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最強2人のダイナミック国救い!  作者: オリオン
第2章、一心同体のチートコンビ
9/21

魔物の群れの原因を探して

魔物襲撃の翌日、俺達はシューリン国周辺をアルデと共に警戒していた。

あんな大規模な魔物の群れが現われたんだ、何処かに原因があるはず。

そう俺達は考え、その原因を探るために警戒をしている。


「・・・ここには変化はない」

「こっちもだ」


しかし、周辺に特に怪しい物は無かった、と言うかあの魔物がいきなり現われたとしか考えられない。

でも、そんな事があり得るのか? 何の予兆もなくあれほどの魔物が出てくるなんて。

そんなの対策しようもないじゃないか。


{麻依、お前は何か気になったりはしなかったか?}

{別にないかな・・・ん? いや、ちょっと待ってよ、最初の馬車が襲われた場所}

{そこがどうしたんだ?}

{言ってたじゃん、こんな場所で襲われるわけがないって、もしかして、あそこに何かあるんじゃ!}

{そうかもしれないな!}

「どうした? 考え事か?」

「あぁ、前、俺がお前達に会ったときに襲われてた場所!」

「確かに可能性はあるかもしれない、探してみよう!」


そして、俺達はその馬車が襲われた場所にやってきた。

その周囲にはやはり変化はないが、少し違和感を感じた。


「私はここら辺を探す、浩助は別の場所を探してくれ」

「分った」


俺が違和感を感じた場所、それは俺と麻依が呼ばれたあの場所だった。

俺はその召喚された場所に走って行き、周囲を探してみた。


{ここって、私と君が呼ばれた場所?}

「あぁ、少し違和感を感じて」

{そうかな? 私には分らないかも}

「ぎゃがぁ!」


周囲を探していると、後方から魔物の声が聞えてきた。

やっぱりここには何かがあるんだな。


「この!」

「ぎゃぁ・・・」

{魔物だね、君が言ってたとおり、ここには何かがあるのかも}

「あぁ、今ので確信した、でも、何処だ? 何処に原因がある?」


そして、周囲を再び探していると、頭の中で声が聞えた、麻依の声じゃない、別の声!


{うむ、やはりここじゃったな、ゆがんでおったのは}

{そうですね、やっぱり異世界人を間違って同じ場所に召喚したからでしょう」

{そうじゃな、やはり歪むか}


この会話から察するに、今回のあの大規模な魔物の騒ぎの原因は俺達だな。

いや、正確には女神様がた何だが、俺達は巻き込まれた側だし。


{女神様! あなた達が原因!?}

{おぉ! 彰に麻依ではないか! 何故ここにおる!}

{あんときの騒ぎの原因を探りに来たんだよ!}

{そ、そうでしたか・・・あはは、すみません、原因は私達です}

{う、うむ、異世界人を同じ場所に召喚してしまったからな、そのせいでちょっと空間が歪んで}

{それであれだけの魔物が? 何で1夜で}

{偶然、その時間に魔物が生まれやすい条件だったんですよ、それで空間の歪みに影響されちゃって}

{それで前代未聞の魔物パレードが始まってしまったという訳じゃ}


あれはパレードなんて言う生やさしい規模じゃないだろう、死人が出たとかの話は聞かないが

それでも俺達がいなかったら2つの国が壊滅だっただろう、あれは。


{まぁ、そうじゃな、パレードなんて規模じゃなかったの、いやぁ、死人がでんで助かったのじゃ}

{あなた達に感謝しないといけませんね}

{聞えるのか? 話しかける風の意思を見せてなかったのに?}

{女神じゃからな、その気になれば聞けるわい、まぁ、普段は聞かんが}

{とにかくですね、これから2人で協力してこの歪みを治しますので、安心してください}

{俺はアルデに何て報告すれば良いんだよ!? 女神様が何とかしてくれるから大丈夫だ、か?}

{じゃあ、魔物を召喚する魔物を倒したから大丈夫じゃ、と言えば良かろう}

{そんな魔物いるのかよ!?}

{おるよな、確か}

{はい、いますね、ここら辺にはいませんけど}

{じゃから、それが偶然ここにおって、それをお主が倒したと言う事にせい}

{また強引な、でも、それしかないか}


仕方ないよな、ここは従うことにしよう、そうしないと説明できないし。

女神の話なんてしても、絶対に信じてくれないし、はぁ。


{それでは、俺は報告しに戻る}

{それでよい、あ、そうじゃ麻依、どうじゃ? その体には慣れたか?}

{もう慣れたよ、でも、速く元に戻りたいかな}

{そうじゃろうな、じゃから、妾達も頑張るから、そっちも頑張るのじゃよ}

{分ったよ、ドジ神様}

{妾はドジじゃないのじゃ!}

{そうですよ、この子は早とちりが酷いだけです}

{お主も貶すな!}


麻依の奴、結構根に持ってるのかもな、こんな体にされたうえに、大体幼神様のせいで

あの魔物パレードが開催されたからか。


{お主も心の中で妾を幼神などと呼ぶ出ない!}

{あ、ごめん、聞いてた?}

{聞いておったわ! ふん、とにかく! 頑張るのじゃよ!}

{それでは、またお会いしましょうね}


ふぅ、俺もアルデに報告しに行くか、それにしても、あの幼神様も反省はしているんだな。

そうじゃなければもっと食い付いてくるだろうし。


「どうだった?」

「あぁ、魔物を生む魔物がいてな、そいつが原因だろう」

「その魔物はどうなったんだ!?」

「俺が倒した、そこまで強くはなかったかな」

「そ、そうか、ありがたい、それじゃあ、原因も分ったし、そろそろシューリン国に戻ろう」

「あぁ、分った」


そして、俺達はシューリン国に戻る事にした。

リリーナとジョーンさんにはアルデが報告してくれるそうだ。

お前は魔物と戦って疲れただろうから私が報告しよう、と言ってな。

本当は戦ってないから疲れてはないんだがな、少し申し訳ない気持ちになった。

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