手榴弾を(政府の)犬に分けてあげます。
そして、(政府の)犬と一緒に鬼退治に向かいます。
道の途中で忍者に出会いました。
「うほっ良い男!桃太郎さん、桃太郎さん。私の名前は猿飛 佐助です。猿とお呼び下さい。桃太郎さんは(政府の)犬と一緒にどこに行くんですか?」
彼の名前は猿飛佐助と言い、凄腕の忍者だそうです。
「猿さん、僕達は麓の村の鬼退治に行くんだよ」
桃太郎は旅の目的を猿飛佐助に告げます。
「それは丁度良かった。私も鬼退治の仲間を探していたんです。一緒にチームを組みませんか?」
桃太郎は仲間が出来て喜びました。
「ありがとう猿さん。お礼に腰につけたモノを分けてあげるね」
(※下ネタではありません!)
そう言って腰に付けた手榴弾を飛猿飛佐助に分けてあげました。
再び村に向かう道中にある有名な革命家がいました。
「うほっ良い男!桃太郎さん、桃太郎さん。私の名前は天草 四郎 時貞と申します。親しみを込めて、トキと呼んで下さい。ところでお腰に物騒なモノを付けてどこに行くんですか?」
(※下ネタでは略)
なんと、キジではなくトキがいました。
(思いつかんかったんや…by作者)
「トキさん、私達は村の鬼を退治するために旅をしているのです。幕府相手に反乱を起こしたその手腕を見込んで私達の手助けをしてくれませんか?」
桃太郎は天草四郎時貞の反乱を起こした手腕をかってました。
「私も民を虐げる鬼には快く思っていませんでしたので、手伝いますよ」
天草四郎時貞も桃太郎の仲間になりました。
「では、トキさんにも腰に付けたモノを分けましょう」
(※もう略)
そう言って腰につけた手榴弾を天草四郎時貞にも分け与えました。
鬼の様な血も涙もない強盗殺人犯はもうスグそこです。
村に着いた桃太郎達は村人達から犯人の情報を集めます。
「ふむふむ、ヤツらは10数人の組織で、近くの無人島に拠点を置いているんですね?」
「えぇ、そうなんです。昨日も村の外れの家が襲われました。幸い皆は避難していて死人は出ていないのですが、金品食料を持っていかれまして…」
(政府の)犬の捜査により、次々と情報が集まります。
「桃太郎さん、どうやらヤツらは15〜6人の組織で、この近くにある無人島を拠点にしているようです。そこには他の村で攫われた女性達も捕えられているようですね」
そして、天草四郎時貞も仲間から船を調達したようです。
「桃太郎さん、私の(革命)仲間から船を借りました。これでその無人島に行きましょう」
猿飛佐助からも話がある様です。
「では、私が先に潜入して罠を張っておきます」
そう言ってフッと消えました。
さすが忍者です。
「皆、ありがとう。じゃあ今夜、闇に紛れて無人島に潜入しよう!」
作戦決行は今夜です。
桃太郎達は闇に紛れて無人島に上陸しました。
そこに猿飛佐助があらわれます。
「桃太郎さん、ヤツらの食事に眠り薬を混ぜました。4名ほど毒に耐性を持っていたようで眠っていませんが、雑魚は眠っています。捕らわれていた女性も無事です」
さすが忍者です。
鬼(の様な血も涙もない悪人)が油断している時を狙い、強襲をかけます。
手始めに皆に配った手榴弾で牽制です。
ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!
敵は突然の爆発に大混乱です。
桃太郎は銃火器に持ち替え、引き金を引きます。
ダダダダッ!
敵は更なる銃撃に恐怖に陥り、頭を抱えて地面にしゃがみ込んでいます。
「鬼(の様に血も涙もない悪人)に告ぐ!武器を捨てて投降しろ!コチラはお前達に照準を定めている!ムダな抵抗は己のためにならないぞ!」
桃太郎から鬼へ投降を促します。
鬼達も大人しく従います。
すかさず(政府の)犬が彼らを拘束しました。
桃太郎達は圧倒的な火力による暴力で鬼退治を成し遂げました!
捕まえた鬼(の様な血も涙もない悪人)達は(政府の)犬が警察に引渡しました。
鬼が集めた金品を奪い返し、持ち主が分かる物は返却し、持ち主の分からないモノは桃太郎達がありがたくちょうだいしました。
「あぁ、桃太郎さん、ありがとうございます!」
捕らわれていた女性達も無事に保護され、桃太郎にお礼を言っています。
「桃太郎さん達はカッコいいしお強いんですね。今度ゆっくりご飯でもしませんか?」
桃太郎達は女性達に熱烈にアプローチをかけらています。
「いえ、興味無いので」
桃太郎はあっさりと断ります。
そして、桃太郎は犬、猿、トキに向かって言いました。
「俺、君達がいたから頑張れたんだ!ありがとう!もし良かったら、これからも一緒に暮らさないか?」
桃太郎の一世一代のプロポーズです!
旅を通じて男達は熱い友情を育み、愛情が生まれていました。
「「「ええ!喜んで!」」」
無事、プロポーズを受け入れて貰えた桃太郎は、その後4人で末永く暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
単純に、(政府の)犬と言うフレーズから書き始めたので、キジがどうしても出なかったんです…(白目)
機会があれば、次もノリと勢いで書いてみます。
駄文失礼しました。
ご拝読ありがとうございました。