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THE TRICK TRAP HUNTERS  作者: 水原翔(みずはら・しょう)
TRICK2 「Guardian」
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TRICK 2-1

BREAK OUTERS Trick2「Guardian」


 ――朝日が眩しい。それに体が重い。ミヤビは目を覚ますと、ゆっくりと体を起こした。眠い目をこすりながら、あたりを見回す。見慣れない部屋だ。ここは何処だろうか。

体を起こすと、目の前には金髪の女の子が眠っている。

寝ぼけているのかともう一度目をこする。が、どうやら夢ではないらしい。ベッドで横になるミヤビの横で寝息を立てながら、彼女は寝ていた。

「お前……? なんでここに!?」

「あら、おはよう」

 ミヤビの声で、彼女は目を覚ました。昨日会った、自分ともう一人の転校生、藍沢美月だ。

「いやおはようじゃなくて、なんでお前がここにいるんだ!!」

「お前じゃない藍沢美月よ。いい加減覚えてほしいわね」

 むっとした表情で、彼女はミヤビを睨む。こんな顔もするのか。

「……分かったよ。藍沢。横でそのまま寝ていたのか?」

「そうみたいね。あなたが目覚めるのを待ってたのよ」

「なんで……というかここは?」

「ここは病院よ。あの後貴方、倒れたのよ? 駅の真ん中で。助けられた身としては、心配になるでしょう?」

「俺が、倒れた?」

 昨夜の出来事をミヤビは思い返す。たしか、親父の頼みで黒い箱を品川駅まで持っていった後、怪物に襲われて。

「まあ、あんなものを見てしまったのだから、ムリもないわ。倒したんですもの」

「お前は、平気なのか?」

「驚かないといえば嘘になるわ。だけれど非現実すぎて、夢のように感じているの」

「夢か……」

 見たこともないような怪物にスマートフォンが人形に変化したのだ。そう思っても無理はない。

「ところで貴方、疲労ですって。検査入院で一日、それで異常がなかったら退院だそうよ」

「だったら別に帰ってもよかったのに」

「あら、女の子が隣で寝るのに嫌悪感を抱くほうなのかしら?」

「いや、そうじゃなくてだな。まさかそのまま寝たのか?」

「そうみたいね」

「風邪引くだろ!! ちゃんと毛布かけて寝ろよ!! 春先は冷えるんだぞ!!」

「え……ふふっ、ふふふっ」

 藍沢は、唖然として、その後吹き出した。隣で毛布も何もなく寝ていて、風邪を引かれちゃ大変だろう。ミヤビはそれを心配したのに、何故笑う?

「何がおかしい!?」

「あなた、親みたいね。そんなこと言う人、初めてだわ」

「当然のことだ。それに君の親には伝えてあるのか?」

「両親には報告済みよ」

「そうか、けど」

「突然倒れた貴方を置いて、私が帰るわけにはいかないもの。貴方は命の恩人でもあるから。あのまま貴方が戦わなければ、間違いなく死んでいたと思うし。それに、ううん、なんでもないわ」

 また遠い顔をする藍沢。何かあるのだろうか。

「え……」

「気にしないで」

「あ、ああ。うん」

「そ、そうだ。貴方の保護者の二ノ宮さんという方に、起きたら連絡するようにと言われていたわ。ちょっと連絡してくるわね」

「うん」

 藍沢は、そう言って病室を離れた。ミヤビはふうと息をつき、再びベッドで横になった。ベッドのサイドテーブルには、ミヤビのハンターフォンと、いつも使っているスマートフォン、そして父に渡すはずの黒い箱が並べられていた。

 ハンターフォンを手に取り、一通り見回す。

 あの時、確かに粉々に壊した。けれどそれが傷一つない形に戻るって、そんな事ありえるのだろうか。

 それに、父さんが残した黒い箱。あれが一番怪しい。結局部下の人に渡せずじまいだったけれど、これがなければ助からなかった。

「これは、何なんだろ」

 BREAK AVATOR Sim -Flame Blade-。それをハンターフォンに挿して、出てきたのは、火炎流星丸と名乗る男だった。

 ――火炎流星丸。

 今考えるとおかしな名前だし、なんでそんなやつが出てきたのかという疑問はあるが、この名前には見覚えがある。何しろ、ミヤビ自身が考え、名付けた名前だからである。このことを知っているのは、他でもない、水無ミヤビの父親である、水無努だ。

 小学生の頃。今思い出すと恥ずかしいが、その頃は流行っているTVアニメなどのヒーローなどには気にも留めず、自分で考えた世界で自分の考えた主人公が行くという遊びをやっていて、その頃父が一緒に加担してくれていたということがあった。その遊びの中で自分が考えた主人公が、彼である。小学生ながら、いろんな世界を渡り、悪い敵を倒していく、といった物語であるが、始まりもなければ終わりもなく、ただ当時イメージだけにとどめていたものである。

 火炎流星丸。その名前の通り、火を司る男で、刀を使う。熱血な感じをイメージしていた。

イメージだけの存在だった火炎流星丸が、どうしてこんな形で現れたのか。

 父に一刻も早く意味を尋ねたいし、何より、すごく恥ずかしい。

「くっ……なんで今になって」

《そんなしょぼくれてんなって》

「うわああびっくりした。何だ今の」

 幻聴か。誰かの声が聞こえる。疲れているのだとミヤビは再び眠りにつこうとする。

《おーい。聞こえてんだろ―。無視すんなって水無ミヤビ》

「ん?」

《俺だよ俺》

「誰だよ」

 新手のオレオレ詐欺ならやめてほしい。ミヤビは疲れているのだ。変な電話がスピーカーモードになって入ったのだろう。そう思ってハンターフォンを手に取った瞬間だった。

《わっ!!!!》

「うおっ」

 ハンターフォンからすごい音が聞こえた。男の声で急に叫ばれたのだ。ミヤビはびっくりして、ハンターフォンを手放し、床に落としてしまった。しかし今画面に一瞬誰か見えたぞ。

「な、何だ今の」

《ははははは!! おもしれーwww》

 男の声。ミヤビはなんとなくわかった。件の火炎流星丸だ。草まで生やしている。ちなみにこのwは、ネットスラングで(笑)を意味するものである。

「君は……」

 いきなり脅かしてきたことに、ミヤビは憤りを感じた。悪戯っ子みたいである。床に落としたハンターフォンを手に取り、画面をみると、画面の中に長髪の赤髪に赤色の瞳、姿を黒いローブで包んだ青年が、腹を抱えて笑いながら動いていた。

《火炎流星丸だよ。カエンでいいぜ》

「カエン。君は一体何なんだ」

 今流行の人工知能か?と思ったがあまりにも人間らしすぎる気がする。ミヤビが元々もっていたスマホにも人工知能で音声認識するものはあったが、少なくともユーザーを脅かす機能なんか付いていないはずだ。

《ブレイクアバターだ。ガーディアンを倒す存在のためのな》

「ブレイクアバター? ガーディアン? なんのことだ?」

 いきなり聞いたことのない単語が出てきて、意味がわからなかった。

《はぁ……俺は説明が苦手なんだがな》

「あとで説明するっていったくせに」

《いやあよお、こうガーディアンがドーンって出てきて俺達がパーンとやるんだが》

「意味不明だ」

《んーつってもよぉ~》

「ガーディアンについては俺が説明しよう」

 そう言って登場したのは、二ノ宮だった。相変わらず、スーツがビシッと決まっている。

「二ノ宮さん……」

「転校初日に災難だったな。差し入れだ」

 二ノ宮が右手に持っていたのはドーナツの紙箱だった。ミヤビ自身、甘いものは好きな方ではあるので、少し嬉しかった。手にとって、紙箱からドーナツを取り出した。

「どうも」

 その後ろから、黒崎も入ってきた。

「とりあえず大丈夫そうだね。ミヤビくん」

「まあ、なんとか」

「……その説明、私も聞かせて頂けますか?」

 黒崎の後から、藍沢も戻ってきた。そういえば、藍沢が二ノ宮を呼んでくれていたのを思い出す。藍沢も昨日の件の関係者であるから、何が起きたのかをきちんと確かめておきたかったようだ。

「ミヤビくんの彼女?」

 と、黒崎が聞く。

「一日でできるわけ無いでしょ」

 ミヤビは即答した。

「そっか」

 そっか?そっかとは何だ。ミヤビは何か違和感があったが、二ノ宮の話のほうが気になった。

「とりあえず、水無。昨日何があったか聞かせてくれないか」

 ミヤビは、二ノ宮に昨日の出来事を打ち明けた。父に届ける予定のSimカードに、突然のレッドスクリーン、そして、怪物。さらに、それを倒した、ハンターフォンからの火炎流星丸を召喚したこと――。

「説明できる範囲は、こんな感じになります。今も何が起きたのか、はっきりと理解してはいませんけど」

「なるほど。所長、これって」

 黒崎が二ノ宮にたずねる。

「ガーディアン関連の事件に間違いないだろうな」

 と、二ノ宮は断言した。

「ガーディアン?火炎もさっきいってたけど、それってなんですか?」

「端的にいうと、コンピューター・ウイルスの類だ」

「……コンピューター・ウイルス? 私の知っている限り、ウイルスってパソコンをダメにする、電子機器内だけのものと認識していましたけれど」

 藍沢と同じ疑問を、ミヤビは抱いていた。コンピューター・ウイルスとは、コンピュータに侵入してプログラムを壊すソフトウェアのことであり、電子ウイルスである。二ノ宮はそのまま説明を続ける。

「そう思うのも無理はない。水無たちが遭遇した怪物は、ガーディアンと呼ばれている。君たちはそいつにやられた可能性が高い」

「ガーディアン……」

「ああ。そいつは、実体化する能力を持っていて、出現すれば周囲の電子機器を使用不可にしてしまう」

「ウイルスが実体化って、聞いたことないわ……」

 藍沢は驚いていた。レッドスクリーンの影響は、ガーディアンのせいだったのか。

「ガーディアン・ウイルスは、スマートフォンの仮想ディスプレイシステムを悪用した、人間に直接危害を与える怪物だ。最近起きている不可解な連続殺人事件も、こいつと関連している可能性が高い」

「そんな。コンピューター・ウイルスが人を殺すなんて」

 ミヤビはそう思う。普段そんな話を聞いたことがないので、SFめいた話に聞こえてしまう。

「まあ、現実味のない話に聞こえるが、昔からそんなことは可能だった。ある国の軍事設備だってハッキングしてしまえば、人の命なんて思い通りだからな。インターネットにつながってる車だって制御を奪えば自動運転車は殺人カーに切り替わる」

「恐ろしい……」

「まあ現実にはそんなことが起きなかったから、いままで危険なものだと思われなかったがな。セキュリティーも技術の進歩でなんとかはなってはいるんだ」

「仮想ディスプレイシステムって、実物みたいに表示するシステムですよね。けれどあれって、あくまでも仮想なんじゃ」

 藍沢はそう繰り返す。

 仮想ディスプレイシステムは、最近のスマートフォンに搭載された、実物のように表示させるホログラムのようなものだ。

 通販などで実物大を表示させる機能をよく同級生が使っていた。他にも空間上にディスプレイを表示させることが出来、パソコン代わりにも利用できるようになっている便利なシステムだ。

「ああ。その技術を応用したのはわかってはいるが、どうやって実体化したかまでは、つかめてはいない。最近巷で話題になっている首絞め自殺事件は、実はこいつによる可能性が高いんだ」

 首絞め自殺事件って、そんな物騒な事件が起きていたのかと、ミヤビは今はじめて知った。

「とりあえず怪物の正体はなんとなくわかったけど、問題はこいつだよ」

 技術云々の話や事件のことなんて詳しい人達がすればいい。

 ミヤビは、他に気になることがあった。

 ハンターフォンを指差して、画面の中にいる赤髪の少年を二ノ宮に見せた。

《俺か?》

 火炎もそれに応じて答える。本当に、まるで人間みたいに喋っている。

「こいつは一体何なんですか?」

「それは、ブレイクアバター。ガーディアンに対抗するための、アンチウイルスAIだ」

「アンチウイルス……AI」

 新しいキーワードが続々出てくる。まあ聞いたことはあるけれど。

「アンチウイルス。ウイルス駆除ソフトみたいなものですね」

《なんか難しいこといってんなお前ら。要はガーディアンが人間に危害加えて、それをぶっ倒すのが俺ってわけだ。正直俺がいなければお前ら2人は助かったんだぜ》

 火炎はそう言って胸を張る。端的にまとめて言いたいことを言っているが、まあ彼の言うことは間違ってはいない。彼がいなければ、ガーディアンという怪物にやられていたのかもしれないのだ。

「まあ、それに関しては感謝してるよ」

《おうおうミヤビ。感謝してる割にはそれ相応の態度がいるんじゃねえのかー?》

「なんか腹立つなお前……」

 ミヤビは、ため息をつきつつ画面の中の赤髪青年と会話している。

 その光景を見ながら、藍沢はふと二ノ宮に聞いた。

「人工知能って、こんな人間みたいに喋れるようになったんですか? 会話はできても、感情までの表現ができるなんて、まるで本物の人間と話してるみたいだし」

「正直、俺自身もブレイクアバターについては噂でしか聞いたことない。それに原理や最新のAI事情についてはよくわからない。だがその“フレイムブレイド”はかなり最新のAIということになるかもな」

 二ノ宮はそう答える。

《そんだけ俺がすげーってことだよお嬢ちゃん》

「“ちゃん”はいらないわ」

《じゃお嬢な》

「ええ。構わないわ」

 いいのかよと火炎と藍沢が話す光景を見つつ、ハンターフォンを眺めると、

「で、だ。水無。本題に入ろう」

 二ノ宮が再び話を初めた。

「実は、俺たち二ノ宮探偵事務所では、その“ガーディアン”関連に関わる事件について捜査していてな。正直、ガーディアン事件は、警察も手を焼いているし、捜査は何も進展していない」

「そ。私と所長は、その手がかりを集めているの。で、実はミヤビくんがガーディアン事件を解決するための、重要な鍵をもってる」

 黒崎が二ノ宮の話に続けて話す。

「火炎のことか」

《ん?俺がどうかしたか》

「君は黙ってて」

《え、おいマナーモードにすんな!! おいミヤビ!!》

 ミヤビはハンターフォンをマナーモードにし、音がならない状況にした。火炎についてはよくわからないが、マナーモードは効果があるらしい。

「ガーディアンで殺された事件はよく聞いたけど、それを倒したって話は始めてなの」

「だから、水無が良ければなんだが、俺達の調査に協力してくれないか……?」

 二ノ宮と黒崎が、ミヤビに打診する。

 調査、というのは聞こえが良いが、要は。

「それって、昨日みたいな敵とまた戦うかもしれないってことになるんですか?」

「……ああ。危険なことを言っているのは俺にもわかっている」

 昨日のガーディアンと再び戦うかもしれない。

 そう思うだけで、すこし恐ろしい気がしたのだ。

「……。少し、時間をくれませんか」

「構わない。俺たちも警察じゃないし、君に無理にとは言えない」

 それに、一つ伝えなくちゃいけないことがある。

 この、[BREAK AVATOR Sim -Flame Blade-]と書かれ、火炎が出現したカードは、元々は父に頼まれて渡すべきものなのだ。

「あと、このハンターフォンに入ってたSim、もともと父さんのものなんですが」

「そうだったな。努さんが、これをか。ふむ」

 二ノ宮は、父の名前を出した瞬間、何か考え始めた。なにかあるのだろうか。

「水無、努さんの職場を知っているか?」

「正直俺自身が知りたいくらいです。東京に来た理由も未だにわかんないし」

 そうなのだ。ミヤビは自分の父親が何をやっていて、どうやって稼いでいるのかをしらない。ただ忙しい仕事で、仕事のことを聞いてもはぐらかされ、あまりそのことについて話したことがない。

 よくよく考えれば、父のせいでこんな事件に巻き込まれたのだ。

「努さんらしいな」

「らしいって、どういうことですか」

「ん、まあそれは努さん本人に聞いたら良い」

「聞いても答えてくれないのがうちの親父なんですが……今回だって、用件だけ伝えて切っちゃったし、基本的には電話なんて出ないし」

 何か用事があっても、電話もメールも受け付けない。昔はそうじゃなかったのに。

 基本的に、家に帰ってきたときしか、用件を話すことはできない。

 だから、親子なのかと思うときがかなりあったりする。人間関係としては親子というより他人に近い感覚だ。

「まあ、そうか……。そうだな。とりあえず、そのSimカードを努さんに渡して、話す時間を作らないとな。この件は努さんにとっても重要な案件だろうし」

「そもそも、部下に持たせるとかまどろっこしいことしないで、直接取りに来ればよかったんですよ。間違えたのは親父なわけだし」

「まあ、それもそうだが」

 何か、二ノ宮は知っているのだろうか。父のことについて、知っていることがあるけど言えない。といったところだろう。二ノ宮とあって間もないし、説明してもらったことにまだ理解が追いついていない。

 いや、理解が追いついていないというよりも、ただ混乱しているだけかもしれない。ミヤビは深呼吸して、状況を整理する。

 実体化するという特殊事象を除けば、端的な話、スマホを媒介とするウイルスがいて、そのウイルスを倒すためにこのSimカードに入っているブレイクアバターを使う。ということになるのだ。実体化する仕組みというよりも、何故こんな事件が起きるか、理由のほうが気になる。

「ただな、レッドスクリーン現象が何故起きるのか、どういう人を対象にしているのか、まだ因果関係が分かっていないんだ。そんな状況の中、水無たちが生還したというのが、奇跡にも近いということは理解しておいてほしい」

「……わかりました」

「まあ、今はゆっくり休んで考えてくれ。とりあえずいずれにしろ、そのSimカードを努さんに手渡しすればいいわけだし」

「二ノ宮さんに頼むってことはできないんですか?」

「それでもいいが、水無はそのカードがなんなのか、持ち主に直接聞いてみたくはないか?」

「直接……そうですね」

 確かに、聞いておきたいことはある。普段コンタクトとれないし、東京に来た本当の理由も聞きたい。二ノ宮から連絡を取って時間が作れるのであれば、自分がやるよりも父に会いやすいかもしれないからだ。アンチ・ウイルスAIと言われても、いまいちピンとこない。

 人間みたいに喋れて、人間と同じような姿になって、怪物を倒せる存在。

「藍沢君、君もできればきてほしい。ひょっとしたら君たち2人が、ガーディアンの対象にされている可能性も高いからな」

「かまいません。私も気になりますし」

 二ノ宮の誘いに藍沢も了承した。

 久々の親父との再会。どんなふうになるのか、ミヤビ自身想像もつかないままに。


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