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最強2人のダイナミック国救い!  作者: オリオン
第2章、一心同体のチートコンビ
8/21

ちゃちゃっと街救い

シューリン国に来てる魔物の群れは何とか殲滅した。

後は街の方の魔物を殲滅するとしよう。

しかし、距離が結構あるから少し面倒かもしれない、と思っていたが

俺は全力で走ると、かなりのスピードだった。


{おぉ、速いね}

「俺は肉体的にかなり強化されているからか、まさかここまで早いなんて思わなかった」

{そうなんだ、でも、このお陰で間に合いそうだね}

「あぁ」


しかし、馬車では4時間くらいかかるのに、走ったら1時間もかからないってどういうことだろうな。

体力もあまり消耗していないし、便利な体だな。

よし、魔物の群れにまで来たぞ。


「おらぁ!」


俺は到着と同時に魔物に攻撃を叩き込んだ。

結果、魔物はすごい勢いで吹き飛び、仲間を巻き込み始めた。


「何だ!?」

「どっけ!」


奥の方に街の騎士がいる状態で魔法をぶっ放すわけにもいかず

まずは周囲の魔物を殴って撃破するしかない。

それも、正面に殴るとこれも騎士に被害が行く可能性があるから、魔物の群れを突っ切りながら

その左右の魔物を吹き飛ばす、そうしないと被害が酷くなるからな。


「だらぁ!」

{魔法が使えないと私は暇だね}

「魔法をぶっ放したら被害が広がるからな、我慢してくれ」

{分ってるよ}


範囲が広すぎるが故に魔法は撃てない。

一点集中をするとしても、それよりも殴る方が楽だしな。


「何だ、あれは・・・」

「魔物がもの凄い勢いで飛ばされている!」

「別の魔物か!?」

「違うぞ、人の声が聞える」

「じゃあ、人間だと!? あり得ないだろう!」

「もう、目の前まで!」

「だっしゃぁ!」

「うわぁ!」


ん、あぁ、騎士か、よし、ここまで来たか。


「ここまで来れたか」

{じゃあ、後方には魔法を撃っても大丈夫だね}

{そうだな}

「お、お前は一体何者だ!?」

「えっと、シューリン国の姫様の護衛兵?」

「シューリン国だと!? 馬鹿な! あの国にこんな奴が居るなど聞いていないぞ!?」

「まぁ、言ってないだろうしな、ここまで派手に見せたのも今回が初めてだし」

{じゃあ、ぶっ放すよ!}

{分った!}


俺は麻依の魔法を制御するために、手を前に出した。


{吹き飛べ!}

「おわ!」


魔法の反動は相当な物で、危うく吹き飛ばされるところだったぞ。

こんな破壊力の魔法を筋力が少ない魔法使いが撃てるのかよ。

そして、その超火力で魔物の群れは焼き払われた。


「な・・・馬鹿な・・・」

{麻依、少しは加減しろ}

{大丈夫、あの魔法はホーミングだから魔物しか狙わないよ}

{ホーミング? 超火力レーザーの間違いじゃないか?}

{あれはホーミングなの、ちょっと密集させすぎてレーザーに見えたかもしれないけどね}

{あぁ、そうかい、で、なんでさっきは撃たなかった?}

{消耗が激しいし、射程が短いから温存したくて撃たなかった、それに反動もすごいし}

{何だ、感じてたのか?}

{うん、あれは君の体の中にいないと撃てないね、私の肉体だったら反動で吹き飛んでるよ}


反動で吹き飛ぶね、確かに普通の人間があの反動を受けたら吹き飛びそうだよな。

と言うか、関節が外れるんじゃないか? 俺の体でも痛いし。

しかし、魔法使いってのは怖い物だね、あんな超火力の魔法を撃てるなんてな。


「ふぅ、それじゃあ、俺は帰る、じゃあな」

「ま、待て!」


兵士が何かを言いかけていたが、俺は全力疾走で帰って行った。

そして、ちょっと振り向くと、兵士全員がキョトンとした表情でこちらを見ていた。

いきなり現われて、いきなり魔物掃討して、嵐のように帰る、普通はあんな顔になるな。


「ふぅ、ただいま」

「・・・お、お前は・・・本当に何者なんだ?」

「ただの転移者? いや、2人で1人の転移者なんていないか」

「そもそも転移者って何だ? まぁ良い、今日は宴をするようだ、国が救われたからな、二重の意味で」

「そうか、そいつは騒がしいことになりそうだ」

「そうだろうな、さぁ、こい、今日はお前が主役だ!」


それにしても、普通は化け物並みの戦闘力を見せた奴を受け入れるかね。

いくら恩人だろうと、少しくらい恐怖しそうだよな、あの数の魔物を殆ど1人で殲滅したんだし。

でも、こいつらは一切恐れていない、と言うか、俺を殆ど疑っていない。

信頼されていると思えば良いが、もう少し警戒をするべきだよな。

でも、まぁ、これがこの国の国民性なのかもしれない。


{宴だって、きっとすごい豪華な料理が出てくるんだろうね}

{どうかな、財政難から抜け出してすぐだ、そこまで豪勢な物は出ないだろう}

{そうかもね、でも、楽しく食べられるならそれでいいや}

{そうだな}


俺の予想通り、この国の宴はそこまで豪勢な物は出て来なかった。

ロイドの豆くらいかな、でも、皆、嬉しそうに笑ったり、楽しそうに踊ったりしている。

それにジョージさんとリリーナの貴族2人も当然の様に混ざっている。

普通の貴族ならこんな宴には参加しないだろうに、でも、楽しいもんだな。

やっぱりこの国は面白い、この国を守れて良かったぜ、ま、これからも居座るがな。

せめて、この国が大きく、安定するまでは・・・それまでは協力しよう。

それがいつになるかは分らないがな。

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