第10狩.上川俊谷
俺は消毒液を染み込ませた綿を小さなトングで器用に掴みエリザベスの額に当てた。
「痛ッ⁉︎染みるぅぅぅ...」
エリザベスは目尻に涙を含んだまま痛みを堪えながら俺が消毒液し終えるまで我慢した。
「我慢しろよ、これでも優しめにやってるけどそれでも染みるものはしょうがない。」
そう彼女達は互いに額をぶつけたあとエリザベスはそのままフラついて電柱に思いっきり同じく額をぶつけて、令子は地面へと額から着地した。
先に消毒をし終えた令子は口を尖らせて横目で此方を睨んで言った。
「誰かさんが素直に顔を見せてくれればこんな事にならなかったのに!」
おいそれ俺だな、間違えなく俺のせいにしようとしてるな!
「うるせぇ!顔を見た瞬間失望するから絶対に見せないからな!」
するとエリザベスはほっこり笑って言った。
「私達は仲間ですから別にブサイクでも私は引く受ける自身があります。それに仲間に隠し事は良くないから...顔を見せましょうね〜!」
面倒くさいのか正面から仮面を奪おうとした。それを必死に抑え込んでいると聞き慣れた声が耳に入った。
「あれ?洸哉君こんな所で何してるの?」
そこには同じ学校同じ学年同じ班の生徒が立っていた。そいつは富山高校のジャージ姿で男なのに女みたいに可愛い男が立っていた。そう言えばクラスの男子が『俺性別なんて気にしなくてもいいかも』とか馬鹿な事言ってる奴が何人かいたなーと思い出した。
「上川こそどうしてここに?」
「えッ、しっ仕事で…」
すると意外な事が起こった。
「あなた隔離者じゃない!」
「あっ、屍体収集家さんじゃん!え、じゃあ所長が『あなたのよく知っている人よ』と言ってた創世者ってまさか…」
「え、俺だけど。」
そう言うと上川はびっくりして「ええええええッ⁉︎」と後ずさりした。
「まさか上川も《対狩人特殊組織》の一員?」
「うん」そう言ってコクリと頷いた上川は苦笑した。
「まさか洸哉君がレベル10の能力者だったなんて…」
すると上川が何かを踏んだ音がした。
それは通信器具などを妨害し無効化する石であったのが今は砕けている。腕輪は互いに通信1コンマ置きにイルカが獲物を捕らえる為に距離を確かめる超音波みたいな仕組みになっている腕輪はさっきまではその石のお陰で使えなかったがなんと今再起動した。
すると俺と令子にスパークが走った。




