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人間狩り  作者: 変態ロリおじさん
第壱章.分身
8/10

第8狩.ジャック・ザ・リッパー (2)

切り裂きジャックは血で濡れたアスファルトを思いっきり蹴り飛ばした。そして一気に炎の狂戦士(バーサーカー)との間合いを詰めた。


そして狂戦士が振り落とした剣を鎌で引っかけて切り裂きジャックのど真ん中目掛けて振り落とした剣筋を力任せに右へずらした。


そして鎌もろとも狂戦士の日本刀《武蔵》を右側に投げ飛ばした。そしていつの間にか両手で薙刀(グレイブ)を持っていた。


そして大振りに狂戦士に向けて振り落とした。大振りだから勿論振り落とす前の予備動作を見るだけで簡単にかわせた。だがその次に切り裂きジャックの行動に全員が驚愕した。何故なら屍体になっている隊員の回転拳銃(リボルバー)をいつの間にか懐に忍ばせておりそれを取り出した。



銃口の先は狂戦士の額に当てられた。そして弾倉(シリンダー)を回し発射可能にする。そして切り裂きジャックはかすれた声で言った。


「It's show time.」


すると切り裂きジャックは銃口を狂戦士の足元に撃った。鎧を着ているのに通らない筈の弾丸が彼のひざ関節を撃ち抜く。そしてそのまま崩れ堕ちた狂戦士は悲鳴をあげた。


切り裂きジャックはそのまま止まる事なく加速して全ての方向から狂戦士を切り裂く。狂戦士の断末魔は彼が肉塊に成る程斬られた時、崩れて初めて静かになった。


洸哉と令子はそのままポカンと口を開けながら突っ立っていた。すると切り裂きジャックはこちらに振り返り歩んでくる。そしてこう言った。


「俺が切り裂きジャックだ。俺の昔所属していた組織では二つの名前を持っていた。一つは《止まらざる者》、そしてもう一つが《加速者(アクセラレータ)》か《一方通行(アクセラレータ)》だ。好きに呼べ。」


そう言って差し出して来た手は白く干からびた筈だったがいつの間にか艶のある肌に変わっていた。


その手を見て何処かに懐かしさを覚えた。


***


「分身が、やられたか…」

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