魔法と物理の最強コンビ、初の共同戦闘
魔物の群れか、ここに来て1番ヤバい事件だな。
でも、良い機会だ、俺と麻依の力が合わさったらどれだけ強くなるのか。
それを試せるとはな、さて、何処まで行けるか、まぁ、国民が逃げ切る間の時間稼ぎにはなるか。
「行くぞ!」
{じゃあ、拳に魔法を掛けるよ、それ}
麻依の声が聞えると、手に炎が出てきた。
サポート系の魔法か、ありがたいな。
「ぎぎゃぁ!」
「行け!」
そして、その拳を一体の魔物に叩き込むと、その魔物が激しく燃えさかった。
更に、すごい勢いで吹き飛び、周囲の魔物にも飛び火した。
これはすごい、これだけで何十体か倒せたぞ。
{おぉ、すごい威力だね}
「確かにな」
{じゃあ、今度は君の攻撃に合せて魔法を放ってみるよ}
「分った」
俺の攻撃に合せて魔法を放つ、どんな風になるか楽しみだな。
「食らえ!」
{そこだよ!}
麻依は宣言通り、俺が攻撃したのと同時に、周囲に氷の魔法を放った。
そして、その影響で、周辺から俺を攻撃しようとしていた奴らは固まった。
もしかして、これは死角がなかったりするかもしれない。
「これはすごいな!」
{魔法と物理の合わせ技だね、殲滅力がすごいや}
「ま、安心して戦える!」
{援護は任せてよ、まぁ、君の体だけどね}
そして、俺は麻依と協力して魔物の群れを殲滅していった。
あれだけわんさかいて、苦戦すると思っていたが、ここまで楽に潰せるとはな。
それに、何度か攻撃を受けたが、痛くもなかった、少し痒かったかな。
「だらぁ!」
{今度は雷を纏わせるよ}
「おっと、ちょっとピリッとした」
{火は問題無かったのにね}
「一瞬ピリッとしただけだから大丈夫だ!」
{じゃ、頑張ってね}
「へいへい」
「ぎぎゃぁ!」
「オラ!」
俺は飛びかかってきた魔物に一撃を与えた、するとやっぱりとんでもない勢いですっ飛び
炎の時よりも被害を拡大させた、雷だから数が多かったら連鎖しやすいんだな。
{これなら最初から雷の方が良かったかもね}
「確かにな」
{じゃあ、私は周辺に雷でも落とそうかな、手を上げてよ}
「分ったよ」
俺は麻依の指示通り、手を上に挙げた、すると、周囲に雷が落ちてきて、かなりの被害を与えた。
やっぱり魔法の方が殲滅力は上なんだな。
{うん、良い感じだね}
「やっぱ魔法の方が殲滅力は上だな」
{でも、攻撃力はそっちの方が高いでしょ? 数じゃ無くて、強いのが単体で来たら
絶対にそっちの方が活躍できるよ}
「補助もあって、攻撃力もあって、魔法と攻撃を連続で放てる、便利だな、この体」
{君は便利かもしれないけど、私は自分の意思で行動できないから不便だよ?}
「まぁ、そうだな」
{そうそう、でも、とにかく今はこの魔物を殲滅だよ}
「了解だぜ」
そして、俺は正面の魔物をひたすらに殴り、蹴り、吹き飛ばし、投げた。
その間に麻依が範囲魔法を何発かぶっ放し、敵の数を確実に減らしていった。
{少し、面白いことをしようか}
「何をするんだ?」
{魔法を君の手のひらから継続的に出すよ、その状態で戦ってみて}
「お、何だか面白そうだな」
{じゃあ、行くよ!}
麻依の声が聞えると、確かに手のひらから火柱が出ている。
じゃあ、俺はこれをブンブン振り回せば良いんだな、殲滅力とかすごそうだ。
「おら!」
「ぎゃぎゃぁ!」
{魔物がドンドン消えていくね}
「これはすごいな」
この殲滅力は相当な物で、周囲の魔物達はドンドン倒れていった。
でも、こんな技が出来るのは周辺に仲間がいない状態だけだな。
周囲に仲間がいたら巻き込んでしまう、とすると、この仲間がいないこの状態は俺達にとってはプラスだ
「よし、これ位だろう、そろそろ止めてくれ」
{分ったよ}
そして、俺の手のひらから出ていた魔法はピタッと止まった。
「よし」
{かなり数が減ったね}
「あぁ、一旦シューリン国に戻ろう」
{そうだね、もしかしたらうち漏らしがいるかもしれないから}
そして、俺達はシューリン国に一旦戻った。
でも、俺達の心配は杞憂に終わったようだ。
「ふぅ、うち漏らしは無かったか」
{うん、守るべき物を守れなかったら悔しいからね}
「攻めすぎも良くないな」
そんな会話をしていると、奥の方からアルデが姿を現した。
「あぁ、アルデ、無事で良かった」
「お、お前は一体何者なんだ? あれだけの数の魔物をまるで赤子の手をひねるように殲滅なんて・・・」
「何者って、そうだな、体の中にもう一つ意識がある変な男?」
「どういうことだ?」
折角だ、そろそろ話す事にした。
俺は自分の体の中に麻依という別の意思があることを話した。
「事故で女の子と合体しただって? 何を言ってるんだ?」
「まぁ、信じてくれないよな」
{私は喋れないからね、仕方ないよ}
{そうだな、信じろというのも無理な話だ}
「ま、まぁ、お前が何だかすごい力を持っているのは分った、でも、本当に恐ろしいな」
「敵対している訳じゃ無いんだ、怖がらないでも良いだろう」
「そうだな、ありがとう、私達の味方になってくれて」
「気にしないでくれ」
さてと、魔物はあらかた殲滅して、シューリン国も無事だと分った。
じゃあ、ついでにあの街も救いに行くかな。